毎月の支払いの中でも大きな割合を占める家賃。現金で払っている方が多いと思いますが、家賃をクレジットカード払いにできれば毎月銀行に行く手間が省けますし、口座振替払いの場合は手数料がかかる場合もあります。なにより毎月家賃分のカードのポイント(or マイル)がもらえるのが一番うれしい。

たとえば月10万円家賃を支払っている方なら、2年で240万円。これを還元率1%のクレジットカードで支払えばなんと2万4千円相当のポイントがもらえることになります。

それを10年続ければ12万円、ポイントをうまく使えば旅行にも行けてしまいます。

家賃を現金払いしても何も得られないので、カードで払えるものは必ずカード払いにしたいところです。


しかし実際に家賃をクレジットカード払いできる物件はまだそれほど多くありません。

家賃は無理でも「敷金」や「礼金」などの初期費用だけをクレジットカード払いOKにしている物件は増えています。

初期費用だけとはいえ、その額は結構大きいので、クレジットカード払いができればかなりありがたいですよね。

これから引越しを考えている方は、自分の気に入った物件が賃料やその他の初期費用をクレカ払いに対応しているかどうかも事前にチェックしておくのがいいかと思います。

カード払い対応かどうかは物件検索サイトで調べられる!

物件を紹介している検索サイトは沢山あります。その中でも「クレカ払いに対応している物件」という項目で絞って検索できる便利なサイトがあります。家にいながら住宅探しができ、なおかつ自分の生活スタイルや条件に沿った希望の物件をとても見つけやすいので、こういった賃貸物件検索サイトを利用している方はとても多いです。

早速、クレカ払い対応の物件を検索できるサイトを調べて以下に並べてみました。

物件検索サイト名
アパマンショップ
スターツピタットハウス
SUUMO
大東建託いい部屋ネット
ホームアドパーク
マルイホームサービスのマルイお部屋探し
HOME'S
レオパレス21

 
家賃をクレジットカード払いにすることができる大手の不動産仲介業者のリストです。チェックボックスで希望の条件をクリックするだけで、その希望に近い物件がずらっと表示されるので時間のない方にはありがたいシステムですね。

初期費用のみカード払い対応の物件もあり、全ての紹介物件でクレジットカード払いが可能というわけではありませんが、クレジットカード払い可能な物件が多数紹介されていますし、利用してみるといいでしょう。

レオパレス21は「Tカード プラス(レオパレスメンバー)」

「Tカード プラス(レオパレスメンバー)」は「Tポイント」のサービスを搭載したカードで、月々の家賃の決済においても200円につき「Tポイント」が1ポイント貯まります。年会費無料で国際ブランドはJCB、20歳以上の方が申し込みできます。


 

ピタットハウスは「夢なびVISAカード」

「スターツピタットハウス」では、家賃のクレジットカード払いができるカードは「夢なびVISAカード」のみになります。クレジットカードの年会費は年に一回利用すれば次の年無料、実質年会費無料となっています。貯まったポイントはANAのマイルに移行したり、iDやEdyといった電子マネーに交換したり、ギフトカードや各種景品に交換することもできます。

夢なびVISAカード
 

家賃保証システムとは?

いくつかのカード会社で「家賃保証システム」が提供されています。では、家賃保証システムとは、入居期間中に何らかの理由で家賃の滞納が起きた場合、保証会社がその家賃を入居者に代わり不動産会社あるいはオーナーに立替えするシステムのことで、家賃の回収不能を避けたい大家向けのシステムですが、入居者にもメリットはあります。

通常、部屋を借りるときには保証人が必要になりますが、引越しのたびに身内に保証人を頼むのが面倒だったり、気が引ける方にとっては、保証会社が保証人になってくれる家賃債務保証はとても魅力的です。以下に、保証システム&家賃カード払いを同時に提供しているクレジットカードや保証会社を紹介します。

丸井のお部屋探しNetは物件契約で5,000エポスポイント!

