関西に住んでいる方にとってメジャーな電子マネーは「Suica」よりやはり「ICOCA」ですよね。

しかし実は、関西でもSuicaは充分に使える電子マネーなのです。

今回は関西に住んでいる方が「Apple PayのSuica」と「ICOCA」のどちらを使ったほうがお得なのかをシーン別に検証しました。

「SuicaとICOCAの違いがそもそもよく分からない」という方にもわかりやすく解説していきます。

改札で便利なのはICOCAよりSuica

Suicaはカード型だけではなく、スマホなどの携帯情報端末から「モバイルSuica」という形で利用できます。

Android搭載スマホはもちろん今年はiPhoneの決済システム「Apple Pay」(アップルペイ)でも利用可能となり利便性は断然アップしました。

一方、ICOCAは、JR西日本が提供しているICカードです。

ICOCAには「ICOCAカード」と「SMART ICOCAカード」の2種類が用意されています。クレジットカードからチャージできるのはSMART ICOCAのみです。(*「こどもICOCA」もあり。12歳となる年度の3月末まで利用可能なカードです)

家にいながらチャージできる!利便性バツグンなiPhoneのSuica!

改札での利用においてSuicaが便利な最大の理由は「おサイフケータイに対応している」という点です。

Android搭載スマホだけでなく、iPhone7以降のiPhoneは「Felicaチップ」が搭載されたので、改札の読み取り部にかざすだけで支払いができるようになりました。

つまりSuicaの場合、カードを持ち歩く必要がなくなったということです。

そしてApple PayのSuicaをクレジットカードと紐づければ、専用アプリを通じて「いつでもどこでもiPhoneからチャージができる」ようになります。

Android搭載スマホも、画面から「クイックチャージ」という方法で、登録した銀行口座やクレジットカードから簡単にチャージができます。

一方、ICOCAはおサイフケータイに対応していません。

SMART ICOCAはクレジットカードからチャージできますが手動のクイックチャージのみとなっています。

具体的には「ICOCAマークのある自動券売機もしくは入金機」でしかチャージができません。

電車でポイントを貯めやすいのはSuicaよりICOCA

チャージの利便性では、モバイル対応のSuicaに軍配が上がります

ただし「実際に電車に乗ってポイントを貯める」ならば、SMART ICOCAの勝ちです。Suicaにはそもそも「電車の乗車によるポイント付与サービス」はありません。

SMART ICOCAで電車に乗ると月間の利用運賃200円ごとに1ポイントが貯まります。

ただし自動改札を通ることが条件であり、またICOCAエリア外の電車利用では貯まりません。

さらにJ-WESTポイント加盟店を利用することでもICOCAにポイントが付きます。

こちらもやはり0.5%のポイント(200円につき1ポイント)の付与となります。

「還元率がイマイチだな…」と思ったかもしれませんば、そもそもSMART ICOCAはクレジットカードによってチャージされます。

つまり「クレジットカードを使用したこと」になるので、チャージした金額に応じてクレジットカードの方にもポイントが付くのです。

SMART ICOCAのチャージにおすすめの高還元カード

年会費無料で1.2%還元のチャージポイントが付与される「リクルートカード」はSMART ICOCAとの紐づけにおすすめです。

SMART ICOCAチャージでのポイント付与はMastercard、 Visaブランドのみです。

リクルートカードJCBでもチャージできますが、ポイントは付きません。

貯まるリクルートポイントは、ホテル宿泊予約サイト「じゃらん」やポンパレモールなどリクルートグループサイトで使えたり、Pontaポイントに交換してローソンなどで商品の購入に充てることができます。

また、ジャックスが発行しているREX CARDは、年会費無料にも関わらず常に還元率1.25%という、かなりポイントが貯まりやすいカードです。

貯まったポイントはJデポでカード請求額から差し引くことができます!

このように、還元率1%以上のクレジットカードでSMART ICOCAへチャージすれば「SMART ICOCAのチャージ・0.5%+クレジットカードの使用分・1%以上」になり、電車に乗ることで「1.5%以上のポイントがもらえる」ということになります。

※リクルートカードは、2018年4月16日(月)よりnanaco等の電子マネーチャージ利用分は、すべての電子マネー利用金額合算で月間30,000円までがポイント加算の対象になりました。合算で30,001円以上の利用分はポイント加算の対象外です。利用金額の対象はそれぞれの電子マネーの合計金額ではなく、すべての電子マネーの合算金額です。 なおリクルートカードJCBとリクルートカードVisa/Mastercardの2ブランドを持てば、それぞれ月間30,000円+30,000円=60,000円までポイント獲得が可能です

※リクルートカード対象となる電子マネーチャージ【JCBブランド】nanaco(ナナコ)、モバイルSuica【Mastercard(R) / Visaブランド】nanaco(ナナコ)、楽天Edy、モバイルSuica、SMART ICOCA です。リクルートカードの月間集計期間は毎月16日~翌月15日。2018年4月15日(日)以前の電子マネーチャージ利用分も、2018年4月16日(月)以降に売上データがカード会社へ到着した場合、上記制限の対象です。

ビューカードでチャージしたSuicaを関西で使っても常に1.5%還元

一方、SMART ICOCAと比較対象となるのが「ビューカード」。

ビューカードとは「Suica機能が付いたクレジットカード」のことです。

こちらは、チャージによって1.5%の還元率(1,000円で6ポイント=15円相当)が実現します。

つまり、SMART ICOCAと還元率は同じです。

ただし関西ではオートチャージ機能が使えない!

