「Revolut(レボリュート)」は、2015年7月にイギリスで始まったサービス。Nicolay Stronsky氏とVladyslav Yatsenco氏がはじめた次世代金融アプリ。
「Revolut(レボリュート)」は、スマートフォンからの申し込みだけで銀行口座が作れます。スマホアプリから海外送金や外貨両替、海外でATMからの現地通貨引出も可能です。
さらにバーチャルカードでネットショッピングやリアルカードでの街でのショッピングもできます。
Revolutの最大のメリットは、スマートフォンにアプリをインストールすれば、国内外に送金ができることです。友人や家族が世界のどこにいても、瞬時に送金・請求・割り勘ができます。
この記事によって分かること
Revolutは2020年に日本上陸
Revolutは、2015年にイギリスではじまったサービスです。ヨーロッパに留学や転勤などで住む予定のある方にとくにオススメです。日本だけではなく、ヨーロッパやオーストラリア、シンガポール、アメリカでも展開しています。
Revolutはチャレンジャーバンクです。チャレンジャーバンクとは、銀行業務ライセンスを取得し、当座預金や普通預金、住宅ローンなど既存銀行と同じサービスをすべてモバイルアプリ上で提供する銀行のことです。
2020年10月7日以前は、Revolut展開諸国での住所やビザが必要でした。2020年10月8日に日本に上陸し、他のRevolut展開諸国での住所やビザがなくても利用できるようになりました。
日本在住で、海外旅行や海外出張に出かける機会が多い方、海外のサイトや外国にいる方とお金のやり取りをする機会がある方にも、利用しやすいアプリになりつつあります。
Revolutは単なるプリペイドカードではありません
Revolutでできることは以下の通りです。
- スマートフォンひとつで口座を開設
- 金銭管理
- 海外送金
- 外貨両替
- 定期的支払い
- 海外ATMで現地通貨を引き出し
- Revolutカードを利用してショッピング
Revolut 3つの会員プランの特徴は
Revolutには、3つのプランがあります。
- スタンダード会員……入会金および月会費無料
- プレミアム会員……月980円
- メタル会員……月1,980円、一括払いで年間19,800円(2022年1月 日本国内から申し込み可能になりました)
まずは、無料のスタンダード会員からはじめましょう。Revolutの利用頻度が増えてきたらプランを変更するのがオススメです。
Revolutスタンダード会員は両替・海外ATM引出・カード発行無料
スタンダード会員は、27種類の通貨に対して、月に750,000円まで無料で両替ができます。また、海外のATMで月に25,000円相当額まで無料で引出しができます。Revolutカードも無料で利用可能です。ただしカードの送料は、別途負担する必要があります。
Revolutプレミアム会員は限度額なしで通貨両替&空港ラウンジ利用可能
以下がプレミアム会員の特典です。
- 優先カスタマーサポートの利用可
- 毎月限度額なしで27種類の通貨に両替
- 海外ATMでの無料の引き出し限度額が2倍の50,000円相当額まで
- カードのグローバルエクスプレスも無料で利用可
- 世界中の1,000か所を超える空港ラウンジ(Lounge Keyパス)利用可
- フライトが1時間以上遅延したら、本人および同伴者1名まで無料で空港ラウンジ利用可
- オンラインショップなどでの決済用にワンタイムバーチャルカードの発行可
近日中に海外医療保険も利用できそうです。※2020年11月現在はまだ利用できません。
Revolutメタル会員は金属製カード&キャッシュバックあり
2022年1月に日本でもRevolutメタル会員に申込可能になりました。月額1,980円(税込)で18gの強化スチール素材のカードを手にすることができます。
年間23,760円は、日本国内で提供されるメタルカード(金属製カード)の会費としては最安値です(2024年3月現在)。
券面はブラック、ゴールド、ローズゴールド、ラベンダー、スペースグレイの5色から選べます。
為替手数料無料で23以上の通貨への両替が可能な美点はそのままに、メタル会員になればさらにランクアップしたサービスを利用できます。
まず毎日の買い物で1%のキャッシュバックを獲得できます。1か月あたり5,000円までです。
無料の国内外ATM引き出し限度額が月100,000円までになります。これはスタンダード会員の4倍です。
またLounge Keyによって世界中の1,000か所を超える空港ラウンジが利用できます。
フライトが1時間以上遅延した場合、本人のほか3名の同伴者とともに空港ラウンジが利用できます。
街でショッピングするならリアルカード&オンラインショッピングならバーチャルカード
Revolutのリアルカードは、Visaブランドのデビットカードと同じようにショッピングができます。
