株主だけが作れるポケットカードイエローとは？

ポケットカードが発行している「P-oneカード」は、使用額に関係なく請求時に1％割引になることで有名なカードです。

同時に1,000円＝1ポイント(0.3％)のポイント制度が適用されるので、合計で還元率は1.3％。

この還元率の高さからなかなかの人気を誇っていたカードですが、残念ながら2011年の3月から「一括払い分にはポイントを付与しない」という方針を発表。

キャンペーンなどのボーナスポイントは対象となるとしても、基本的に一括払いしかしない人にとっては、ただの1％OFFカードになってしまいました。

ですが実は、この還元率1.3%の数字をキープしたままのカードが存在します。

それは、年会費無料の「ポケットカード　イエロー」です。

このポケットカードイエローは、ポケットカードの株主のみがを申し込めるカードで、1%OFF＆ポイント付与の特典にプラスして、株主優待をもらうことができます。

国際ブランドはマスターのみです。(株主優待カードとして発行されていたポケットカードイエロー、シルバー、ゴールドの発行は終了しています)

株主優待の内容は？

毎年２月末日時点のポケットカード株式名簿に記載された1単元（100株）以上の株式を保有する株主を対象に、持株数に応じてQUOカードが贈呈されます。

贈呈時期は定時株主総会終了後の5月下旬に発送されます。

　
株主優待を受けるためには、毎年2月末日の「株主権利確定日」時点の株主名簿に、株主の名義で100株以上所有の記載が必要になります。

株主権利確定日の５営業日前までに名義書換の手続きをしておく必要があります。

これまではポケットカードの発行するカード(ポケットカード、P-oneカード、くらしらくカード、コーナンカード、カーエネクスitsumoカード)を持っている方が対象に、ポケット・ポイントの贈呈でしたが、平成28年2月29日を基準日とする優待分より年1回のQUOカード贈呈に変更されました。

ポケットカードの株を株価540円で、単位株100株を買うと5万4千円です。

それに対する株主優待QUOカードが800円分なので、800円/54,000円で年1.48％です。

直近の配当実績は1株当たり10円なので、株主優待と配当を合わせた利回りは1.48％＋1.85％＝3.33％になります。

ポケットカードはファミマを子会社に

ポケットカードはファミマクレジットを3月末までに子会社にし、2012年に合併することを発表しました。

改正貸金業法などで経営環境が厳しくなったので、規模を拡大化して経営の効率化を図る模様です。

また、プロミスが持っていたポケットカード株を、親会社の三井住友銀行がすべて買い取りました。

三井住友が筆頭株主となり、伊藤忠、ファミリーマート、三井住友銀でポケットカード株の77.6％を保有する形になりました。

それを好感して株価は上がりましたが、株主にとっては安心材料ですね。

2011年2月27日 作成
2011年2月27日 更新