「au PAY プリペイドカード(旧au WALLET プリペイドカード)」はご存じですか。
au ではかつて au WALLET のことをCMで「すんごい貯まる すんごい使える 電子マネー」と喧伝していましたが、これは電子マネーではなく国際ブランドのプリペイドカードです。Felicaチップがカードに組み込まれていないので一般的な定義の「電子マネー」ではありません。
「au PAY プリペイドカード」は、事前にカードにお金をチャージしておくことで現金の代わりに決済に利用できる国際ブランドのプリペイドカードです。
たとえばSuicaやPASMOといったカード型電子マネーはコンビニなどで決済するときに、読み取り機にカードをタッチさせるだけで会計が終わりますが、au PAY プリペイドカードの場合はカードリーダーに通す必要があります。
会計時には店員さんにカード決済端末を通して「カード払いで」と口頭で言う必要があります。
基本的にクレジットカードの利用方法と同じですね。
Apple Pay に登録して QUICPayやMastercardコンタクトレスとしてタッチで決済することもできます。
利用方法イメージ
ちなみにau PAY プリペイドカードは Mastercard ブランドなので、世界約8,000万店舗(2021年現在)のマスターカード加盟店ならどこでも使えます。
電子マネーに対応していないお店でも、Mastercard加盟店ならau PAY プリペイドカードで決済可能です。
ちなみに発行費用や年会費はかかりません。無料で申し込むことができます。
なおau PAY プリペイドカードはネットでも申し込めます。auショップ、PiPit、au取扱店でも申し込むことができます。
この記事によって分かること
au 回線を持っていなくても作れる!
au PAY プリペイドカードはau PAY という名前が付いていますが、au 回線のユーザでなくても作れます。
KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資して設立したインターネット銀行「auじぶん銀行」に口座を作ればそれが可能になります。
新規の方は、銀行口座とカード、どちらを先に申し込んでも構いません。
申し込みが済んで、口座の開設が終わり、au PAY プリペイドカードが手元に届いたら au PAYとの連携を忘れずに行ってください。
au PAY プリペイドカードではどんなことができる?
au PAY プリペイドカードで出来ることを簡単にまとめてみました。
- Mastercard加盟店で国際ブランドプリペイドカードとして決済に使える。
- チャージはauショップやじぶん銀行、auかんたん決済、au PAY等で行える。
- au PAY プリペイドカードで買い物するたびに Pontaポイントが貯まる。
- 貯まったPontaポイントはau PAY残高にチャージして次の買い物に利用できる。
- au PAY アプリとau PAY プリペイドカードの残高は共通
一般的にプリペイドカードではポイントが貯まらないものが多い中、「au PAY プリペイドカード」では買い物200円ごとに Pontaポイントが1ポイント貯まります。
貯まったポイントは1ポイント=1円として「au PAY プリペイドカード」にチャージ(入金)して、次の買い物に使えます。
なおau PAY プリペイドカードにお金をチャージする方法は複数あります。
<チャージ方法>
【au PAY サイト、アプリでチャージ】
- auかんたん決済
- auじぶん銀行
- その他銀行口座
- クレジットカード
- Pontaポイント・auポイント
- au PAY ギフトカード
※auかんたん決済、クレジットカード、au PAY ギフトカードでチャージした分の残高は、送金・払出に利用できません。
※「auかんたん決済」によるチャージは、au/UQ mobile/povo1.0を利用の方のみ利用できます。
【auショップ、コンビニ(ローソン)でチャージ】
- 現金
※現金チャージの上限額は1日あたり50万円まで。
【ローソン銀行ATM、セブン銀行ATMでチャージ】
- 現金
※1,000円~500,000円の範囲で紙幣によるチャージ。
auユーザにとって一番簡単なのは、auかんたん決済でしょう。
au通信料金を口座振替または対象クレジットカード(auじぶんcardセゾン、セゾンカード(AMEXブランド付カードを除く)、楽天カード、KCカード)を持っている方は、携帯料金と一緒にチャージ料金が引き落とされるかんたん決済を使うことができます。
オートチャージ設定をすることも可能です。
またau PAY アプリをスマートフォンにインストールし、そこからチャージ(入金)を行うことも出来ます。
アプリ内でカード残高・ポイント数なども確認でき安心です。
au PAY プリペイドカードで買い物するたびにPontaポイントが貯まる
全国のコンビニやスーパー、インターネットのお買い物で200円(税込)につき1Pontaポイント、ポイントアップ店でのお買い物では200円(税込)につき2Pontaポイント以上が貯まります。
【代表的なポイントアップ店】
- セブン-イレブン(200円毎にPontaポイント1P増量)
- イトーヨーカドー(200円毎にPontaポイント1P増量)
- ノジマ(200円毎にPontaポイント1P増量)
- かっぱ寿司(200円毎にPontaポイント2P増量)
- ココス(200円毎にPontaポイント2P増量)
- ドミノピザ(200円毎にPontaポイント2P増量)
他社決済サービスへのチャージ分(ApplePay、GooglePay経由のチャージを含む)は、「モバイルSuica」へのチャージはポイント付与の対象外です。
2022年11月1日より「モバイルPASMO」「nanaco」「WAON」「Revolut」がポイント付与対象外に加わりました。
au PAY プリペイドカードにチャージできるクレジットカード
au PAYプリペイドカードとau PAYの残高は共通です。au PAYにチャージするとau PAY プリペイドカードでも使えるようになります。
au PAY のチャージに利用可能なクレジットカードは以下の通りです。
- au PAY カード
- Mastercard®のマークが付いたクレジットカード
- Visaマークが付いたクレジットカード
au PAY カード、クレディセゾンが発行したカード(セゾンカード等)、
UCカード、MUFGカード、DCカード、NICOSカード、TS CUBICカード、エポスカード、楽天カード、ビューカードに限ります。 - JCBマークが付いたクレジットカード
