ANAカードホルダーは、獲得したポイントをマイルに交換する際、2つの主な選択肢があります。5マイルコースと10マイルコースです。

マイルの交換レートはは、10マイルコースが1,000円につき1ポイント=10マイル。5マイルコースが1,000円につき1ポイント=5マイルです。

そのため、10マイルコースを選ぶと、5マイルコースに比べてマイルが倍速で貯まります。

ただし、10マイルコースを利用するには5,500円(税込み)の年間手数料が必要です。一方、5マイルコースは手数料がかかりません。

年間でカードをあまり使わない場合、手数料がマイルの価値を上回ってしまい、損をしてしまう可能性があります。

たとえばANA JCB 一般カードで年間100万円のショッピングを行い、10マイルコースを利用してポイントをすべてマイルに交換した場合、15,000円相当(10,000マイルを1.5円で換算)- 移行手数料5,500円 = 9,500円分 得したことになります。

もちろん、このお得額は、年間のカード利用金額が少なくなるほど減少します。年間利用金額が733,600円未満の場合は、10マイルコースを選んでも得することはありません。

年間100万以上カードを利用する方なら、ます10マイルコースを選んでおけば間違いないでしょう。

しかし上記の式はあくまで1マイル=1.5円換算。これを1マイル=2円換算にすると、また状況が変わります。

さきほどと同じ例(ANA JCBカードでポイントをすべてマイル交換)で、マイルの価値を1マイル=2円で再計算すると、年間の最低利用金額のボーダーラインは550,000円になります。

この計算では、5マイルコースと10マイルコースの間における選択の最適なポイントが異なることがわかります。

5マイルコース 1,000円につき5マイル 2,750マイルを2円で換算 5,500円相当
10マイルコース 1,000円につき10マイル 5,500マイルを2円で換算 11,000円相当

55万円を超えると移行手数料5,500円を払っても10マイルコースの方が有利になります。

マイルの価値評価により、最適な選択は変わりますが、10マイルコースが5マイルコースの2倍のマイルを提供するという事実は変わりません。

月間約10万円の支払いがある場合、年間には約100万円から150万円の間で支払いが発生するでしょう。このような利用額であれば、10マイルコースの方が遥かに有利になります。

ANAカード選びにはポイントをマイルに交換する際の移行手数料も考慮してください。

以上は一般カードの話です。

ANAカードの選択にあたっては、マイルに交換する際の手数料も重要な検討事項です。ゴールドカード以上の場合は、手数料が免除されるため、自動的に10マイルコースの利点を享受できます。

また、三井住友カード発行のANAカードの場合は、5マイルコース ⇒ 通常コース、10マイルコース ⇒ 2倍コース、15マイルコース ⇒ 3倍コースに読み替えてください。

※マイル移行手数料は、毎年4月1日~翌年3月31日の間に1度でもマイル移行がされた場合に請求されます。(マイル移行がなかった場合の請求はありません)
また、初回自動移行の翌々月10日(金融機関休業日の場合は翌営業日)に指定の口座より自動振り替えされます。

2014年7月1日 作成
2024年2月13日更新


メルマガ皆さんは「ポイント還元率が高いから」「ポイントやキャッシュバックなどのキャンペーンが良かったので」「友人知人が使っているから」といった理由でカードを選ばれることが多いと思います。お得ばかりを追い求めてカードを作り続けるとたいていポイントが分散してしまいます。それは入口にフォーカスしているからです。

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