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アメリカン・エキスプレス・カード(以下アメックス)やダイナースクラブカード(以下ダイナース)は、貯めたポイントを世界の主要航空会社のマイルに移行することができます。

アメックスは15社、ダイナースは5社の移行先があります(ダイナースは2016年2月1日から5社)。

しかし、航空会社にはアライアンスという枠組みがあるので、必ずしも乗りたい航空会社のマイレージプログラムに移行する必要はありません。

なぜなら、同じアライアンスに属している他の航空会社の特典航空券も取ることができるからです。

マイル移行先をアライアンスで仕分け

そこで、アメリカン・エキスプレス・カードとダイナースクラブカードのマイル移行先の中で、どの航空会社がどのアライアンスに属しているのか?

それらをわかりやすく図にしてみました。

アメックスは15社に移行可能

アメックスのマイル移行先とアライアンス

アメックスのマイル移行先とアライアンス
スターアライアンス 全日空(ANAマイレージクラブ)
タイ国際航空(ロイヤルオーキッドプラス)
シンガポール航空(クリスフライヤー)
スカンジナビア航空(SAS ユーロボーナス)
スカイチーム デルタ航空(スカイマイル)
チャイナエアライン(ダイナスティ・フライヤー・プログラム)
アリタリア-イタリア航空(クラブ・ミッレミリア)
エールフランス/KLM航空(フライングブルー)
ワンワールド キャセイパシフィック航空(アジア・マイル)
ブリティッシュ・エアウェイズ(エグゼクティブ・クラブ)
フィンランド航空(フィンエアー・プラス)
カタール航空(プリビレッジクラブ)
無加盟 ヴァージン アトランティック航空(フライングクラブ)
エティハド航空(エティハド ゲスト)
エミレーツ航空(エミレーツ・スカイワーズ)

 

アメックスのマイル移行先は、現在、全部で15社です。

年会費3,000円の「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録すると提携航空会社のマイルへの移行換算レートがアップします。

登録すれば1,250ポイント=1,000マイル(ANAは1,000ポイント=1,000マイル)、未登録だと2,000ポイント=1,000マイルというレートになります。

ANA マイレージクラブに移行する場合は、ANAコース登録費が別途必要で年間5,000円+消費税です。

移行する年だけ加入することで節約できます。(2019年1月1日からのマイル付与完了分から、プラチナ・カードは無料に、そのほかのカードは1ポイント→1円で充当可能になります。)

また、年間移行ポイント上限は40,000マイルまでです。(2019年1月1日からのマイル付与完了分から、8万マイルから4万マイルになりました)

ANAと同じスターアライアンスに属している航空会社は、タイ国際航空(ロイヤルオーキッドプラス)、シンガポール航空(クリスフライヤー)、スカンジナビア航空(SAS ユーロボーナス)です。

スカイチームはデルタ航空(スカイマイル)、チャイナエアライン(ダイナスティ・フライヤー・プログラム)、アリタリア-イタリア航空(クラブ・ミッレミリア)、エールフランス/KLM航空(フライングブルー)。

ワンワールドはキャセイパシフィック航空(アジアマイル)、フィンランド航空(フィンエアー・プラス)、ブリティッシュ・エアウェイズ(エグゼクティブ・クラブ)、カタール航空(プリビレッジクラブ)となります。

ヴァージンアトランティックはアライアンスに属していませんが、ANAやデルタ航空と提携しているので、パートナー特典として、フライングクラブで貯まったマイルを使ってANA・デルタ両航空会社の特典航空券を入手できます。

また「日本パートナー特典」というものもあり、日本都内レストランお食事券、旅館宿泊などのバラエティに富んだ特典とマイルを交換することもできます。

エミレーツ航空もアライアンスに属していませんが、JALと提携しています。

エティハド航空はどのアライアンスにも属していません。

ダイナースは5社に移行可能

ダイナースのマイル移行サービスを利用するには、ダイナースグローバルマイレージへの参加が必要です。

つまり、ダイナースでマイル移行したい場合は、カード年会費の他にグローバルマイレージ年間参加料 6,000円(税別)が別途必要です。

1年ごとに自動更新され、マイル移行の有無に関わらず年間参加料は毎年請求されます。

なお、ダイナースクラブ プレミアムカード会員については参加料無料です。


ダイナースクラブのマイル移行先5社の中から、好きなマイレージに移行できます。

マイル移行先 アライアンス 移行レート
スターアライアンス 全日空(ANAマイレージクラブ) 1,000ポイント= 1,000マイル
ユナイテッド航空(マイレージプラス) 2,000ポイント= 1,000マイル
スカイチーム アリタリア-イタリア航空(クラブ・ミッレミリア)
大韓航空(スカイパス)
デルタ航空(スカイマイル)
ワンワールド 該当なし

