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第3回 三井住友VISAカード

三井住友VISAカードは、日本におけるVISAカードの元祖。多くの人の生活シーンでおなじみの名門クレジットカードです。カードの種類が豊富で、一般カードの「クラシック」からゴールド、プラチナ、女性専用カードにいたるまで、利用者のニーズに応じて最適な一枚を選べるのが特徴です。クレジットカードDB編集部では、三井住友VISAカードのご担当者にインタビューを行い、その人気の秘訣を探りました。

<三井住友カード株式会社 大阪個人営業部 神原明日香氏 取材日:2012年4月
(取材・構成:クレジットカードDB編集長 大澤日出男)>

「日本初」が多いカード

---三井住友カードといえば、「日本初」のサービスが多いですね。「日本初のVISAカード」「日本初の銀聯カード発行」など、いろいろあります。

神原 「当社は、カード業界をリードするパイオニアであり続けたいという思いから、可能性に挑戦し続けています。カード業界を進化させて社会の発展に寄与していくことが、三井住友カードの使命であると、社員一同思っており、それが社員のモチベーションになっています。時代の進化に対応した技術や、ライフスタイルに影響するような新しい決済手段、または決済に限らずいろいろなサービスを提供していきたい。そういう思いから、新しい商品やサービスを作り出してきました。」

---最近の新しいサービスとしては、どのようなものがありますか。

神原 「今年(2012年)4月から、国内のネット通販の加盟店において、海外にいるカード会員様が外貨建てでカード決済を行えるようにする「多通貨決済サービス」を始めました。また、セブン・カードサービスと提携して当社カード会員様向けにnanacoへのクレジットチャージサービスも開始しました。

現在、当社では、ITやインターネットの分野に非常に力を入れています。たとえば、無線通信を使った決済手段についても、新しい技術の開発に向けて試行錯誤を重ねています。これからはインターネットの部分でさらに拡充を図っていこうと動いています。」

中国最大手との提携

---中国最大のカードブランド「銀聯(ぎんれん)カード」と提携し、日本初の銀聯ブランドのカード「三井住友銀聯カード」を発行しましたね。これは会員にとってどのようなメリットがありますか。

神原 「銀聯の加盟店は、中国で約320万店舗にのぼります。大きな都市から地方都市まで、くまなく浸透しています。三井住友銀聯カードは、これらの加盟店でご利用いただけますので、中国に頻繁に出張される方や、ご旅行に行かれる方には、たいへん便利なカードです。さらに、韓国や香港、台湾など、アジアを中心に中国以外の国や地域でも銀聯の加盟店が増えており、ご利用いただける機会が増えてきました。

銀聯カードをご利用いただくと、当社のポイントサービス「ワールドプレゼント」が貯まります。三井住友VISAクラシックカードなどの他のカードをお持ちの方が、銀聯カードをお使いいただくと、複数のカードのポイントを合算できます。」

---三井住友銀聯カードでは、キャンペーンもよく行っているそうですね。

神原 「はい。お得なキャンペーンを随時実施しております。昨年度では、銀聯カード加盟店でご利用いただいた場合にワールドプレゼントを3倍お付けするといったキャンペーンがありました。また、日本国内の特定の加盟店や韓国や香港など中国以外の海外で利用頂いたお客様から抽選でギフトカードをプレゼントするキャンペーンも実施しました。」

アジアに強い

---三井住友カードは、アジアの10か国・地域(韓国、中国、台湾、香港、フィリピン、シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム)の金融機関とともに、「GlobePass(グローブパス)」というサービスネットワークを作りました。これは、会員さんにとってはどのようなメリットがありますか。

神原 「当社のカード会員様が、アジアに旅行してカードを使用する際に、各地域の様々なお店で優待サービスが受けられるようになっています。GlobePassのサイトから、クーポンをプリントしてお店で提示いただければ、現地で優待が受けられます。一部のお店ではプリントアウトしたクーポンだけでなく、スマートフォンに保存したクーポン画像の提示でも優待が受けられるようになっています。

当社では、アジアでのサービス拡充にたいへん力を入れてきました。これからもアジアでより一層便利に使っていただく機会をご提供していきたいと思います。」

なぜ安い?年会費

---三井住友VISAカードというと、年会費が大変手ごろなイメージがあります。年会費を安く設定している理由、あるいは、安くできている理由を教えて下さい。

神原 「三井住友VISAクラシックカードなど、当社のカードの多くは、インターネットでお申込みいただくと、初年度の年会費が無料になります。数あるクレジットカードの中から一枚をお選びいただく際に、「三井住友VISAカードに親しみやすさを持っていただきたい」という思いから行っているキャンペーンです。