バーチャルカードを利用してネットショップで買い物ができます。
利用には事前のチャージが必要です。チャージ残高分までしか利用できないので、使い過ぎの心配がありません。不正利用に関してもさまざまな対策が取られていますので、安心して利用できます。
Visaのタッチ決済付きのリアルカードが発行できる
海外のRevolutリアルカードはMastercardですが、日本のRevolutリアルカードは、タッチ決済機能搭載のVisaカードです。
スタンダード会員のリアルカードは1種類
月会費無料のスタンダード会員のリアルカードは、標準カラー(グラデーション)のカードとなり、別途送料が必要です。
プレミアム会員のリアルカードは3種類から選べてカード送料無料
月会費980円のプレミアム会員は、ブラック、ゴールド、ローズゴールドの中からカードデザインを選べます。送料無料で、速達でカードが届きます。
リアルカードは手元に届くまでお時間がかかります。バーチャルカードを選べば、すぐに利用可能です。
クレジットカード、デビットカード、またはプリペイドカードからRevolutアカウントへのチャージ
銀行振込以外での入金は、外貨両替とショッピングのみ利用可能です。
クレジットカード、デビットカード、またはプリペイドカードでRevolutアカウントへのチャージを行われた場合、その残高でお買い物(カード決済など)を行うことは可能ですが、送金やATMでの現金の引き出しには利用できません。
外貨両替も可能ですので、ショッピング専用のカードとして見るならば、便利に使えるでしょう。ただし、クレジットカードを使用したチャージには1.7%の手数料が発生しますので、その点は注意が必要です。
クレジットカードからRevolutにチャージ可能。ただし手数料あり
RevolutはVisaおよびMastercardブランドのクレジットカードからチャージできます。
Mastercardブランドからのチャージは2022年12月27日から不可になっていましたが、2023年6月に再開されました。
各種クレジットカードによるチャージには1.7%(含消費税)の手数料が発生します(例えば1万円のチャージ額に対して別途170円の手数料が発生)。(2023年4月17日(月)に一旦延期されましたが、2023年5月17日(水)より実施されています)
事実上、クレジットカードからチャージする合理的な理由はなくなりました。
これまで通り、国内銀行からの振込みによるチャージは手数料無料です(銀行振込によるチャージの場合、振込元の銀行によっては振込手数料が別途発生する場合があります)。
Revolutへのチャージでご利用可能なカードは?Which cards can I use to top up? | Revolut 日本
デビットカードからのチャージも外貨両替やRevolutカード決済のみ
残高の送金やATM引き出しに用いる場合は、銀行振込による入金に限定されます。
2024年2月26日(月)以降、クレジットカードやデビットカードからRevolutに入金した残高は、送金に利用したり、国内外のATMから出金することはできなくなりました。
外貨両替やショッピングに利用することは今まで通りできます。
またチャージに日本以外の国で発行されたカードを利用すると、為替手数料などが発生する可能性があります。
Revolut へのチャージ時にポイントが付与されるデビットカードとしては、Sony Bank WALLET がありましたが、2023年4月17日(月)よりRevolutへのチャージができなくなりました。
【重要】Sony Bank WALLET の一部Visa加盟店におけるご利用制限について|ソニー銀行からのお知らせ履歴|ソニー銀行(ネット銀行)
楽天銀行デビットカード(Visa)は2023年3月13日から楽天ポイントの付与対象外になりました。
住信SBIネット銀行のデビットカードもチャージ不可です。GMOあおぞらネット銀行のデビットカードからチャージはできますが、キャッシュバックはありません。
チャージ | ポイント付与/キャッシュバック | |
---|---|---|
楽天銀行デビットカード(Visa) | 〇 | × |
GMOあおぞらネット銀行 | 〇 | × |
PayPay銀行 | 〇 | |
あおぞら銀行 | 〇 | |
琉球銀行 | 〇 | |
中部しんきん | 〇 | |
三菱UFJ銀行 | 〇 | |
Sony Bank WALLET | ×(23/4/17から不可) | ─ |
りそな銀行 | ×(23/3/31から不可) | ─ |
住信SBIネット銀行 | × | ─ |
現地ATMで引出しても手数料なし
Revolutカードを持っていれば、海外の旅行や出張で現地のATMから現地通貨を引き出すことが可能です。これにより、空港やホテルで高い手数料を払って外貨両替サービスを利用する必要がなくなります。
