アメックスグリーンとゴールド比較

アメックスの「グリーン」と「ゴールド」でどちらにするか迷っている方のために、日本国内での利用特典、国内旅行で使えるサービスなどを比較しました。

アメックスはステータスが高く、海外旅行に強いカードとして有名ですが、実は国内でも使い方次第でお得になるカードです。

ここでは「グリーン」と「ゴールド」それぞれの特典やサービスの違いを分かりやすく解説します。

アメックス「グリーン」と「ゴールド」ポイント還元率は1%

アメックスグリーン

アメックス・グリーンとゴールドのポイント還元率は、どちらも同じ1%(100円利用につき1ポイント)です。ポイント還元率は同じなので、年会費だけで考えるとグリーンに軍配が上がります。

申込 アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード


アメックスの還元率をさらに上げる方法があります。

まず、年間参加費3,300円(税込)の「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録します。次に参加費無料の「ボーナスポイントプログラム」に登録するだけです。

最初にこの手続きさえしてしまえば、対象のウェブショップやサービスでポイント還元率が上がります。

  • Amazon [ポイント還元率3%]
  • Yahoo! JAPAN(ヤフーショッピング・PayPayモールなど) [ポイント還元率3%]
  • JAL公式ウェブサイト(航空券など) [ポイント還元率3%]
  • アメリカン・エキスプレス・トラベルオンラインでの予約(ホテル・レンタカー・航空券など) [ポイント還元率4%]

Amazon利用で還元率3%は、本家「Amazon Mastercard ゴールド」2.5%より高いので、よく利用する方にはうれしいポイントです。

アメックスのポイント還元率を上げる方法は下記にて解説しています。

国内の日常的な利用で20%・30%キャッシュバック

アメックス「グリーン」「ゴールド」には、国内の日常的な利用で使える特典があります。その最たるものが「アメックス・オファー」です。

コンビニエンスストアやスーパー、ドラッグストアなど「普段使いのお店」から非日常が味わえる「ラグジュアリーなホテル宿泊」まで、20%、30%の大幅なキャッシュバックキャンペーンが無料で届きます。

同じカードを所有していても、届く人と届かない人がいたり、特定のカードにだけ届くキャンペーンもあるのですが、アメックスは選考基準を公開していません。

参考までに、過去に行われたSHOP SMALL(ローカルな小さなお店が主な対象)での30%のキャッシュバックや、「セブン-イレブン」「ロイヤルホスト」「天丼てんや」などで20%のキャッシュバックなど大々的に行われているキャンペーンは、グリーンもゴールドも対象になっていました。

エントリーして決済するだけで20%、30%のキャッシュバックが受けられるので、大いに活用したい特典ですね。

「アメックス・オファー」の使い方や注意点など、下記にて解説しています。

国内利用でアメックス・ゴールドにしかない特典

ここでは、アメックス・ゴールドにはあって、グリーンにはない特典をご紹介します。レストラン1名分無料などのサービスを利用すれば、グリーンより年会費が高くてもお得になる場合もあります。

申込 アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード

ゴールド・ダイニング by招待日和で1名分無料

ゴールド・ダイニング by招待日和は、国内外に約250ほどある対象の高級レストランで、2名以上のコース料理の予約で1名分が無料になる特典です。

同じ店舗での食事は半年に1回までと制限がありますが、トータルの回数制限はありません。対象店舗は高級店が多いので、招待日和を使って数回食事をすればアメックス・ゴールドの年会費くらいはすぐに元が取れてしまいます。

少し気をつけたいのが、招待日和の対象店舗の多くが東京をはじめとした主要都市に集中していることです。対象店舗のうち150店舗くらいは東京都にあります。1店舗もない県もあるので、住んでいるところや、大きな都市に行く機会の頻度によって、この特典の魅力は左右されます。うまく使いこなせばお得な特典であることは間違いありません。

京都特別観光ラウンジや無料サービスが受けられる

京都の観光地の中心にある高台寺の圓徳院が、アメックスの限られたカード会員のみが「京都特別観光ラウンジ」として利用できます。

京都特別観光ラウンジでは、宇治茶、梅湯、昆布茶、香煎茶などでもてなしてもらえる他、圓徳院の無料で拝観できたり、高台寺掌美術館の拝観割引、高台寺の駐車場1時間無料などのサービスが受けられます。また同伴者3名まで利用可能です。