ネットでのご入会は、データでやりとりするので、お客様にとっては、カード発行までの日数が早くなるというメリットがあります。当社にとっても、紙の申込書で発生する費用を削減できるという利点があります。こうしたことから、ネットからの入会時の初年度の年会費無料化が実現できているのです。」

---初年度だけでなく、翌年度以降も安くできますね。

神原 「はい。WEB明細書サービスをご利用いただくことで、翌年度以降の年会費を割引にするサービスを行っています。WEBの明細書は、郵送費用を削減することができるので、当社としても年会費の割引を実現することが可能です。WEB明細は、「便利」「お得」「エコ」が実現したサービスだと考えています。さらに、リボ払いサービス「マイ・ペイすリボ」を利用いただくことで、年会費がさらに割安になります。」

お得なボーナスポイント

---三井住友VISAカードの特徴の一つとして、「使えば使うほどお得」という点がありますね。

神原 「『当社のカードを末永くご利用いただきたい』ということで、前年度の利用金額に応じたステージ制のボーナスポイントを取り入れています。日常生活のあらゆるシーンで当社のカードをご利用いただくことで、当社のポイント「ワールドプレゼント」がぐんと貯まりやすくなります。「三井住友VISAカードをぜひメインカードで使っていただきたい」という思いがそこにあります。」

---「使えば使うほどお得になる」という特典は、ボーナスポイント以外にも何かありますか。

神原 「年会費の割引特典があります。WEB明細や「マイ・ペイすリボ」のご利用の他に、「前年度いくら以上利用すれば、翌年度以降の年会費を割引する」という特典も設けています。」

ご両親も安心。写真入りカード

---三井住友カードは、1994年に写真入りカードを発行し、普及させてきました。

神原 「はい。写真入りのカードは、より高いセキュリティをご用意させていただいている商品です。写真入りカードをお持ちいただくことで、一目で本人かどうかが確認できますので、未然に不正利用を防ぐことができます。」

---加盟店がカードの写真を見て、本人かどうか確認するのですね。

神原 「はい。来店された方がカードを提示したとき、店員さんがカードを確認し、ご本人ではないと分かった場合には、加盟店からカード会社にご連絡をいただきます。カード会社では、お客様に電話するなど本人の確認を行います。本人でないと判明すれば、警察と連携して逮捕にいたることもあります。」

---学生さんで写真入りカードを選ぶ人も多いそうですね。

神原 「そうですね。学生の方が初めてクレジットカードをお持ちいただくときに、親御さんがすごく心配されることがあります。このため、学生さんや未成年の方が初めてカードを作るときには、「写真入りカードをお持ちいただければよりセキュリティが高まります」とおすすめさせていただいております。国内に限らず、海外でも、本人であることを証明する効果がより一層高いカードです。

また、セキュリティに関しては、当社では全てのカードにICチップを取り入れています。このICチップは偽造がとても困難なので、カードの不正利用の防止に役立っています。」

---ほかにセキュリティ関連のサービスにはどのようなものがありますか。

神原 「インターネットでの買い物が増えている中、「VpassID安心サービス」というサービスを取り入れています。当社のホームページ「Vpass」でログインID(VpassID)とパスワードを設定された会員様が、VpassID・パスワード、またはカード番号が第三者にネットで不正使用された場合、お届け日から60日前にさかのぼって、補償しています

また、安心してインターネットショッピングをご利用いただけるよう、カード番号とカード有効期限に加えて会員様が設定したVpassのパスワードによる本人確認を行う「ネットショッピング認証サービス」を導入しています。

さらに、当社では、カードの不正利用がないかどうかのモニタリングを24時間体制で実施しています。利用状況に不審な動きがあった場合、不正使用犯罪を未然に防止するためカードのご利用を保留させていただくなどの措置を取り、調査を行っております。こうして当社では、会員の皆様からお預かりしている大切な情報を護るための取り組みを実施しています。」