丸井の「お部屋探しNet」では、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)の物件情報が載っています。エポスカード会員が対象ですが、エポスカードは会員になることもそれほど難しくありません。エポスポイントはマルイでのお買い物時に、1ポイント=1円として使うことができます。

「マルイお部屋探し」では家賃のカード払いサービスとして「Room iD」というサービスを提供しています。契約者が保証人を用意しなくても保証会社に保証してもらうというもので、契約手続きを簡単かつ迅速に行うことができます。

このプランに申し込めば、家賃をエポスカードで支払い、家賃分のポイントをもらうことができます。


 

ジャックスの家賃保証システム

ジャックス家賃保証システムを利用している物件の家賃であれば、ジャックスの発行している「JACCS CARD RESIDENCE(ジャックスカードレジデンス)」を持つことによってポイントを獲得することができます。家賃の支払方法は従来のまま、JACCS CARD RESIDENCEに入会いただくだけで、家賃支払い分がポイント加算されます。

ただし、下記の取引については、ポイント加算の対象とならないとされています。

・「集金代行」(口座振替のみ)ご利用中のお客様・家賃「クレジットカード払い」ご利用中のお客様・「ハウスレントクラブ」ご利用中のお客様・エイブル(エイブル保証除く)の家賃保証サービスご利用中のお客様・ジャックスが口座振替をしていない「家賃保証システム」ご利用中のお客様

Webから申し込めますが、ジャックスと提携している不動産管理会社の店頭で家賃保証システムと 本カードの同時申し込みを 1 枚の申込用紙で完結させる受付方法もあります。

JACCS CARD RESIDENCEは最初の一年は無料ですが、次の年からは前年度利用額が 10 万円以上の場合のみ無料。前年利用額が10万円未満の場合は年会費 2,200円(税込)が請求されます。注意するべきは、家賃支払い分はJACCS CARD ADVANCEの利用額としてカウントされないという点です。純粋なショッピング額のみで10万円以上、という点になります。

JACCS CARD RESIDENCE(ジャックスカードレジデンス)

ライフカードの「ライフあんしんプラス」

CMでおなじみのライフカードにも「ライフあんしんプラス」という家賃保証システムが存在します。ライフあんしんプラスに加入すると家賃保証付きのライフカードが発行され、このカードで一回以上ショッピングを利用すると家賃分のサンクスポイントが付与されます。家賃保証付きライフカードの年会費は最初の一年が無料、二年目より有料(1,312円)ですが、家賃以外に1回以上のショッピング利用すれば次の年から年会費はずっと無料になります。

貸し倉庫・トランクルーム・レンタルボックスなどを貸している「S-CUBE」や、などもこのライフあんしんシステムを導入しています。


 

オリコの「スリーウェイサービス(住まいるパートナー)」

オリコの「スリーウェイサービス」は、いわゆる家賃保証サービス。家賃の滞納があった場合、オリコが入居者に代わって最長6カ月まで家賃を支払うシステムです。オリコと提携している不動産賃貸会社の家賃をオリコカードで払うと、1,000円につき1スマイルポイントが貯まります。最低200スマイルから商品と交換可能です。


 

分譲住宅でも管理費のみカード払いできる場合も

三井不動産の住宅は管理費・修繕積立金を三井のすまいLOOP VISAカード払いが可能

首都圏一都三県(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)の三井不動産グループの物件居住者なら、「三井のすまいLOOP VISAカード」で管理費・修繕積立金・駐車場使用料をカード払いにすることができます。1,000円につき1ポイント付与、還元率は0.5%です。

すでに住宅に住んでいる方でも、後から登録することによってカード払いに切り替えられます。管理費をカード払いにするためにはまず三井の運営している「三井のずまいLOOP」サイトで会員登録をする必要があります。年会費や入会金は無料で、WEBから簡単に申し込めます。入会すると三井のすまいLOOP VISAカードが送られてくるので、これで管理費を払えます。また入会するとリフォーム代が3%割引になったり、ビックカメラの3%割引チケットが貰えたり、カーテンのクリーニング代が安くなったりなどと、さまざまな会員特典が用意されています。三井不動産グループにお住まいの方ならまず登録しておきたいサービスですね。なお三井のすまいLOOP VISAカードは、最初の一年は年会費無料、次の年からは年1回以上のショッピング利用(管理費利用分は除く)すれば1,312円の年会費が無料になります。

三井のすまいLOOP VISAカード

今すでに住んでいる物件もクレカ払いに切り替えられる?

すでに部屋を借りており、家賃を現金払いしている方でも、後からクレカ払いに切り替えることができるのか?という疑問をお持ちだと思います。

家賃の収納代行している管理会社によって異なるので、直接確認していただくしかありません。

たとえば大東建託では「カード払いできるのは2014年11月1日以降に賃貸契約を新規で申しこんだ人のみがカード払い可能」と明記されているので、それ以前に契約した方はカード払いに切り替えることはできないということになります。

家賃カード払いで注意したいこと!