かなり限定的な特典ではありますが、清水寺や鴨川、祇園など有名な観光スポットにも近い立地ですので京都観光の際にはぜひ使いたいラウンジです。

ゴールド・ワインクラブでワイン選びの相談ができる

ゴールド・ワインクラブは、有名ワインショップ「エノテカ・オンライン」のソムリエやバイヤーが電話で予算に合わせたワイン選びの相談にのってくれるサービスです。ワインの購入はもちろん、ワインの基礎知識なども教えてもらえます。

例えば、誰かにワインを贈りたいけどあまり詳しくない場合、どのワインを選べばよいか迷いますよね。アメックス・ゴールドがあれば、専属のソムリエやバイヤーに相談して「贈る相手にぴったりの良いワイン」が選べます。

選んだワインを購入するときも、ギフト用ボックス無料や10,000円(税別)以上で送料無料など、利用しやすいサービスがあります。

アメックス・グリーンとゴールドを年会費で比較

アメックスの「グリーン」と「ゴールド」の年会費を比較してみます。

本会員と家族カードを1枚発行で「グリーン」と「ゴールド」の差額が最小に

年会費は「ゴールド」の方が高そうなイメージがありますが、家族カードが1枚無料です。
ゴールドカードの本会員+家族カード1枚(無料)は、グリーンとの差額が最小限に抑えられてお得感があります。

カード名アメリカン・エキスプレス・グリーン・カードアメリカン・エキスプレス・
ゴールド・カード
本会員カード会費月1,100円(税込)年換算13,200円年31,900円(税込)
家族会員カード会費
(1枚目)
月550円(税込)年換算6,600円無料
家族会員カード会費
(2枚目)
月550円(税込)年換算6,600円年13,200円(税込)

アメックス・グリーンの月会費1,100円を年会費換算すると13,200円(税込)なのに対して、アメックス・ゴールドの年会費は31,900円(税込)です。

本会員1枚で持つ場合、「ゴールド」は「グリーン」の約2.4倍で18,700円も違います。しかし、家族カードを1枚発行した場合、一人当たりの年会費は「グリーン」は9,900円(税込)、「ゴールド」は15,950円(税込)となり、その差は6,050円まで縮まります。

家族カードは発行するほど1枚当たりの年会費が下がる

アメックスの家族カードは6枚まで発行できますが、家族カードを多く発行すればするほど、1枚当たりの年会費は下がります。

表はすべて税込価格の年会費、カッコ内は1枚当たりの価格です。

グリーン年会費 ゴールド年会費 グリーンとゴールドの差額
本人カードのみ 13,200円 31,900円 18,700円
本人+家族カード1枚 19,800円
(9,900円)
31,900円
(15,950円)
12,100円
本人+家族カード2枚 26,400円
(8,800円)
45,100円
(約15,033円)
18,700円
本人+家族カード3枚 33,000円
(8,250円)
58,300円
(14,575円)
25,300円
本人+家族カード4枚 39,600円
(7,920円)
71,500円
(14,300円)
31,900円
本人+家族カード5枚 46,200円
(7,700円)
84,700円
(約14,116円)
38,500円
本人+家族カード6枚 52,800円
(約7,542円)
97,900円
(約13,985円)
45,100円

カードで買い物やサービスを利用した時の補償が充実

アメックスには補償(プロテクション)がカード特典として付帯しています。

補償(プロテクション) グリーン ゴールド
オンライン・プロテクション
ショッピング・プロテクション
リターン・プロテクション
キャンセル・プロテクション

キャンセル・プロテクションのみ、グリーンは対象外となっています。
どちらのカードにも付帯する3つの補償については、グリーンもゴールドも内容は同じです。

ここからは補償内容について、かんたんに説明していきます。

オンライン・プロテクション

インターネット上でアメックスのカードを不正利用されたら損害を受けた金額分をアメックスが補償してくれるので、不正利用された金額が請求されることはありません。安心してオンラインショピングができます。

