楽天ポイントのお得な使い方

楽天市場でのお買い物や楽天カード、楽天トラベル、楽天銀行、楽天証券といった楽天のサービスを使ったり、楽天Edy、楽天ペイなどを使っての街なかでのお買い物でもどんどん貯まる楽天ポイント。もらった楽天ポイントを楽天市場でのお買い物などに使う方は多いですが、実はもっとお得な使い道があります。

貯まった楽天ポイントのうち、通常ポイントは「楽天カードの支払いに充てる」のが一番お得な使い道です。

ここでは、楽天のサービスを使ってもらえる2種類の楽天ポイントである通常ポイントのお得な使い方について解説します。「通常ポイント」と「期間限定ポイント」の違いから説明しているので、楽天ポイントの違いについてよくわからない方も、ぜひお読みください。

通常ポイントと期間限定ポイントの違い

まずは、楽天ポイントで獲得できる2種類のポイントについて、それぞれ解説します。

通常ポイント

楽天ポイントの通常ポイントとは「楽天市場でのお買い物」や「楽天スーパーDEAL」など、楽天のサービスを利用してもらえるポイントです。

通常ポイントの有効期限は「最後にポイントを獲得してから1年間」です。楽天市場や楽天カードなどの楽天系のサービスを日常的に利用しているのであれば、ポイントを獲得するたびに有効期限が延びるので、ほぼ期限はないと考えていいでしょう。

通常ポイントは楽天ポイントが使えるサービス全般で利用できます。

期間限定ポイント

期間限定ポイントとは、楽天市場をはじめとする楽天サービスのSPU(スーパーポイントアッププログラム)や楽天スーパーSALE、お買い物マラソンなどでのショップ買い回りなどのキャンペーンでもらえるポイントです。

期間限定ポイントは、名前の通り有効期限があります。

有効期限の長さは10日~数ヶ月と、ポイントを獲得するキャンペーンによってまちまちです。

また、通常ポイントと比べるとポイントを使えるサービスが限定されているため、使い道を決めておかないと失効してしまう恐れがあります。

通常ポイントと比べると使い勝手が悪いようにも思えますが、キャンペーンやSPUでポイント還元率が高くなることがあるので、利用金額に対してポイントをたくさん獲得できるのが特徴です。

◆楽天ポイントの期間限定ポイントが支払いに使える例

  • 楽天ペイ(街中・オンライン)※
  • 楽天ポイントカード
  • 楽天市場

※楽天ペイ(オンライン)は、ショップやサービスによっては楽天ポイントが使えない場合があります。

◆楽天ポイントの期間限定ポイントが使えない例

  • 楽天Edyにチャージ
  • 楽天カード支払い充当
  • 楽天証券で投資信託や株式の購入に充てる

期間限定ポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。おすすめの使い道も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

通常ポイントは楽天カードの支払い充当一択

楽天通常ポイントの使い道は、以下の6つが挙げられます。

  • 楽天カードの支払いに充当
  • 楽天証券で投資に充てる
  • 楽天Edyにチャージする
  • 楽天市場で買い物をする
  • 楽天系サービスの支払いに充てる
  • 楽天ポイント加盟店での買い物に使う

上記のうち「楽天カードの支払いに充てる」「楽天証券で投資信託や株式の購入に充てる」「楽天Edyにチャージして街の様々な店舗で電子マネーとして支払う」の3つは、通常ポイントだけが使える使い道です。期間限定ポイントは使えません。

