新幹線のチケットや定期券をクレジットカードで購入できることは多くの方がご存知だと思いますが、意外と「普通乗車券」もクレジットカードで購入できることを知らない方が多いのではないでしょうか。
普通乗車券とは、JRなどの電車に乗る際に券売機で購入する切符のことです。
ただし、普通乗車券をカード決済で購入する場合、通常の券売機は使えません。まず、JRのみどりの窓口に行く必要があります。
窓口で係員に「●●駅から○○駅までの普通乗車券をカード払いでお願いします」と伝えるだけで手続きは完了します。とても簡単です。
また、みどりの窓口が混んでいる場合は、紫色の「指定席券売機」を利用するのも良いでしょう。
指定席券売機は、主な駅の窓口やきっぷうりばの近くに設置されています。券売機に近づくとメニューボタンが表示されるので、「乗車券・普通回数券・変更・払い戻し」と書かれたボタンを押します。
JR全線および一部の連絡会社線の乗車券を購入することができ、画面の指示に従ってクレジットカードを投入口に入れ、暗証番号を入力すれば決済が完了します。
以前はビューカードのみカード払いに対応していましたが、今ではその制限はなくなりました。
JCB、Visa、Mastercard、ダイナース、アメックス、ほとんどのブランドが対応可能になっています。
140円の小額でもカード決済できる?
普通乗車券をカード決済で購入する際、小額であっても支払いを拒否されることはほとんどありません。
最寄り駅までの140円の切符でも、カード決済で問題なく購入できます。
ですので、たとえば財布に現金が全く入っていない場合でも、カードさえあればみどりの窓口で切符を購入でき、慌てることはありません。
もれなくポイントを貯めていきたい方は、切符の購入でも極力カードを使うように心がけ、ポイントをこつこつ貯めていくのがいいですね。
なおどんなブランドのカードでも決済はできますが、JR東日本のみどりの窓口やびゅうプラザ、各種券売機などでビューカードを使って普通乗車券、定期券、回数券、新幹線チケットなどを購入すると、ポイントが通常の3倍になります。
1,000円につき6ポイント(15円相当)が貯まりますので、普通乗車券とはいえ往復で1,000円以上かかる場合は、ビューカードで支払ったほうが現金よりお得です。
普通切符をクレジットカードで買えば、明細書に利用履歴がしっかりと残るので、後で交通費を確認したいときにとても便利です。
券売機などで定期券や普通乗車券を購入するとき、領収書を発行するかしないかという選択肢が画面に出ますが、切符を買うごとに領収書を発行するのはとても面倒くさいですよね。
しかしクレジットカード払いで購入すればWeb上もしくは書面でいつでもチェックできます。
利用付帯の海外旅行傷害保険を適用させる裏技
実はクレジットカードで普通乗車券を購入するメリットは、ポイントが貯まるということ以外にもうひとつあります。
それは「クレジットカードに利用付帯されている海外旅行傷害保険が適用される」ということです。
利用付帯の場合、日本を出国する以前に公共交通乗用具または募集型企画旅行の料金をカードで支払った場合に限り、海外旅行傷害保険が付帯されます。
ここで言う「公共交通乗用具」とは航空法、鉄道事業法、道路運送法に基づいて運用される航空機、電車、船舶、バス、タクシーなどをいいます。
タクシーで空港まで行かれる方は、そのタクシー代をカード払いにすればいいわけですが、距離によっては高額になってしまうので、タクシーじゃなく電車を利用したいという方もいるでしょう。
そんな方は、タクシーより金額の安い普通乗車券をクレジットカードで購入すればいいわけです。
カードによって適用条件が異なる場合もあるので、利用条件などをしっかり確認しておいてください。
タッチ決済に対応する自動改札機で利用付帯条件を満たすのが容易に
自動改札機がタッチ決済に対応することで、クレジットカードに付帯する海外旅行保険の適用条件を満たしやすくなりますね。
京急電鉄では、2024年5月に発表した「クレジットカードやデビットカード等のタッチ決済による乗車サービスの実証実験」を2024年12月に開始いたします。まずは12月のサービス開始時にインバウンドのお客さまが多くご利用される空港線を中心とした9駅で先行実施し、さらに2025年中には京急線全駅で改札機へのタッチ決済による乗り降りが可能となるよう準備を進めてまいります。
京急全線でクレジットカードによるきっぷの発売開始! | ニュースリリース | 京浜急行電鉄(KEIKYU)1
楽天カードの利用条件が変更に
2020年10月1日(木)をもって楽天カードに付帯している海外旅行傷害保険の利用条件が変更になりました。
旅行開始日が2020年10月1日(木)以降となる旅行から「自宅から出発空港までの交通費(公共交通乗用具の運賃)」のみを楽天カードで支払った場合、海外旅行傷害保険が適用されません。
<海外旅行傷害保険の利用条件変更について>
変更前【旅行開始日が2020年9月30日(水)まで】
保険が有効となるには、日本を出国する以前に以下に該当する代金を楽天カードで支払っていること
(旅行開始後、日本出国以前に代金を支払った場合は、支払時以降の旅行期間が対象)
下記のうちどちらか1つで該当
- 自宅から出発空港までの交通費(公共交通乗用具の運賃)
- 海外旅行代金(募集型企画旅行の代金)
↓ ↓ ↓
変更後【旅行開始日が2020年10月1日(木)以降】
保険が有効となるには、日本を出国する以前に以下に該当する代金を楽天カードで支払っていること
(旅行開始後、日本出国以前に代金を支払った場合は、支払時以降の旅行期間が対象)
- 海外旅行代金(募集型企画旅行の代金)
楽天カードの代わりになるカードは?
楽天カード以外に海外旅行傷害保険で利用付帯のカードは、三菱UFJカード VIASO(ビアソ)カード、ミライノ カード、三井住友カードなどがあります。
対象となる旅行のために日本出国前に利用する公共交通乗用具(電車、バス、タクシーなど)で利用付帯となるカードです。
詳細は各カードの利用条件をご確認ください。
海外旅行傷害保険が自動付帯するカード
自動付帯のカードを持つと、旅行代金の決済をしなくても海外旅行保険が適用になるので、楽天カードの利用付帯条件をクリアすることで保険を適用されていた方は、そういったカードを作っておくのがいいですね。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
2012年6月13日 作成
2024年9月6日更新
脚注
皆さんは「ポイント還元率が高いから」「ポイントやキャッシュバックなどのキャンペーンが良かったので」「友人知人が使っているから」といった理由でカードを選ばれることが多いと思います。お得ばかりを追い求めてカードを作り続けるとポイントが分散して貯まりません。それは入口にフォーカスしているからです。
入口=どこで使うか、出口=カードになにを求めるか、決済金額=一年にどれくらい使うか。
この3つの要素が揃って、はじめて有効なクレジットカードを選ぶことができます。大事なことは最終的にクレジットカードに求めるものを明確にすることです。つまり出口を決めることから始まります。当サイトでは「出口から逆算して決済金額で最適化する」ことを提案します。
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