ショッピング・プロテクション

国内、海外ともにアメックスで購入した商品が壊れたり、盗難にあったりした場合、買った日から90日以内であれば、500万円まで補償してくれます。自己負担は1万円なので、1万円以下の少額の商品は補償対象になりません。

1万円以上の商品はアメックスで購入するだけで補償の対象になります。

リターン・プロテクション

リターン・プロテクションは、アメックスを使って購入した商品の返品をお店側が受け入れてくれないときに、買った日から90日以内であれば、アメックスに連絡すれば返却、返金してもらえます。

こちらは1商品3万円までで1年間で15万円までの限度額となっています。

プロテクションは、普段は活用することがそれほど多くはないかもしれませんが、安心して買い物ができて、いざというときに助けてくれる大事なメリットです。

キャンセル・プロテクション

唯一、ゴールドにあってグリーンにはない補償がこのキャンセル・プロテクションです。

キャンセル・プロテクションは、アメックスで決済した旅行や出張、コンサートなどに、突然の病気やけがでの入院などでキャンセルしなければいけなくなった時のキャンセル料を補償してくれます。

キャンセル・プロテクションの補償額は、キャンセル料の10%(1,000円に満たない場合は1,000円)が自己負担額です。

自己負担額を差し引いた残りの90%が補償の対象です。ゴールドの補償額の上限は10万円ですが、キャンセル料の9割が返ってくるのは大きいですね。

「グリーン」「ゴールド」共通の国内旅行特典

海外旅行での特典にばかり目が行きがちですが、アメックスには国内旅行にも使える特典があります。

国内の空港ラウンジは同伴者も1名まで無料

国内28空港には、出発までの時間をゆったりと過ごせるラウンジが31か所あり、アメックス「グリーン」「ゴールド」ともに同じラウンジが利用できます。
家族カードにも同じ特典がつくので、本会員だけでなく家族会員の同伴者も無料になります。
※アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カードは2023年3月1日の利用から「同伴者はすべて有料」に変更されます。

アメックスで利用できる空港ラウンジは下記にてご確認ください。

最高5,000万円の国内旅行保険(利用付帯)

アメックス「グリーン」「ゴールド」に付帯する国内旅行傷害保険の補償内容や範囲は同じです。

日本では、ほぼ全員が国民健康保険に入っているので、旅先での病気やけがは国民健康保険でまかなえます。そのため、アメックスの国内旅行保険では、旅行先での入院や通院、手術は補償していません。

あまり考えたくありませんが、アメックスで旅行代金を支払った旅の最中に、大きなけがで重大な後遺症が残った場合には「傷害後遺障害保険金」、亡くなってしまった場合には「傷害死亡保険金」がおります。

カード会員本人、家族カードを持っている家族会員は、最高5,000万円の保険金が支払われます。また、アメックスの会員ではない家族も、最高1,000万円まで補償されます。

保険金の種類補償対象補償対象外
傷害死亡保険金
(5,000万円)
急激かつ偶然な外来の事故による傷害が原因で事故の日からそ
の日を含めて180 日以内に死亡
・被保険者または保険金受取人の故意による傷害
・ケンカや自殺行為、犯罪行為による傷害
・戦争、その他の変乱、核物質の影響による傷害
・国内旅行傷害保険においては、地震・噴火または津
波による傷害
・被保険者の疾病、または心神喪失による傷害。
頸部症候群(いわゆる「 むちうち症」)または腰痛で
医学的他覚所見のないもの
・無免許・酒酔運転による傷害
・山岳登はん、スカイダイビングなど危険な運動によ
る傷害
・旅行前にすでに発生していた事故による傷害
etc……
傷害後遺障害
保険金
(最高5,000万円))
急激かつ偶然な外来の事故による傷害が原因で事故の日からそ
の日を含めて180 日以内に身体の一部を失ったり、またはその
機能に重大な障害が残った

便利でお得な国内旅行予約サービス

「アメリカン・エキスプレス・トラベルオンライン」以外にも、アメックスカード会員向けに便利でお得な国内旅行予約サービスがあります。
ここで紹介したサービスは、どれも国内旅行に出かける際に活用したい特典です。特に1ポイント=1円として使える「アメリカン・エキスプレス・トラベルオンライン」はポイントの優れた使い道です。