家賃カード払いはメリットだらけに見えます。実際ポイントをもらえるので得をしていることに間違いはないのですが、実は家賃にカード払いの手数料が上乗せされている可能性はないでしょうか。

たとえば物件サイトでカード払いOKの物件を探したとき、ほとんど同じ条件で出てきたふたつの物件のうちカード払いじゃない物件のほうが若干安く、またカード払いに対応しているほうが若干高いのであれば、それは手数料が上乗せされている可能性も考えられます。もし同じ条件、同じ額でカード払いと現金払いの物件があるなら、間違いなくカード払いを選んだほうがいいでしょう。

家賃がカード払いできます!とうたっていても、実際よく調べてみたら「カードは使えても家賃支払い分にはポイントを付与しない」という厳しい制約をつけているカードもいくつかありました。家賃カード払い対応と書いてあっても、後でポイントが付かなくてがっかりするという事態にならないためにも、家賃の支払いに対応したカードについてしっかりと調べておくことが重要です。

家賃の支払いには還元率の高いカードがおすすめ!

家賃を支払えるのであれば還元率の高いクレジットカードで決済をしたほうがいいですね。決済用のカードが決められている不動産会社だと入居者側でカードを選べませんが、決められていないなら、家賃分に対してもポイントを1%以上還元してくれるカードを家賃決済用にするといいでしょう。

0.5%と1%、たった0.5%分の差でも、家賃という高額な支払いをするとなるとかなり差が出ます。月10万円の家賃の場合、1%還元なら1年で12,000ポイント付与ですが、0.5%還元のカードでは半分の6,000ポイントしか貰うことができません。

還元率1%以上のカードとしてで持ちやすいところは楽天カードやリクルートカードなどがあります。こちらで高還元カードを紹介していますのでご参考に。

家賃は毎月必ず支払わなければならないお金だからこそ、少しでもお得になる方法で払っていきたいですね。

カード払い可能な物件は増えている

アイシンク・レントが2017年5月に実施したアンケートによると、入居者向けサービスの中で「クレジットカードでの家賃払い」を利用したい人は全国で58%、首都圏で62,7%と過半数を超えています。

ポータルサイトを調べた結果、家賃をクレジットカードで払える物件は増えているものの、まだ多くないのが現状です。

しかしながら、入居者ニーズに応えるべく家賃のカード決済への対応が次第に進んでいます。

全国賃貸住宅新聞社の家主と地主によれば、LIFULL HOME’Sでは、初期費用および家賃のカード支払い可物件は約45万件、初期費用のみカード支払い可物件が約67万件、家賃のみカード支払い可物件は約9万件、総掲載物件数約634万件。

それに対して、初期費用のクレカ決済に対応している物件は全体の2割弱となっています。家賃支払いができる物件は全体の約8.5%です(2018年9月3日時点)。

SUUMOに掲載されている物件の中で、初期費用がクレカ決済できるのは 2018年8月時点で19.28%ありますが、1年前は1.54%しかなかったといいます。

このように初期費用のカード決済から急速に広がりを見せています。

管理手数料を3~5%とする不動産会社にとって、決済代行会社に2~3%の手数料に払うことに負担感はあるものの、クレジットカードを持っていること自体が与信になりえますし、家賃債務保証によって回収の手間が省けるというメリットもあります。

また、日本国内においては人口減少により空室が増えるなか、入居者募集の際に競合物件と差別化するために、クレジット払いを導入するオーナーや管理会社も増えるでしょう。

家賃は家計支出のなかでも大きな支出のうちの一つ。日本のキャッシュレス比率の向上にも関わるので、今後ますます家賃のカード決済可能物件が増えることに期待します。

2015年3月25日 作成
2023年12月11日更新


メルマガ皆さんは「ポイント還元率が高いから」「ポイントやキャッシュバックなどのキャンペーンが良かったので」「友人知人が使っているから」といった理由でカードを選ばれることが多いと思います。お得ばかりを追い求めてカードを作り続けるとたいていポイントが分散してしまいます。それは入口にフォーカスしているからです。

入口=どこで使うか、出口=カードになにを求めるか、決済金額=一年にどれくらい使うか。
この3つの要素が揃って、はじめて有効なクレジットカードを選ぶことができます。大事なことは最終的にクレジットカードに求めるものを明確にすることです。つまり出口を決めることから始まります。当サイトでは「出口から逆算して決済金額で最適化する」ことを提案します。

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