以下はダイナースの移行先航空会社のアライアンス図です。

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移行レートはANA以外は半分

  • 「ANAマイレージクラブ」1,000ポイント= 1,000マイル
  • 「デルタスカイマイル」「マイレージプラス」「クラブ・ミッレミリア」「スカイパス」2,000ポイント=1,000マイル

ANA以外の航空会社への移行はマイル還元率が0.5%になるので、これらのマイルに移行したい場合は他のカードを選んだ方がよさそうです(たとえばSPG AMEX)。

移行マイル数には年間上限がある

  • 「ANAマイレージクラブ」年間4万マイルまで(集計期間12/21~翌年12/20)
  • 「デルタスカイマイル」14万マイルまで(集計期間2月1日~翌年1月31日)
  • 「マイレージプラス」「クラブ・ミッレミリア」「スカイパス」12万マイルまで(集計期間2月1日~翌年1月31日)

【改定履歴】
2018年12月21日から、ANAマイレージクラブの年間移行マイル数上限が8万マイルから4万マイルに改定されました。

2020年2月1日から、ANA以外の4社について「移行レート」と「年間移行マイル数の上限」が変更になりました。

ダイナースグローバルマイレージ対象外カード

ANAダイナースカード、JALダイナースカード、デルタ スカイマイル ダイナースクラブカード、MileagePlus ダイナースクラブファースト、MileagePlus ダイナースクラブカード、一部コーポレートカード、および付帯カード(家族カード、ビジネス・アカウントカード)では参加できません。

ANAはポイントからマイルへの以降。それ以外は提携航空会社のマイルが貯められます。

なおアメックスもダイナースもJALマイルへの移行には対応していません。

上記のアライアンス図を見て、どのアライアンスに軸足を置いてマイルを活用するのか、検討する材料にしてください。

SPGアメックスは驚異の40社以上に移行可能

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アメリカン・エキスプレス・カードの中には「スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード(通称SPGアメックス)」というカードがあります。

通常のアメックスとは違った特典とポイントシステムを持っているのが特徴です。

100円利用毎に3ポイント付与、還元率1%のカードです。

ロイヤリティプログラム「スターウッドプリファードゲスト(SPG)」は2018年8月18日に「マリオット リワード」、「ザ・リッツ・カールトン リワード」と統合されました。3つのプログラムは現在共通の特典内容とポイントシステムで運営され、130の国や地域にある29ブランド・6,700軒以上のホテルを擁する大きなホテルグループになり魅力が増えました。

SPGアメックスはJALマイルに移行できる!

そして実は、SPGアメックスは、ポイントをJALマイルに移行することができます。

ダイナースでもアメックスでもJALマイルへの移行はできませんが、このSPGアメックスでは、100円利用ごとに1~1.25マイルというレートでJALマイルに交換できるのです。

SPGアメックスで貯まるポイントは、メンバーシップリワードのポイントではなく、SPGの「ポイント」だからです。

交換レートに幅があるのは、SPGアメックスは、60,000ポイント単位で移行すると、ボーナスとして15,000ポイントが付与されるサービスがあるからです。

60,000ポイント単位で移行すれば1ポイント=1.25マイルというレートになるので、60,000ポイント単位での移行をおすすめします。

SPGアメックスのマイル移行先とアライアンス

SPGアメックスのマイル移行先とアライアンス
スターアライアンス エアカナダ航空 AC (アエロプラン) 3:1
中国国際航空-エアチャイナ CA (フェニックスマイル) 3:1
ニュージーランド航空 NZ (Airpoints エアポインツ) 200:1
全日空 NH (ANAマイレージクラブ) 3:1
アシアナ航空 OZ (Asiana Club アシアナクラブ) 3:1
エーゲ航空 A3 (Miles + Bonus) 3:1
シンガポール航空 SQ (KrisFlyer クリスフライヤー) 3:1
タイ国際航空 TG (Royal Orchid Plus ロイヤルオーキッドプラス) 3:1
ターキッシュ エアラインズ-トルコ航空 TK (Miles & Smiles) 3:1
南アフリカ航空 SA (Voyager) 3:1
ルフトハンザドイツ航空 LH (Miles & More マイルズ&モア) 3:1
アビアンカ航空 AV (LifeMiles ライフマイル) 3:1
スカイチーム アエロフロート・ロシア航空 SU (アエロフロート ボーナス) 3:1
アエロメヒコ航空 AM (クラブ・プレミエ) 3:1
アリタリア-イタリア航空 AZ (MilleMiglia ミッレミリア) 3:1
大韓航空 KE (SKYPASS スカイパス) 3:1
中国東方航空 MU (イースタンマイルズ) 3:1
デルタ航空 DL (SkyMiles スカイマイル) 3:1
サウディア航空 SV (Al-Fursan) 3:1
エールフランス/KLM AF (フライング・ブルー) 3:1
ワンワールド アメリカン航空 AA (AAdvantage アドバンテージ) 3:1
キャセイパシフィック航空(アジアマイル) 3:1
カンタス航空 QF (Frequent Flyer フリークエントフライヤー) 3:1
ブリティッシュエアウェイズ BA (Executive Club エグゼクティブクラブ) 3:1
日本航空 JL (JAlマイレージバンク) 3:1
LATAM ラタム航空 LA (Multiplus) 3:1
LATAM ラタム航空 LA (LATAM Pass ラタムパス) 3:1
カタール航空 QR (Privilege Club Qmiles プリビレッジクラブ) 3:1
イベリア航空 IB (Iberia Plus イベリアプラス) 3:1
非加盟 アラスカ航空 AS (Mileage Plan マイレージプラン) 3:1
エミレーツ航空 EK (Skaywards スカイワーズ) 3:1
エティハド航空 EY (Etihad Guest エティハド ゲスト) 3:1
海南航空 HU (Fortune Wings Club 金鵬倶楽部) 3:1
サウスウエスト航空 WN (Rapid Rewards) 3:1
ジェットブルー航空 B6 (TrueBlue) 6:1
ハワイアン航空 HA (HawaiianMiles ハワイアンマイルズ) 3:1
フロンティア航空 F9 (EarlyReturns) 3:1
ヴァージン・アトランティック航空 VS (Flying Club フライングクラブ) 3:1
ヴァージン・オーストラリア VA (Velocity Rewards) 3:1
中国南方航空 3:1
InterMiles 3:1
Multiplus 3:1

