本記事は広告を含んでおりますが、掲載されている解説、レビュー、分析、推奨事項は弊サイト独自のものです。広告の有無により評価が変わることはありません。 | 広告掲載カード一覧 | 利用規約

ポイント還元率を理解するには、利用金額に基づいてポイントの円換算価値を算出することが一般的です。しかし、航空マイルの場合、その価値をどのように判断すれば良いのでしょうか。

航空券の価格は、旅行シーズン、目的地、航空会社、座席クラス、チケットの種類によって異なります。この価格を必要なマイル数で割ることで、マイルの価値を計算できます。

航空券購入金額 ÷ 必要マイル数 = マイル価値

概算で、エコノミークラスでは2~3円、ビジネスクラスでは4~8円、ファーストクラスでは10~20円程度のマイル価値が見込まれます。

還元率1%のクレジットカードで100円を決済し、得られた1ポイントを1円分の買い物に使用するよりも、航空券の特典と交換して旅行に行く方が、より得すると感じるかもしれません。

特に、鉄道や船よりも飛行機を好む方にとって、航空マイレージは魅力的です。また、ポイントよりもマイルを好む旅行愛好者も多いです。この記事は、そんな方々のために書きました。

マイルは飛行機に乗らなくても貯められる

マイルを貯める方法は多岐にわたり、最も一般的なのは、飛行機に搭乗することによって獲得できる搭乗マイルです。

以前は、マイルを貯めると言えば、出張や旅行で飛行機に乗ることが主な方法でした。しかし、現在では「陸マイラー」という言葉が示すように、飛行機に乗らないで陸上でマイルを貯める方法が広く普及しています。

陸上でマイルを貯める方法には、ポイントサイトでポイントを集めてマイルに交換することや、マイレージモール(オンラインショッピングサイト)を利用してマイルを獲得することが含まれます。

また、クレジットカードの利用によってポイントやマイルを獲得することも可能です。この記事では、特にクレジットカードの決済によって獲得できるポイントやマイルに焦点を当てて紹介します。

マイル還元率とポイント還元率では何が違うのか

クレジットカードの決済金額に対して獲得できるポイントの割合を示すのが、ポイント還元率です。

この概念を拡張して、決済金額に対して付与されるマイルの割合を「マイル還元率」と呼びます。

例えば、100円の買い物で1マイル(または1マイル相当のポイント)が付与される場合、マイル還元率は

100円 × 1% = 1マイル

これを「マイル還元率が1%」と表現します。

ポイントが先に付与され、その後マイルに変換される場合は、マイルに変換された後のレートで還元率を計算します。

たとえば、1,000円の買い物で10ポイントが付与され、その10ポイントが8マイルに換算できるとします。その場合、1,000円で8マイルが付与されることになるので、マイル還元率は 0.8% になります。

ポイント還元率が上がる場合でも特殊な使い方は除外します

たとえば、リボ払いを活用してポイント還元率を上げる手法があります。初めにリボ払いを利用し、その後繰り上げ返済を実施することでリボ残高を最低限に留めます。これにより、リボ払いの金利手数料を最小限に抑えつつ、最大限のポイントを得ることができるというものです。

しかし、この手法には毎月の管理が必要で、手間も伴います。さらに、クレジットカードの本来の使い方から外れるため、この記事ではそのような手法は扱いません。

普段使いでマイル還元率が高くなるカード

ここでは、一定の決済金額があることを前提に、マイル還元率が高いカードを紹介します。

ANA VISAプラチナ プレミアムカードはANAのマイル還元率1.5%

ANA VISAプラチナプレミアムカードは、高額な旅行保険や世界中の空港ラウンジアクセスなどの特典を提供するクレジットカードです。このカードは、国内外の旅行時に最大1億円の保険を提供し、コンシェルジュサービスや年間最大500万円のショッピング保険、グルメやワインに関する特別サービスも利用できます。年会費は88,000円(税込)です。