手数料無料なおかつ有利な為替レートで国内外へ送金できるのがウリ
Revolutの送金機能では、30種類以上の通貨で手数料をかけることなく送金可能です。30か国以上のRevolutユーザーに対して、無料で送金ができます。Revolutの為替レートは、インターバンクレートですのでお得です。
また海外のローカル銀行口座に、無料で送金できます。ただし月に750,000円を超える送金に関しては、0.5%の手数料が必要です。
平日は、限度額以内であれば手数料無料で利用できます。休日は限度額以内の送金でも、手数料が必要になる場合があります。また利用になる通貨によっても手数料が必要となる場合があります。
アプリからいつでも海外通貨へ両替
アプリを使用して、いつでも海外通貨に両替することが可能です。アプリ内では、多様な通貨への両替が可能になっています。
例えば、日本の銀行口座からRevolutアカウントへ資金を振り込み、その後アプリ内で日本円からUSドルへ、またはユーロへ両替し、アメリカやフランス、ドイツなどの現地の銀行口座に送金することができます。
銀行振込の手数料は、送金先によって無料の場合もあります。手数料がかかる場合でも、従来の銀行経由での海外送金よりも格段にコストを抑えて利用することができます。
国内送金は回数制限のみで限度額なし
日本国内の銀行口座への日本円送金の限度額がなくなりました。
無料で送金できる回数はプランに応じて異なり、スタンダードプランでは1回、プレミアムプランでは3回、メタルプランでは5回です。
無料送金回数の上限に達した後は、追加で1回あたり220円の料金が必要になります。この無料送金回数は、アカウントの開設日またはプランの利用開始日からカウントされます。
Revolutユーザ間で送金可能、割り勘や立替請求も可
Revolutユーザーにアプリを通して送金できます。相手の銀行口座を指定して送金もできます。グループでの支出を割り勘で清算もできますし、立て替え分の請求をすることも可能です。
支払い請求もラクラク Revolutで割り勘
Revolutの割り勘機能では、複数人の支出を追跡、分割、決済が可能です。家族間の家計費の計算、お友達との食事会や旅行の支払いの割り勘を管理、追跡も可能です。
アプリに支払いを追加することで、支払いを追跡できますし、割り勘の計算や払い戻しもアプリ内で可能です。割り勘の支払いに関しても、お金のことはなかなか請求しづらい方でもアプリを通して機械的にリクエストすれば、割り勘もしやすくなるでしょう。
現金での支払いや他社クレジットカードでのお支払いであってもアプリに追加することで追跡や分割、決済が可能です。
取引を安全に行えるようにしっかりとしたセキュリティ機能がある
Revolutでは、さまざまな取引を安全に行えるように、しっかりとしたセキュリティ機能がありますし、アプリ上で機能を有効にしたり無効にしたりもできます。
スマホ紛失や盗難時に活躍「ロケーションセキュリティ」機能。
アプリ上で「ロケーションセキュリティ」機能をオンすれば、スマートフォンのGPSを利用して、スマートフォンの滞在地域以外でカードが利用された場合などに不正利用の可能性がある取引をみつけ、カードの利用を停止できます。
磁気ストリップ支払いを無効にすれば、カードの偽装や不正利用を防止できる可能性が高まります。磁気ストリップ支払いを無効にした場合、カードの利用にはICチップと暗証番号が必要です。また、タッチ決済やATM引出し、電子商取引も利用しない時には無効にできますので、状況に応じて機能の使い分けができます。
Revolutのリアルカードを紛失したり、盗難にあった際には、スマートフォンのアプリ上で自分でカードを凍結できます。クレジットカードなどのようにサポートセンターに連絡をして、カードを利用停止にする手間もかかりません。
またリアルカードの凍結を解除する際にも、アプリ上から自分で解除できます。
知っておきたいRevolutのデメリット
このようにさまざまなメリットがあるRevolutですが、デメリットもあります。
- Revolutのチャージ残高は預金保護の対象外
- ATMから出金はできても入金はできない
預金保護の対象外
とくにRevolutは銀行などの預金には適用される預金保護の対象外です。多額のチャージは預金保護の対象外であることも念頭においたうえで利用しましょう。
ATMで直接入金できない
ATMで直接入金できません。なので、Revolutにチャージをしての送金やATMでの出金機能を利用するには、銀行口座からの入金が必要です。
ショッピングで利用する場合に限定すれば、クレジットカード(1.7%の手数料あり)やデビットカードからのチャージでもOKです。
とどまることを知らないRevolutの多彩な機能
スマホで少額から金と暗号通貨に投資
Revolutは、金と暗号通貨(仮想通貨)に投資ができます。さらにビットコイン、ライトコイン、リップルなど5つの暗号通貨に投資ができ、1通貨に対して最大15,000ユーロまで取引ができます。1日あたりの取引回数の上限は30回までです。