しばらく海外旅行で使えないポイントを国内旅行にうまく使えば、ポイントだけで旅行を楽しむこともできます。これら国内旅行の特典には、グリーンとゴールドに差はありません。

アメリカン・エキスプレス・トラベルオンラインはポイント支払いも可能

アメックスの宿泊予約サイト「アメリカン・エキスプレス・トラベルオンライン」では、貯まったポイントを使って国内のホテルやレンタカーの予約ができます。

「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録することで1ポイント=1円としてホテル代やレンタカー代に使えます。

予約できるホテルは高級なホテルばかりではなく、ビジネスホテルから旅館まであるのでとても使い勝手がよいのも特徴です。

アメリカン・エキスプレス・トラベルオンライン

「HIS アメリカン・エキスプレス・トラベル・デスク」は電話予約可能

「HIS アメリカン・エキスプレス・トラベル・デスク」は名前の通り、旅行会社のHISとアメックスが提携しているトラベルサービスです。

電話一本でパッケージ旅行から国内航空券、国内ホテル、レンタカー、JRチケットなどの予約をしてくれます。

HISトラベルデスクの国内旅行は、HIS以外にも、JALパック、日本旅行、ANAセールス、クラブメッド、JTB、近畿日本ツーリスト、JR東日本など多くの大手旅行会社のパッケージツアーも取り扱っています。

ホテルのみや国内航空券のみなどの手配は1,320円(税込)の手数料がかかりますが、パッケージ旅行の手配は無料でできます。

「HIS アメリカン・エキスプレス・トラベル・デスク」でもアメックスのポイントを1ポイント=0.8円として利用できます。「アメリカン・エキスプレス・トラベルオンライン」の1ポイント=1円より少し率が下がります。しかし旅行に慣れていない方にとっては、旅行券の手配や好みのパッケージツアーを探してもらえるメリットがあります。

 HIS アメリカン・エキスプレス・トラベル・デスク

「Expedia(エクスペディア)」で国内ホテル8%オフ

Expediaでは、アメックスカード会員は国内ホテルを8%オフの優待料金で予約できます。
※Go To トラベルとの併用不可

 Expedia(エクスペディア)

「一休.com」アメックス限定割引クーポン、特典付プラン

一休.comでは、毎月先着100名分の3,000円オフクーポンや、アメックスのカード会員限定特典付プランが用意されています。

 一休.com

国内レンタカー5%オフ

アメックスのカード会員はレンタカーが5%オフになります。割引対象は、オリックスレンタカー、トヨタレンタカー、日産レンタカー、ニッポンレンタカー、タイムズ カー レンタルでレンタカーです。

 国内レンタカー5%オフ

「グリーン」と「ゴールド」どちらがおすすめ?

日常的に使いやすい特典は、すべてアメックス・グリーンも備えています。アメックス・ゴールドの特典は、ゴールドらしい華やかさがあり、どちらかというと「特別な日に利用する」ものが多いです。

ゴールドにしかない特典やステータスに魅力を感じるならゴールドを、そうでないのであれば、年会費の差を考えてもアメックス・グリーンがおすすめです。


2020年11月30日 作成
2023年9月13日更新


メルマガ皆さんは「ポイント還元率が高いから」「ポイントやキャッシュバックなどのキャンペーンが良かったので」「友人知人が使っているから」といった理由でカードを選ばれることが多いと思います。お得ばかりを追い求めてカードを作り続けるとたいていポイントが分散してしまいます。それは入口にフォーカスしているからです。

入口=どこで使うか、出口=カードになにを求めるか、決済金額=一年にどれくらい使うか。
この3つの要素が揃って、はじめて有効なクレジットカードを選ぶことができます。大事なことは最終的にクレジットカードに求めるものを明確にすることです。つまり出口を決めることから始まります。当サイトでは「出口から逆算して決済金額で最適化する」ことを提案します。

ポイ活しないで大量にポイントを貯める秘訣はメルマガで・・・

今週の人気記事TOP10

このエントリーをはてなブックマークに追加

Comments


特徴・機能別クレジットカード


このエントリーをはてなブックマークに追加