ANA VISAプラチナプレミアムカードの決済で貯まるのはVポイントになります。200円利用毎に1ポイントのVポイントが貯まり、1ポイントをANA3マイルに交換することができまるので、マイル還元率は1.5%です

マイル還元率1.5%は最高水準
プライオリティ・パスは家族会員もプレステージで発行できる
ポイントからANAマイルへの移行上限なし
Vポイント(4年)もANAマイル(3年)も有効期限がある
  • カードの詳細はこちら
  • 公式サイトはこちら

ANAダイナース プレミアムカードはANAのマイル還元率1.5%

ANAダイナースプレミアムカードは、ANAグループ利用で高ポイント還元を提供し、無制限でポイントをANAマイルへ移行可能なカードです。

ANAダイナースプレミアムカードは、ANAグループでの利用時に高いポイント還元率を提供し、ポイントからANAマイルへの移行上限がないクレジットカードです。

会員専用「銀座ラウンジ」利用可能。所有にはANAダイナースカード所有後の招待が必要。年会費170,500円(税込)。利用100円ごとに通常1ポイント、プラスプレミアム・ボーナスポイントが付与。

通常の国内/海外での利用では+0.5ポイント(100円ごとに合計1.5ポイント)、ANAグループでの利用(ANAウェブサイトでのANA航空券ご購入・機内販売・ショッピングサイト「ANAショッピング A-style」)では+1.5ポイント(100円ごとに合計2.5ポイント)が付与されます。

1ポイントを1マイルに移行できます。移行手数料はかかりません。ANAカードなので移行上限もありません。

マイル還元率1.5%は最高水準
ポイントからANAマイルへの移行上限なし
プライオリティ・パスはプレステージ会員
インビテーションが必要
年会費が170,500円(税込)と高い
  • カードの詳細はこちら
  • 公式サイトはこちら

MileagePlusセゾンカードはユナイテッド航空のマイル還元率1.5%

ユナイテッド航空の「マイレージプラス」マイルを効率的に貯めることができるのがMileagePlusセゾンカードです。

このカードには、一般カード、ゴールドカード、プラチナカードのバリエーションがあります。

一般カードでは、1,000円の利用ごとに5マイルが加算され、マイルアップメンバーズに加入すると1,000円ごとに15マイル獲得可能。マイル還元率は1.5%です。

一方、年間のマイルアップ(0.5%上乗せでマイルが多く貯まる)上限は30,000マイルですが、ゴールドカードは75,000マイルまで、プラチナカードは上限がなしで、高い還元率を維持します。

マイル還元率1.5%は最高水準
MileagePlusのマイルは有効期限がない
ANAの国内線特典航空券は少ないマイル数で取れる
MileagePlusは燃油サーチャージがかからない
MileagePlusはキャンセル・変更手数料が無料
国際線の特典航空券の必要マイル数は高め
  • カードの詳細はこちら
  • 公式サイトはこちら

ANA JCB カードプレミアムはANAのマイル還元率1.3%

ANA JCBカードプレミアムは、新規入会や毎年のカード更新で10,000ボーナスマイルがもらえ、ANA便利用時には追加でマイルが獲得可能です。ANA航空券購入ではマイルが2倍になり、国内外の空港ラウンジも無料で利用できます。

また、プラチナコンシェルジュサービス、最大1億円までの旅行傷害保険、年間500万円までのショッピング保険などが付帯。年会費は77,000円(税込)。

利用1,000円ごとに通常獲得ポイント1ポイント、ボーナスポイント1ポイントが貯まります。

通常獲得ポイントは、1ポイント=10マイル。ボーナスポイントは1ポイント=3マイルで交換できます。マイル還元率は1.3%です。

マイル還元率1.3%は最高水準
ポイントからANAマイルへの移行上限なし
OkiDokiポイント(5年)もANAマイル(3年)も有効期限がある
国際ブランドJCBは海外で使えない地域がある
  • カードの詳細はこちら
  • 公式サイトはこちら

Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは40社のマイルに交換でき還元率1%~1.5%

Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは、入会で「ゴールドエリート」会員資格を付与。年間150万円以上の利用で無料宿泊特典、400万円以上で「プラチナエリート」資格も獲得可能です。

初年度年会費は49,500円(税込)、家族カード1枚無料。

Marriott Bonvoy参加ホテル利用で100円につき6ポイント、日常利用で100円につき3ポイント獲得。

ポイントからマイルへの交換比率は3ポイントで1マイルですからマイル還元率1%。60,000ポイントをまとめて交換すると5,000マイルが上乗せされてマイル還元率1.25%になります。

マイル還元率1~1.5%は最高水準
Marriott BonvoyポイントはMarriott系のホテルで宿泊に使える
Marriott Bonvoyポイントは40社の航空会社のマイルに交換できる
Marriott Bonvoyポイントは増減があれば延長されるので実質無期限
年会費は比較的高め
プライオリティ・パスは付かない
  • カードの詳細はこちら
  • 公式サイトはこちら

セゾン プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードはJALのマイル還元率1.125%

セゾン プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードは、リーズナブルな年会費のプラチナカードです。

24時間365日対応のプラチナコンシェルジュサービス、国内外の空港ラウンジ無料利用、海外・国内旅行傷害保険などの特典があります。

国内ショッピング利用時には1,000円ごとに1.5ポイント、海外利用時には2ポイントの永久不滅ポイントが貯まります。

SAISON MILE CLUBに加入すると、JALマイル還元率は1.125%にアップします。年会費は22,000円(税込)。

セゾンマイルクラブ加入でJALマイル還元率1.125%
プライオリティ・パスが付帯
セゾンマイルクラブの年会費が無料
JALマイルに1.125%の高還元で移行できるのは年間15万マイルまで
  • カードの詳細はこちら
  • 公式サイトはこちら

一方、セゾンプラチナアメックスにはビジネスカードも用意されています。

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、個人事業主や経営者向けにビジネス向けの機能が豊富なプラチナカードです。

事務用品やレンタカーの経費削減サービス、経費管理の「Netアンサー」サービスに加え、プライオリティ・パスの無料登録、海外旅行保険、ショッピング安心保険はプラチナと共通です。

法人口座からの引き落としが可能で、セゾンマイルクラブの年会費はプラチナは無料ですが、プラチナビジネスは4,400円(年間決済金額により優遇あり)。

JALマイル還元率プラチナと同じ最大1.125%。一方でプラチナビジネスは初年度年会費無料です。

どちらもau PAYにチャージして使うことで、Pontaポイントを0.25%(200円につき1ポイント)上乗せしてマイル還元率1.375%にすることも可能です。

ビジネスカードは初年度年会費無料
セゾンマイルクラブ加入でJALマイル還元率1.125%
プライオリティ・パスが付帯
セゾンマイルクラブが有料(年4,400円)
JALマイルに1.125%の高還元で移行できるのは年間15万マイルまで
  • カードの詳細はこちら
  • 公式サイトはこちら

航空券の購入でマイル還元率が高くなるカード

  • ANA VISAプラチナ プレミアムカード
     ANA航空券のご購入で100円=3.5マイル相当

  • ANA ダイナース プレミアム
     ANA航空券のご購入で100円=4.5マイル相当

  • ANA JCB カードプレミアム
     ANA航空券のご購入で100円=3マイル相当

特定の条件でマイル還元率が高くなるカードをサブカードに

メインカードに航空系・ホテル系のカードを使いながら、特約店や一定の条件で還元率が高くなるカードもサブカードとして活用します。

たとえば特約店で7%貯まるカードで貯めたポイントを、マイルに60%で移行できるのであれば、

7%×60%=4.2%

マイル還元率4.2%あれば、メインカードで決済するより優先するだけの価値があります。

三井住友カードはコンビニやマクドナルドなどでスマホのタッチ決済で還元率最大7%

三井住友カード(NL)、三井住友カード ゴールド(NL)、三井住友カード プラチナプリファードは、コンビニやマクドナルドなど対象加盟店でスマホのタッチ決済で還元率最大7%のVポイントが貯まります。

