海外でクレジットカードを使用する際には、通常、外貨で買い物をすることになりますが、その際に海外事務手数料が発生します。

クレジットカードの海外事務手数料とは、国外でクレジットカードを使用する際に発生する手数料のことで、これは通常、為替レートの変換や国際的な取引処理に関連するコストをカバーするためにクレジットカード会社が請求するものです。

この手数料はクレジットカード会社やカードの国際ブランドによって異なるものです。

海外でのクレジットカード決済は海外事務手数料が発生する

ショッピングの際には、「海外事務手数料」「海外取引関係事務処理経費」といった名目の手数料、いわゆるマークアップフィーが請求金額に含まれます

例えば、海外旅行先で、100ドルのバッグをひとつ、クレジットカード払いで購入したとします。

クレジットカード払いですから、支払いは後日クレジットカード会社からの請求になります。

このときに利用されるレートは、海外の円為替額を基にクレジットカード会社が独自に決めたレートになります。

このレートには、すでに手数料が含まれています。レートが1ドル100円の場合、100ドルのバッグの請求額は100ドル×100円で、10,000円(手数料等込み)になります。

主要クレジットカードの海外事務手数料の例

VisaMastercardJCBAMEXDiners
備考
アプラス
1.63%
1.60%-
アメリカン・エキスプレス---
2.00%
イオンカード
1.60%
-
エポスカード2.20%---
MUFGカード
2.20%
2.04%
JCBが定めた1.60%と三菱UFJニコスが定めた0.44%(税込)を加算したレート
2.00%
MUFGカード(三菱UFJカード含む)2024年8月より
3.85%
MUFGカード(三菱UFJカード含む)2024年8月13日ご請求分より、NICOSカード/JAカード 2024年8月27日ご請求分より
オリコ
2.20%
1.60%-
ジャックス
2.20%
1.60%-
ジェーシービー--1.60%-
セゾンカード
2.20%
2.15%2.00%
セディナカード
2.20%
-
dカード2.20%---
NICOSカード
2.20%
--
ビューカード
2.20%
1.60%
三井住友カード
2.20%
--銀聯 2.5%、デビット Visa 3.05%
三井住友トラストクラブ
2.0%
(コンパニオンカード含む)
--1.3%TRUST CLUB クリアカード 2.5%
ラグジュアリーカード-1.63%--
楽天カード
(2024年3月まで)
1.63%
1.60%2.00%
楽天カード
(2024年4月以降)
2.20%

エポスカードが事務処理手数料改定

2024年4月1日以降にVisa決済センターに到着するご利用データ分より、海外利用に係る事務処理費が1.63%から2.20%に変更となります。
例 2024年3月31日にカードを利用し、2024年4月1日にVisa決済センターにご利用データが到着した場合には、2.20%の手数料がかかります。

海外キャッシング利用につきましては事務処理費はかかりませんが、ATMの利用手数料がかかります。
(ご利用金額 1万円以下:税込110円/件 1万円超:税込220円/件)

海外でカードを利用した場合、手数料はかかりますか? | エポスカード よくあるご質問

三菱UFJニコスが事務処理手数料改定

三菱UFJニコスのクレジットカードでは、外貨でのショッピング利用に伴う事務処理手数料が2.00%(税込2.20%)から3.50%(税込3.85%)へと大きく改定されます。
Visa/Mastercardの国際ブランドが対象です。MUFGカード(三菱UFJカード含む)は2024年8月13日請求分より、NICOSカード/JAカードは2024年8月27日請求分より適用されます。

外貨でのショッピングご利用代金を円貨へ換算するための事務処理手数料改定のお知らせ|クレジットカードなら三菱UFJニコス

ブランドプリペイドカードの海外事務手数料

ブランドプリペイドカードとは国際ブランドの付いたプリペイドカードのことで、チャージして利用します。海外事務手数料の一覧を掲載しておきます。

プリペイドカード
海外事務手数料(%)参照
Revolut0%両替手数料のみ
Wise0%両替手数料のみ
IDARE0%海外のお店でも利用できますか? – IDARE

※海外で現地調査の結果も0%(2023/2~2024/5~)
MIXI M(旧6gram)3%海外通貨での決済について
Kyash3%
海外利用、海外通貨での決済における留意事項
au PAY プリペイドカード4%海外利用、海外通貨での決済における留意事項
ANA Pay4.07%【タッチ払い】海外でも利用はできますか。 | ANA Pay(タッチ払い)
B/434.5%海外事務手数料とは? - B/43 ヘルプ
dカードプリペイド4.7%dカード プリペイドを海外で利用した際、手数料はかかりますか? | 三井住友カード株式会社