ひとつずつ解説していきます。

楽天カードの支払いに充当

楽天カードの支払いに充当すると、楽天ポイント支払分にも1%分のポイントが付きます。

楽天カードの支払金額が10,000円だったとして、そのうちの2,000円分を通常ポイントで支払ったとします。

残りの8,000円はクレジットカード請求(銀行からの引き落とし)になり、楽天ポイントは80ポイント付与されます。

ポイント充当2,000円分には20ポイントが付与されるので、楽天ポイントと現金(口座引落)の合計100ポイントがもらえます。

楽天証券で投資に充てる

通常ポイントは楽天証券で投資信託や株式の買付に充てられますが、楽天ポイントでの投資分はポイントが付きません。

ポイントで投資ができるのでリスクも少なくお得に感じますが、楽天ポイントで投資した分は還元されません。

例えば10,000円を投資信託へ投資するときに、そのうち2,000円分に楽天ポイントを使ったとします。残りの8,000円を楽天カードから支払います。

すると、楽天カードから投資した分の8,000円の1%である80ポイントだけがつき、2,000ポイントで投資した分にはポイントは付きません。

同じ2,000ポイントを使うのであれば楽天カードの支払いに充てて、楽天カードから10,000円全額を投資したほうが、もらえるポイントが増えます。

ただし、楽天証券で投資信託や米国株式を購入し、そのうちポイントを1ポイント以上利用するとSPUの対象となり、楽天市場でのポイント還元率がアップします。

  • 投資信託:月3万円以上購入でSPU+0.5倍
  • 米国株式:月3万円以上購入でSPU+0.5倍

SPUをアップさせることを見越して、多少はポイントを充てておくのがおすすめです。

楽天Edyにチャージする

通常ポイントは楽天Edyへのチャージにも使えますが、チャージ分にポイントは付きません。

楽天Edyにチャージすると、電子マネーとしてたくさんの店舗で支払いに使えます。

楽天Edyが使える店舗はこちら

楽天Edy支払い時のポイント還元率は、以下の条件を満たした場合に最大1%です。

  • 楽天カードから楽天Edyチャージで(0.5%)
  • 楽天Edyでの支払い(0.5%)

そのため、ポイントでチャージすると楽天Edyでの支払いの0.5%分しか還元されません。

楽天市場での買い物や投資と同様に、楽天Edyを使うにしても楽天カードの支払いに楽天ポイントを使って、楽天カードから楽天Edyにチャージしたほうがお得にポイントが貯まります。

利用金額が少なければ微々たる差ですが、ポイント数が多くなればなるほど返ってくるポイントは大きくなりますし、年単位で考えるとかなり違ってきます。

楽天市場で買い物をする

楽天市場での買い物に通常ポイント充てればポイントは付与されますが、おすすめしません。

楽天市場では支払方法に関係なく、購入金額100円(税抜き)ごとに1ポイントが付与されます。10,000円の商品を購入するときに全額を通常ポイントで支払った場合、100ポイントの楽天ポイントが付与されます。

しかし、10,000円をポイントではなく楽天カードで支払うとSPUが+2倍されるので、合計300ポイントもらえます。

同じ10,000ポイントを使うなら楽天カードの支払いに充てて、その楽天カードで買い物をする方がもらえるポイントが増えます。

さらに、楽天市場で定期的に実施しているキャンペーン「5と0のつく日」は楽天カードでの支払いが条件となるため、ポイント払いでは適用されません。

対象SPU・キャンペーン 楽天ポイント払い 楽天カード払い
楽天市場 1% 1%
楽天カード 2%
5と0のつく日 1%
合計 1% 4%

このことから、通常ポイントを楽天市場で使えば購入額に応じて還元はされるものの、楽天カードによるポイント獲得の機会を最大3%分の損失となってしまいます。

楽天系サービスの支払いに充てる

楽天系サービスの支払いでもポイントが付与されますが、おすすめはしません。

楽天系サービスには先述で紹介したサービスを除いても、非常に豊富に存在します。

  • 楽天ブックス
  • 楽天トラベル
  • 楽天GORA
  • 楽天オート
  • 楽天チケット
  • 楽天TV
  • 楽天ビューティ
  • 楽天モバイル
  • 楽天ひかり など

還元率はサービスによって異なりますが、基本的に100円ごとに1ポイントが付与されます。

とはいえ、楽天系サービスの支払いには期間限定ポイントも使えるので、貴重な通常ポイントを使う必要はないと言えます。

楽天ポイント加盟店での買い物に使う

楽天ポイント加盟店での支払いでもポイントが付与されますが、おすすめはできません。

楽天ポイントカードでは通常ポイントに限らず、期間限定ポイントも支払いに充てられます。有効期限が定められていることから、優先的に使いたいところです。

有効期限がない通常ポイントをわざわざ楽天ポイント加盟店での支払いに使う必要はないと言えます。

楽天通常ポイントを楽天カードの支払いに充てる注意点

楽天通常ポイントの使い道はいくつかありますが、その中でも楽天カードの支払いに充てるのが一番のおすすめです。

しかし、いくつか気をつけなければいけない注意点があります。

使えるのは通常ポイントのみ

楽天カードの支払いに充てられるのは、通常ポイントのみです。

期間限定ポイントや他社から交換したポイントは使えません。

楽天ポイントの利用上限

楽天ポイントを楽天カードの支払いに充てられる回数は「カード単位で月に5回まで」です。

◆1回の申込みで使えるポイント数

  • ダイヤモンド会員   50〜50万ポイント
  • ダイヤモンド会員以外 50〜3万ポイント

ダイヤモンド会員以外の方でも3万ポイントを5回、つまり15万ポイントも使えますし、通常ポイントのみなので大抵の方は問題ないでしょう。

それとは別に、楽天グループ全体での1ヶ月あたりの楽天ポイント利用上限があります。

  • ダイヤモンド会員   50万ポイント
  • ダイヤモンド会員以外 10万ポイント

期間限定ポイントも合わせての利用上限になるので、混同しないようにしてください。50万ポイント以上を保有しており、あらゆるサービスで楽天ポイントを消費している方は注意が必要です。