クレディセゾンが発行したカード(セゾンカード等)またはTS CUBICカード、楽天カード、ビューカードに限ります。 - アメリカン・エキスプレスマークが付いたクレジットカード
- ダイナースクラブマークが付いたクレジットカード
国際ブランドがMastercard、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブのカードは、クレジットカード発行元に限らず、全てのクレジットカードが利用できます。
au PAY 残高の上限金額は100万円。チャージできる金額に以下の制限があります。
au PAY 残高へのチャージ(入金)方法 | ご利用ガイド
クレジットカードからチャージできる金額は
・au PAY カード
3,000円~50,000円(1円単位)
※月に合計25万円まで
・au PAY カード以外のクレジットカード
3,000円~50,000円(1円単位)
※月に合計5万円まで
(2023年3月31日まではチャージ上限額は月25万円、1回10万円でした)
チャージでポイントが付与されるクレジットカード
これまで、au PAY へのチャージで、au PAY カードは1%、au PAY ゴールドカードは2%のPontaポイントが付与されたのですが、2022年12月以降はau PAY 残高へのチャージでのポイント付与が改定され、au PAY カードはポイント付与なし、au PAY ゴールドカードは1%になりました。
au PAY 残高へのチャージご利用時のポイント加算変更について|au PAY カード
それでもau PAY ゴールドカードはPontaポイントが1%付与されるので選択肢の一つです。特にauユーザは持つ価値があるカードです。
au PAY カードのように、au PAY にチャージできても、必ずしもポイントが付与されるわけではないので、注意が必要です。
一方でセゾンアメックスからチャージすると満額ポイント付くので、セゾンマイルクラブに加入してJALマイルを出口にしたい方はこれまで通りです(2024年7月11日(木)以降の利用分からポイント・マイル付与対象外になります)。
他にもポイント付与対象になるカードは、三井住友カード、PayPayカード、イオンカード、エポスカードがあります。
アメックスのプロパーカードもポイント付与されますが、ポイント還元が200円につき1ポイントに半減します。そのため、キャンペーンの条件達成やステータス獲得を目指さない場合は、より高いポイント還元を提供する他のカードの選択を検討することをおすすめします。
ポイント付与対象外のカードをまとめると以下の通りです。
カード名 | ポイント還元 |
---|---|
アメリカン・エキスプレス・カード(プロパーカード) | 200円につき1ポイント |
楽天カード | なし |
リクルートカード | なし |
DCカード Jizile(ジザイル)ほか、MUFGカード、DCカード、NICOSカード | なし |
JALカード | なし |
P-one Wizほかポケットカード | なし |
au PAYカード(一般カード) | |
TS CUBICカード | |
ビューカード | |
ジャックス |
リクルートカード、P-one Wiz、JALカード TOKYU POINT ClubQ、ANA To Me CARD PASMO JCB (ソラチカカード)はポイント付与対象外のようです。
au PAYプリペイドカードのイマイチな点
すばらしい機能が多い反面、プリペイドカードならではのデメリットがあります。
- ガソリンスタンドや定期購入など使えない場面がある
- チャージに上限額がある
2023年1月17日から3Dセキュア対応になりました。2024年4月以降発行分からICチップ搭載になりました。
au PAYプリペイドカードのメリット
- チャージして使うため使いすぎがない
- 買い物するたびに Pontaポイントが貯まる
- 貯まったPontaポイントはau PAY残高にチャージして次のお買い物に利用できる
- チャージするクレジットカードによっては二重取りができる
- au PAY アプリとau PAY プリペイドカードで残高が共通なので管理がしやすい
チャージして使うプリペイドカードはクレジットカードと違って使いすぎることがありません。
発行時に審査もないので作りやすいです。
なんらかの理由でクレジットカードが持てない方、あるいは持ちたくない方は、プリペイドカードを一枚持っておくとクレジットカード感覚でお買い物ができて便利です。
クレジットカードからチャージすることでチャージ時に得られるクレジットのポイントと、au PAYプリペイドカード決済時のポイントの二重取りができます。
うまく使えば獲得するポイントを飛躍的に増やすことができるので、ぜひ活用してください。
2024年4月にリニューアルおよび発行手数料有料化
<au PAY プリペイドカード>リニューアルおよび発行手数料有料化について
2024年4月に以下の内容でリニューアルされました。
- 表面ナンバーレス
- ICチップ搭載&タッチ決済対応
- 発行手数料600円(税込)
- 有効期限7年
- バーチャルカードをau PAY アプリ内で無料発行可能
- 一定金額を一定期間内に利用しているユーザには、発行手数料相当のau PAY 残高還元を予定
ICチップがないカードは発行手数料無料でしたが、ICチップを搭載しタッチ決済に対応する現行カードの発行手数料は600円(税込)になります。カードの有効期限は5年から7年に延長されます。
バーチャルカードの発行も可能になるため、ネットショッピングをより安心して利用できるようになります。
2014年6月27日 作成
2024年5月12日更新
皆さんは「ポイント還元率が高いから」「ポイントやキャッシュバックなどのキャンペーンが良かったので」「友人知人が使っているから」といった理由でカードを選ばれることが多いと思います。お得ばかりを追い求めてカードを作り続けるとポイントが分散して貯まりません。それは入口にフォーカスしているからです。
入口=どこで使うか、出口=カードになにを求めるか、決済金額=一年にどれくらい使うか。
この3つの要素が揃って、はじめて有効なクレジットカードを選ぶことができます。大事なことは最終的にクレジットカードに求めるものを明確にすることです。つまり出口を決めることから始まります。当サイトでは「出口から逆算して決済金額で最適化する」ことを提案します。
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