クレジットカード利用に限らず、海外では外貨両替にも手数料がかかるので、どちらがお得かレートを見て判断してください。

キャッシングして現金で支払った方がお得な場合も

クレジットカードを利用して海外のATMから現金をキャッシングした場合は、引き出した金額+α(ATM使用料や金利など)が請求額となります。

例えば、100ドルをキャッシングした場合、1ドル100円、(クレジットカード会社が決めるキャッシング用のレート)×100ドル=10,000円にATM使用料(2~300円ほど)やクレジットカード会社によって異なる金利を加算した金額が請求額となります。

ATM使用料は欧米やリゾート地などでかかることがありますが、かからないこともあります。

キャッシングの場合、ショッピングでの利用と違って金利を支払うことになりますので、ご利用には注意が必要です。

キャッシングの金利は、時間が経てば経つほど高くなっていきますので、海外で多額のキャッシングを利用した場合は、帰国後、ご利用のクレジットカード会社に電話連絡をして早期返済することをおすすめ致します。

その際、キャッシング利用分を早期返済したい旨をお伝えし、キャッシング利用分のみ、先払いされることをおすすめ致します。

その場合は、銀行振り込みあるいはPay-easy(ペイジー)になることが多いです。

クレジットカード会社から指定された振込先に指定金額を振込する形になります。

滞在中にオンラインで返済できるカードもあります。

海外で多額の現金を持ち歩きになることはおすすめできませんが、金利分を考えてもクレジットカードのキャッシングは、リゾート地の空港やホテルの高いレートより、よいレートで両替することができるでしょう。

ショッピングもキャッシングも「円貨決済は選ばない」

空港や大きな免税店などでは、クレジットカード払いの際に、日本円決済か外貨決済か聞かれる場合があります

クレジットカード払いで日本円を選ばれた場合には、その日のレートでの換算になりますが、外貨を選ばれた場合には、後日のレートになります。

急激な円高などがあったときには、日本円を選んだ方がいいように思われるかもしれませんが、基本的に外貨を選ぶことをお勧めします。

日本円での決済には店舗が設定した両替手数料がかかります。その場合の両替手数料は非常に高くなっていることが多いです。

驚きのレートが隠されているので注意が必要です。「円貨決済は選ばない」のが鉄則です。

ポイント還元も加味したカード選びを

クレジットカードの場合、海外利用時や外貨決済時にポイント付与率がアップするカードがあります。

たとえばアメリカン・エキスプレスのプラチナ・カードは、メンバーシップ・リワード・プラス「海外利用ボーナスポイントプログラム」により、外貨建て決済が100円=3ポイントになります。

決済カード選びは海外事務手数料とポイント還元率の両方を把握し、総合的に判断してください。

外貨決済時のポイント還元率備考
アメックス プラチナ・カード3%個人向けプラチナ・カード会員限定のオプションプログラム「海外利用ボーナスポイントプログラム(無料)」に登録すると、外貨建ての利用が100円=3ポイント(通常ポイント1ポイント+ボーナスポイント2ポイント)。※ 決済通貨が⽇本円の場合は対象外
三井住友カード プラチナプリファード3%~4%(+2%)100円(税込)ごとにプラス2ポイント。国内の加盟店で外貨決済した取引は対象外。
学生専用ライフカード3%キャッシュバック※年間最大キャッシュバックは100,000円まで。
※事前申込要/海外でのショッピング利用が対象。
※インターネット海外サイト、国内免税店、機内販売は対象外
デルタ スカイマイル アメリカン・ エキスプレス・ゴールド・カード1.5%海外ご利用ボーナスマイル1.5倍
デルタ スカイマイル アメリカン・ エキスプレス・カード1.3%海外ご利用ボーナスマイル1.3倍
JCB ORIGINALシリーズ1%~1.5%
(基本還元率+0.5%)
カードご利用代金明細書」の発送を止めるMyJチェックの登録で、海外での利用分(海外加盟店のオンラインショッピングを含む)がOki Dokiポイント2倍

国際ブランドのレートを調べるには

各国際ブランドで為替レート計算機を用意していたりします。以下のサイトで調べてみてください。

Visaの為替レート計算機

Mastercardの為替レート計算機

JCB 直近3か月の基本レートが公開されています。

2011年1月22日 作成
2024年5月9日更新


メルマガ皆さんは「ポイント還元率が高いから」「ポイントやキャッシュバックなどのキャンペーンが良かったので」「友人知人が使っているから」といった理由でカードを選ばれることが多いと思います。お得ばかりを追い求めてカードを作り続けるとたいていポイントが分散してしまいます。それは入口にフォーカスしているからです。

入口=どこで使うか、出口=カードになにを求めるか、決済金額=一年にどれくらい使うか。
この3つの要素が揃って、はじめて有効なクレジットカードを選ぶことができます。大事なことは最終的にクレジットカードに求めるものを明確にすることです。つまり出口を決めることから始まります。当サイトでは「出口から逆算して決済金額で最適化する」ことを提案します。

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