手動で毎月申し込む

楽天ポイントを楽天カードの支払いに充てるためには、指定された期間内に手動でポイント払いの手続きをしなくてはいけません。

毎月自動的に通常ポイント分を楽天カードの支払いに充てる、といった設定はできません。

ポイント支払いの設定ができる期間

楽天カードのポイント支払いの申し込みができる期間が決まっています。いつでも支払いに充てられるわけではないので、ちょっと注意が必要です。

楽天カードのポイント支払いに申し込めるのは、毎月、楽天カードの支払金額が確定する12日から、楽天カードの引き落とし口座にしている金融機関の締切日までの間です。

・楽天銀行 12日から最長24日まで

SPUが+0.5倍になるので、楽天カードの引き落とし先を楽天銀行にしている方も多いでしょう。

楽天銀行の場合は「引き落とし日(27日)の2営業日前の前日」が締切日です。平日であれば24日ですが、27日の前に休日が入ると、その分締切日が前倒しになります。休日が2日入ると、22日が締切日です。

・メガバンク等多くの金融機関 12日から20日まで
みずほ銀行、三菱UFJ銀行などの都市銀行や地方銀行、ネット銀行など多くの金融機関の締切日は20日です。

20日が締め切りの金融機関はこちらから確認できます。

・一部の金融機関 12日から15日
楽天銀行以外で、上の20日が締め切りの金融機関に掲載されていない金融機関の締切日は15日です。ポイント払いの手続きができる期間が短いので、気をつけなければいけません。

毎月自分で申し込みをしなければいけないので、忘れないようにスマホのカレンダーなどにお知らせが来るように設定しておくといいでしょう。

楽天通常ポイントを楽天カードの支払いに充てる方法

最後に楽天カードの支払いにポイントを充てる方法について、解説します。

  1. スマートフォンで楽天カードのアプリを開く
  2. 「ポイント支払い」をタップ
  3. ポイント数を入力、もしくは「全ポイント使用」をタップ
  4. 「確認画面へ」をタップ
  5. 画面を確認して「申し込む」をタップ

パソコンからであれば、アプリを開く代わりに「楽天e-NAVIにログインする」だけで、あとはまったく一緒です。

楽天カードのポイント支払いの申込み自体はとても簡単です。申し込みさえ忘れなければ、お得に楽天ポイントを活用できます。

難しいことはなにもありません。楽天の通常ポイントは楽天カードの支払いに充てて、お得にポイントを活用しましょう。

楽天カードの弱点を補う最強のパートナーを3枚厳選しました!

クレジットカードは1枚に絞らず、複数を使い分けるとオトクです。保有している枚数分に応じてカード特典が受けられるからです。楽天カードは1枚だけでも豊富な特典を受けられますが、それでも他社カードのほうが優れている部分は多々あります。

そのため、楽天カードをメインで利用したうえで、スポット的にサブカードを使ってお得な特典を受ける形がおすすめです。

当メディアがおすすめする、楽天カードと補完性の高いカードは以下の3枚です。

  • 三井住友カード
  • セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード
  • ビックカメラSuicaカード

ただし、カードの枚数が多いと残高管理や不正利用がないかなどのチェックが大変なうえに、ポイントも分散して使いにくくなってしまいます。そのため、管理できる範囲のカードだけ保有することが重要です。

1枚よりも2枚のほうが充実した特典を受けられるので、ぜひ自分にとって最適なカードを選んでみてください。

2020年7月2日 作成
2023年12月1日更新


メルマガ皆さんは「ポイント還元率が高いから」「ポイントやキャッシュバックなどのキャンペーンが良かったので」「友人知人が使っているから」といった理由でカードを選ばれることが多いと思います。お得ばかりを追い求めてカードを作り続けるとたいていポイントが分散してしまいます。それは入口にフォーカスしているからです。

入口=どこで使うか、出口=カードになにを求めるか、決済金額=一年にどれくらい使うか。
この3つの要素が揃って、はじめて有効なクレジットカードを選ぶことができます。大事なことは最終的にクレジットカードに求めるものを明確にすることです。つまり出口を決めることから始まります。当サイトでは「出口から逆算して決済金額で最適化する」ことを提案します。

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