 

ほとんどの航空会社への移行で、3ポイントに対して1エアマイルの比率なので、一見目減りしているように見えますが、実際はポイントの付与が100円につき3ポイントなので、基本的に利用金額に対して1~1.25%のマイル還元率です。

ほとんどが3ポイントにつき1マイルで移行できますが、ニュージーランド航空 200:1のように一部例外があるのでご注意ください。

なおSPGアメックスの年会費は31,000円+税です。

しかし、年会費の元をすぐに取れる特典がこのカードには付いています。

それは、ウェスティンやセントレジスといったホテルに、無料宿泊できるという特典です。

通常なら一泊3万円以上は確実にかかる高級ホテルなので、一度無料宿泊するだけでもう年会費の元が取れてしまいます。これはすごいですね。

またSPGアメックスは「カードを所有すると同時にSPGのゴールド会員資格が持てる」というメリットがあります。

ゴールド会員になるとSPG系列のホテルに泊まったときに部屋をアップグレードしてもらえたり、チェックアウトの時間を午後2時まで遅くできたりと至れり尽くせりです。

出張や旅行でホテルによく宿泊する方に向いているカードですね。

スターウッド プリファードゲスト アメリカン・エキスプレス・カード

航空会社の選び方で燃油サーチャージを無料にできる

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ダイナースでもアメックスでも、ANAマイレージがポイントの移行先に含まれています。

しかし国際線の場合、ANAの特典航空券は、ANAマイレージクラブから入手するよりもユナイテッド航空で貯めたマイレージを使って入手したほうがお得です。

なぜなら、ANAマイレージクラブからANAのマイルを使って特典航空券を入手しても、別途、燃油サーチャージ代がかかるからです。

その点、ユナイテッド航空のマイレージプラスからANA特典航空券を取ると燃油サーチャージ代金は全額免除されます。

これはかなり大きな違いですね。

せっかく無料で特典航空券をゲットしたのに、長距離移動となると往復の燃油サーチャージ代だけでも数万円飛んでしまいます。

しかしユナイテッドからANA特典航空券を取れば、そのサーチャージ代がカットできるので、純粋に特典航空券のみで飛行機を利用できます。

これは、ANAマイレージクラブでは「特典航空券で乗る場合に燃油サーチャージは自己負担(有料)」ですが、ユナイテッドのマイレージプラスでは「特典航空券であっても燃油サーチャージは免除(無料)」という航空会社それぞれのルールがあるからです。

もちろん燃油サーチャージが無料になる流れはユナイテッドからANAの取得だけではありません。

アメリカン航空やデルタ航空でも同様に対象航空会社の燃油サーチャージを無料にすることができます。

特にダイナースカードは、ユナイテッドがポイント移行対象になっているので、マイラーにとって選択肢がかなり広がるカードです。

たとえばANA国際線の特典航空券が欲しい場合、ダイナースのポイントをユナイテッドのマイルに交換して、そこからANAの特典航空券を入手します。

つまり燃油サーチャージがかからない航空会社でチケットを取るのがお得な方法です。

この方法で数万円カットぜひ実践してみてください。

アメリカン・エキスプレス・カード
メンバーシップ・リワード

ダイナースクラブカード
ダイナースグローバルマイレージ

2016年7月19日 作成
2020年2月28日更新


スターウッド プリファードゲスト アメリカン・エキスプレス・カード(SPG AMEX)
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