Suicaはオートチャージに対応しています。

改札にSuicaをかざして通るだけで入金されるとても便利なシステムですが、実は関西ではSuicaのオートチャージ機能は使えません。関西圏におけるチャージ方法は手動チャージのみとなります。

まあ、手動でもスマホからいつでもどこでもチャージできるのでものすごく不便というわけではありませんね。

どこでも1.5%還元のSuica、J-WEST加盟店のみで1.5%還元のSMART ICOCA

SMART ICOCAを使ってチャージ&電車乗車することで1.5%以上のポイントがもらえるという点はすでに確認しました。(SMART ICOCAのチャージ・0.5%+クレジットカードの使用分・1%以上)

しかし、この1.5%還元はあくまで電車に乗車した時とJ-WEST加盟店のみです。

ビューカードなら、いつでもどこでも手動で「1.5%還元のチャージ」ができ、Suica払いをすればその還元率のまま買い物ができます。

このように考えると「Suicaのほうが良条件でポイントを貯めやすい」と言えるでしょう。

[ビューカードとApplePayでSuicaチャージ3.5%還元キャンペーン]

貯まったポイントはICOCAもSuicaも再チャージできる

貯めたポイントは、ICOCAもSuicaも「再チャージ」ができます。

Suicaの利用で貯まったビューサンクスポイントは、iPhoneのSuicaアプリ経由で、iPhoneのSuicaに「400ポイントで1,000円分」(1ポイント2.5円分)としてチャージ可能です。

どこにいてもiPhoneの中ですぐに再チャージができるので、ポイントを確認して思い立ったらすぐに交換できるのが良い点です。

ICOCAで貯めたポイントは、改札のチャージ機でICOCAにチャージできます。この点は少々不便かも知れません。

1ポイント1円としてチャージできますが「ポイントのチャージが完了するまで、クイックチャージ(通常のチャージ)ができない」ようです。

Suicaは関西のバスに弱い

チャージ面で優秀なSuicaにも弱点があります。

それはSuicaは「関西エリアのバスに弱い」という点です。

Suicaで乗車可能なバスは大阪市営バス、南海バス、水間鉄道、神戸市交通局のみ。

岡山電気軌道バス、下津井電鉄バス、神戸交通振興、中鉄バス、両備バス、山陽バス、伊丹市交通局といったバスで、Suicaは使えません。

SMART ICOCAとSuica、どちらもメリット・デメリットは存在する

  iPhoneのSuica SMART ICOCA
デポジット(預かり金) 500円
乗車ポイント 利用運賃200円毎に1ポイント
オートチャージ
(ビューカード決済、Suica・PASMOエリアで自動改札機から入場時は可)
スマホ手動チャージ
アプリ残高確認
チャージポイント 貯まる
(紐づけしたカードによって還元率は変わる)
ポイントの使い道 Suicaに再チャージ SMART ICOCAに再チャージ
一日のチャージ上限 20,000円
月のチャージ上限 総額40,000円(カード内残額の設定は上限2万円)

 
ポイントはほぼ同じような還元率でも、Suicaのほうが利便性は高いと言えます。

iPhoneのアプリを通じていつでもどこからでもチャージができる点と、Suicaが使えるお店なら常に1.5%還元(ビューカードからの決済でSuicaチャージ時)になるのは大きなメリットです。

さて、結論です。両者ともにメリット・デメリットがあり、それを補い合うように使うか、それともどちらかに絞るかは自分のライフスタイルや何を重要視するかで決まってきます。

●券売機でいちいちチャージするのが面倒な方 → スマホでチャージできるSuica
●列車利用ポイントも獲得し、Suicaの1.5%還元も欲しい方 → SuicaとSMART ICOCAの2枚持ち

大きく分けるとこの二択ですね。後者はICOCA圏内の電車に乗るときはSMART ICOCAを利用し、それ以外のコンビニや他の店でのお買い物にはiPhoneのSuicaを使えば、無駄なくポイントを獲得できます。

なお、iPhoneでSuicaのチャージに使うクレジットカード(ビューカード)は、前年1年間でのクレジット利用があれば年会費無料になる「ビックカメラSuica」が人気です。

ビューカードとビックカメラが発行する「ビックポイントカード」が合体した便利なカードです。貯まったビックポイントをSuicaにチャージすることもできます。

2017年8月10日 作成
2018年10月11日更新


「ビュー・スイカ」カード
Suica チャージで1.5%のポイント付与 / 500円のデポジット不要でSuicaが作れる / 貯めたポイントはSuicaチャージに変換可 / オートチャージ(Suica・PASMOエリア)にすれば改札で足止めナシ

鉄道を便利でお得に利用するノウハウ

今週の人気記事TOP10

Comments

クレジットカード開発秘話

  • インタビュー 第27回 JCBオリジナルシリーズ
  • インタビュー 第26回 JCB法人カード
  • インタビュー 第22回 三井住友VISAデビュープラスカード
  • インタビュー 第13回 JALカード

ほかでは読めない専門家コラム

  • 世界初のクレジットカード。その歴史を紐解く <クレジットカード温故知新>
  • キャッシュレス決済を推進するためにはユーザーのメリットより加盟店のメリットを考えるべき
  • Money20/20のPayment Raceから見えた世界のキャッシュレス決済の姿
  • 1回払いは手数料がかからないのにポイントがもらえるのはなぜ?

特徴・機能別クレジットカード

  • 高還元率!お得なカードはこれだ!