VポイントをANAマイルに交換すると、

  • ANAカード保有者:1ポイント=0.6マイル
  • ANAカード保有者以外:1ポイント=0.5マイル

 

年会費が8万円を超えるANAカードでもマイル還元率が1.5%にしかならないものが3.5~4.2%にもなるのですから魅力的ですね。

年会費永年無料の三井住友カード(NL)、100万円利用で次年度以降年会費永年無料になる三井住友カード ゴールド(NL)でもいいのですが、ここでは基本還元率1%の三井住友カード プラチナプリファードをおすすめします。

三井住友カード プラチナプリファードは、ポイント特化型のプラチナカードです。

基本ポイント還元率は1%で、前年100万円利用ごとに最大40,000ポイントの継続特典があります。特約店での利用では還元率が1~9%増加し、海外利用で2%アップします。

利用金額100円(税込)ごとに1ポイントが付与され、貯まったポイントはiDバリュー、ギフトカード、キャッシュバック、マイレージなどに交換可能です。

Visaコンシェルジュサービス、海外・国内旅行傷害保険なども付帯します。年会費は33,000円(税込)。

SBI証券を利用して投資信託の積立を行うと、5%のポイント還元が受けられます。例えば、毎月5万円を積立てる場合、毎月2,500ポイントが獲得でき、これが年間で30,000ポイントにもなります。このポイント還元は大きなメリットです。

基本還元率は1%
対象加盟店でスマホのタッチ決済すると最大7%還元
VPCC(Visaのコンシェルジュ)が使える
SBI証券の投信積立で5%還元
年会費は33,000円(税込)
100万円毎にもらえるボーナスポイントは4万ポイント(400万円決済)まで
  • カードの詳細はこちら
  • 公式サイトはこちら

カード名普段使いでのマイル還元率特定の条件における還元率獲得できるマイル

ANA VISAプラチナ プレミアムカード
1.5%ANA航空券の購入3.5%ANAマイル(Vポイントから移行)

ANAダイナース プレミアムカード
ANA航空券の購入4.5%

MileagePlusセゾンカード
ユナイテッド航空 Mileageplus

ANA JCB カードプレミアム
1.3%ANA航空券の購入3%ANAマイル(Oki Dokiポイントから移行)

Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
1~1.5%40社の航空会社のマイル(Marriott Bonvoyポイントから移行)

セゾン プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
1.125%JALマイル(セゾンマイルクラブ加入時)

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

三井住友カード プラチナプリファード
0.5~1.2%対象加盟店でスマホのタッチ決済で3.5~4.2%Vポイント→ANAマイル

2024年1月7日 作成
2024年1月16日更新


メルマガ皆さんは「ポイント還元率が高いから」「ポイントやキャッシュバックなどのキャンペーンが良かったので」「友人知人が使っているから」といった理由でカードを選ばれることが多いと思います。お得ばかりを追い求めてカードを作り続けるとたいていポイントが分散してしまいます。それは入口にフォーカスしているからです。

入口=どこで使うか、出口=カードになにを求めるか、決済金額=一年にどれくらい使うか。
この3つの要素が揃って、はじめて有効なクレジットカードを選ぶことができます。大事なことは最終的にクレジットカードに求めるものを明確にすることです。つまり出口を決めることから始まります。当サイトでは「出口から逆算して決済金額で最適化する」ことを提案します。

ポイ活しないで大量にポイントを貯める秘訣はメルマガで・・・

今週の人気記事TOP10

Comments

専門家に聞いたここだけの話

  • 世界初のクレジットカード。その歴史を紐解く <クレジットカード温故知新>
  • キャッシュレス決済を推進するためにはユーザーのメリットより加盟店のメリットを考えるべき
  • Money20/20のPayment Raceから見えた世界のキャッシュレス決済の姿
  • 1回払いは手数料がかからないのにポイントがもらえるのはなぜ?

特徴・機能別クレジットカード