暗号通貨に興味はあるけれど、どうやって取引をはじめればいいのかわからない、なかなか機会がなかった方でもスマートフォンのアプリ上で取引ができますので、本格的に投資をはじめる前に小額から試すこともできます。
知らず知らずに貯まる 貯金箱機能
Revolutの機能は、実際にお金を動かすだけではありません。なんと支出の自動分類機能が付いているのです。Revolutは、アプリ上で予算管理もできます。
何にいくら支出したのかを追跡、分析し毎月の予算を設定することで、1日の支出限度額を計算できます。
また、貯金箱機能もあります。ショッピングなどでRevolutを利用の際に、100円未満の端数分をいつも切り上げ利用する設定にしておけば、端数分は自動で貯金箱に貯まる機能です。
たとえば税込90円のパンを買うときに100円を出してお釣りを10円もらい、家に帰ったら10円を貯金箱に入れる感覚です。
定期的な振込による貯金もできます。引出しも可能です。貯金箱には、個人用と、グループ用がありますので、Revolutを利用の他者と共有のお財布に貯金をすることも可能です。貯金箱では、27以上の通貨で個人用の貯金箱が作れます。
また目的ごとに、貯金箱を分けることもできます。目標額や期限を設定できます。旅行用の積み立てや結婚資金からへそくり的な使い方まで自由に目的を分けて利用可能です。また貯金箱にある資金を利用して、投資ができます。
日本では開始待ちの「Revolutジュニア」
ヨーロッパやアメリカ、オーストラリアでは、7歳から17歳の子どもの小遣い管理用アプリ「Revolutジュニア」も利用できます。
サービス利用可能地域は今後拡大予定とのことですので、いずれ日本でも利用できるようになるかもしれませんね。
スマホがあればRevolutをはじめられる
Revolutの利用には、IOS11.0およびwatchOS4.0以降、Android5.0以上が必要です。
Revolutを利用するには以下の作業が必要です。
- 「Revolut」アプリをスマートフォンにダウンロード
- 電話番号、氏名、住所、メールアドレスなどを入力
- 初期入金の確認、本人確認
Revolutのアカウントは18歳から開設できます。Revolut開設時には、初期入金として最低2,000円の入金が必要です。初期入金はクレジットカードで入金ができます
新規登録時にすぐに入金をしなくても登録はできます。
本人確認には、
- 国籍の選択
- 運転免許証もしくはマイナンバーカードのアップロード
が必要です。こちらも実際に機能を利用するまでに登録をすればいいので、スマートフォンにアプリをインストールしてすぐに登録が必要なのではありません。
本人確認を行わない場合、年間のチャージ限度額は18,000円までです。18,000円未満の利用でしたら、本人確認は必要ありません。
登録時にRevolutのリアルカードもしくはバーチャルカードの申込みもできます。
Revolutはさまざまな機能が詰め込まれたFintechアプリ
Revolutはこれまでの日本の金融アプリとは異なり、さまざまな機能がひとつのアプリに詰め込まれています。
とくに
- 海外への送金
- 外貨両替
- カード決済
- 海外ATMで現地通貨引出
- 暗号通貨への投資
に興味がある方にオススメのアプリです。
Revolutはまだまだ日本ではマイナーな金融アプリですが、今後への期待も含めて、まずはスタンダード会員として少額からの利用をオススメします。
Revolut | スタンダード会員 | プレミアム会員 | メタル会員 |
---|---|---|---|
月会費 | 無料 | 980円 | 1,980円 (一括払いで年間19,800円) |
国内外ATM引き出し限度額 | 月25,000円 | 月50,000円 | 月100,000円 |
キャッシュバック | ─ | ─ | 1%(月5,000円まで) |
2021年1月10日 作成
2024年3月18日更新
皆さんは「ポイント還元率が高いから」「ポイントやキャッシュバックなどのキャンペーンが良かったので」「友人知人が使っているから」といった理由でカードを選ばれることが多いと思います。お得ばかりを追い求めてカードを作り続けるとたいていポイントが分散してしまいます。それは入口にフォーカスしているからです。
入口=どこで使うか、出口=カードになにを求めるか、決済金額=一年にどれくらい使うか。
この3つの要素が揃って、はじめて有効なクレジットカードを選ぶことができます。大事なことは最終的にクレジットカードに求めるものを明確にすることです。つまり出口を決めることから始まります。当サイトでは「出口から逆算して決済金額で最適化する」ことを提案します。
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