クレジットカードには「締め日」と「支払日」があります。

「締め日」とは、カード会社が会員に対する請求金額を確定する日のことを指します。

たとえばJALカードは締め日を毎月15日、支払日を毎月10日と定めていますが、これは前月の16日から今月の15日までにカードを利用した代金が、翌月の10日に口座から引き落とされるということを示しています。

そして「支払日」とは、クレジットカードをの利用代金が引き落とされる日のことを指しています。支払日は、払込日や振替日と呼ばれることもあります。

この「締め日」と「支払日」の関係をよく理解したうえでクレジットカードを使わないと、人によってはかなり苦しい思いをするかもしれません。

なぜならば支払日と締め日は、クレジットカードを発行している会社によって違うからです。

給料日の前か後か、把握しておきたい支払日。


「支払日が自分の給料日より後か前か」というポイントを調べておくことがとても重要です。

大体の人が25日にお給料をもらっていると思いますが、中には10日や月のはじめにもらっている方々もいるでしょう。

たとえば「支払日27日」の場合、25日が給料日の方にとっては二日後の引き落としなので問題ないかもしれません。しかし給料日が月はじめの方には、口座残高が少ない時期に請求がきてしまいます。また給料日が10日の方も、給与から17日以上経過しているので、大きな請求額がくると残高不足になる心配も生まれてきます。

もし支払日に口座にお金が入っていなかった場合、カード会社は請求額を引き落とせません。

すぐに気付いて連絡した後に入金すればともかく、気付かず長いあいだ放置してしまった場合、支払う意思がないとみなされ、書面での警告などが送られてくる可能性もあります。

またこういったトラブルが度重なると、カードの利用限度額を下げられたり、カード自体を無効にされてしまうケースもあるのです。

さらに個人の信用情報に延滞記録が残ります。

ゴールドやプラチナなど上級ランクのインビテーションを目指している方も、「支払いの遅れ」は自身の信用を落とします。支払日が近づいたら、かならず口座に請求額分のお金が入っているか確認することをオススメします。

カード会社別 締め日・支払日一覧表

カードごとに違う締め日と支払日を表にしてみました。

カード会社締め日支払日締め日から

支払日までの日数
アプラスカード

ラグジュアリーカード
毎月5日当月27日22日
ニコスカード[ショッピング]毎月5日当月27日22日
[キャッシング]毎月末翌月27日27日
MUFGカード毎月15日翌月10日23~26日
JCBカード
DCカード
ミライノ カード
UCSカード
TRUST CLUBカード
三井住友トラスト・カード
セブンカード
ダイナースクラブカード
J-WESTカード
東急カード
OPカード
楽天カード毎月末翌月27日27日
ジャックスカード
オリコカード
KCカード
セディナ(OMC)カード
ビューカード毎月末翌々月4日32~35日
ビューカード 2023年1月4日引き落としの利用分から毎月5日翌月4日27~30日
JP BANK カード毎月末翌月26日26~29日
セゾンカード

りそなカード
[ショッピング]毎月10日翌月4日22~25日
[キャッシング]毎月末翌々月4日32~35日
ライフカード毎月5日当月27日または翌月3日22~29日
エムアイカード毎月5日当月26日(一部金融機関は27日)21~24日
出光カード毎月10日翌々月7日25~28日
ポケットカード毎月1日翌々月1日29~32日
ファミマTカード毎月末翌々月1日29~32日
NTTグループカード毎月末翌月25日25日
エネオスカード(三菱UFJニコス)[SS利用分とキャッシング]毎月末翌月27日25~28日
[ショッピング]翌月5日
エネオスカード(C P S)毎月5日翌月2日25~28日
TS CUBICカード
毎月5日翌月2日25~28日
毎月20日翌月17日
UCカード毎月10日翌月5日23~26日
イオンカード毎月10日翌月2日20~23日
タカシマヤカード毎月10日翌月4日20~23日
マジカルクラブTカード毎月10日翌月3日20~23日
三井住友カード毎月15日翌月10日23~26日
月末翌月26日26日
エポスカード毎月27日翌月27日28~31日
毎月4日翌月4日
アメリカン・エキスプレス・カード毎月20日前後翌月10日18~21日
毎月1日前後同月21日18~20日
毎月5日前後同月26日19~21日
登録された口座振替金融機関等の関係により、会員ごとに個別に設定。変更は不可。
Yahoo!カード[ショッピング]毎月5日

当月27日22日
[キャッシング]毎月末日翌月27日27日
ACマスターカード毎月20日まで翌月6日17~20日
ANAカード[アメックス]毎月20日翌月10日18~21日
[JCB]毎月15日翌月10日23~26日
[Visa]毎月15日翌月10日23~26日
[ダイナース]毎月15日翌月10日23~26日
JALカード[JCB、DC、Visa、Mastercard、ダイナースカード]毎月15日

翌月10日23~26日
[JALカードSuica]毎月末翌々月4日32~35日

締め日が15日の場合は支払日が翌月10日、締め日が毎月末日の場合は翌月27日に設定しているカードが多いと言えます。

ちなみに三井住友カードは、締め日と支払日の組み合わせを選べます。

締め日を毎月15日にする場合は翌月10日が支払日、締め日を月末にする場合は翌月26日の支払日です。

またカードを利用してから引き落としがかかるまでの猶予期間は、カード利用枠を消費したままですので、そのあいだは限度額一杯の買い物はできません。

支払日に口座から引き落とされた金額だけがふたたび利用枠に戻るので、もし限度額一杯に利用したいときは、すべての支払いを済ませ、一度利用枠を戻さなければなりません。

クレジットカードの支払日をできるだけ遅らせるコツ

「あなたはクレジットカードの締め日を把握していますか?」

なぜこんなことを聞くかというと、カードの「締め日」を把握しておき、それに合わせて買い物のタイミングを調整すれば、カード利用の支払いを遅らせることができるからです。

クレジットカードには閉め日があって、前月締め日の後から当月締め日までのカード利用額を集計し請求金額が確定します。そしてその金額を翌月の支払日に支払うことになります。

たとえば締め日が15日で支払い日が翌月10日のカードの場合、15日にカードを使って買い物をすると、その利用額は翌月の10日、つまり25日後に引き落とされます。

しかし締め日の次の日、16日に買い物をすると、それは翌々月10日の請求扱いになるので、決済まで55日間という長い猶予を得ることができます。

これを踏まえて考えると、支払いを先延ばしにしたければ、締め日の次の日、または締め日から数日間のうちにカードを利用すると良いということがわかりますね。

また締め日~支払日のあいだにくる給料日の回数も、買い物の仕方によって変わります。

たとえば毎月10日にお給料をもらっている人が、末日締め、翌月27日支払いの楽天カードを利用した場合…

●末日に買い物をすると、支払いまで27日あるので、1回給料日を通過します。
●翌日1日に買い物をすると、支払いまで56日あるので、この間に2回給料日を通過します。

少し高額な家電製品などを購入する場合、締め日の翌日にカードで購入し、そのあと2回訪れる給料日で支払い金額を用意して翌々月27日に払う…といった方法で、上手にやりくりをすることができます。

この締め日の法則さえ理解しておけば、口座残高が不足して慌てるという事態に陥りにくくなるので、ぜひ覚えておいてください。

また自分の給料日の直後に支払い日があるカードを選ぶのがおすすめです。

2016年7月15日 作成
2022年5月31日更新


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