電子マネー「iD」サービスの先駆け

---電子マネー「iD」を搭載したカードは、三井住友カードが日本で最初でした。会員さんの間で「iD」の浸透度はいかがですか。

神原 「三井住友カードにご入会いただく際に「iD」を申し込まれる方の比率は高いです。当社カードに興味を持ってご入会いただくお客様は、「iD」にも興味があるようで、たいへん人気があります。

お客様にとっては、「iD」をお使いいただくことで、弊社のポイントサービス「ワールドプレゼント」が貯まるという点が大きなメリットです。「iD」なら、コンビニや自動販売機など今までクレジットカードを使えなかった小額決済でもお使いいただけますので、スピーディに決済ができ、かつワールドプレゼントも貯まります

また、「iD」は、日常生活に密接な「コンビニ」「ファーストフード」等、多くの加盟店で使えるので、お客様の間での浸透度、認知度も向上していると思います。今年(2012年)2月には、ガストやバーミヤンなど「すかいらーくグループ」にも「iD」が導入されました。「iD」のサービスは開始以来、順調に伸びています。」

---貯まったワールドプレゼントを「iD」ご利用代金に交換することもできますね。

神原 「はい。「iDバリュー」という「iD」ご利用代金にキャッシュバックできるサービスですね。毎月のお支払の際、「iD」ご利用代金にキャッシュバック(充当)させていただきます。」

クラシックカード

---三井住友VISAカードは、いろいろな種類のカードがあります。このうち、クラシックカードはどのような位置づけですか。

神原 「クラシックカードは弊社の中では最もスタンダードなカードです。初めてクレジットカードをお持ちいただく方に、お勧めしたいカードです。そして、三井住友カードを知っていただくために、どなた様にもお持ちいただきたいカードです。」

---クラシックカードも、ネットから申し込むと年会費が初年度無料、翌年度以降もWEB明細にすると500円(税抜)分割引されますね。特典は何ですか。

神原 「クラシックカードには、海外旅行傷害保険がついており、年間100万円までの「お買物安心保険」もついています。保険については、スタンダードなレベルで付帯されており、ご旅行に行かれる方にお得にお使いいただけるカードです。」

---保険の内容に応じて「クラシックカード」と「クラシックカードA」の2種類がありますが、どちらを選べばいいでしょうか。

神原 「『クラシックカード』と『クラシックカードA』は、旅行傷害保険の内容が大きく違います。クラシックカードは海外旅行傷害保険が付帯されており、クラシックカードAには海外旅行傷害保険と国内旅行傷害保険が付帯されています

クラシックカードについては、事前に旅費等をカードでお支払いいただくことが保険の適用の前提になるのですが、クラシックカードAについては、その必要はありません。ただし、クラシックカードAの場合でも、傷害死亡や後遺障害補償については、カードでの支払いがあるかないかで、補償金額が異なります。国内外ともによく旅行をされるお客様は、クラシックカードAを好まれる方が多いですね。」

ゴールドカード

---ゴールドカードは、現在2014年3月末まで年会費がネットからの申し込みで初年度無料のキャンペーンを行っており、翌年度以降も最大で4,000円(税抜)まで安くできます。

神原 「三井住友VISAゴールドカードは、たいへん優位性の高いカードとなっています。特典としては、たとえば、空港ラウンジサービスの利用が挙げられます。また、当社のポイントプログラム「ワールドプレゼント」の有効期限も、スタンダードカードは2年間ですが、ゴールドカードは3年間と、期限が長めになっています。当然、旅行傷害保険の内容も充実しています

また、ゴールドカード会員には情報誌「VISA」という当社の機関紙を無料でお送りさせていただいております。情報誌「VISA」には、期間限定の優待やお得なチケットの販売などの情報が掲載されています。」

---20代の方向けには別のゴールドカードを発行されていますね。

神原 「はい。「三井住友VISAプライムゴールドカード」ですね。これは、20代限定のゴールドカードです。サービス内容は、通常のゴールドカードと同じです。唯一の違いは情報誌「VISA」の無料配布がないというだけです。」

---プライムゴールドは、通常のゴールドよりもさらに年会費が安いですよね。

神原 「はい。初年度の年会費が無料で、翌年度以降も、通常のゴールドカードの 10,000円(税抜)に対して、プライムゴールドカードは半額の 5,000円(税抜)です。さらに、WEB明細や「マイ・ペイすリボ」利用といった条件をクリアしていただくと、さらに割安になります。最も安いと年会費が 1,500円(税抜)まで下がります。まだ所得がそれほど高くない20代の方でも、十分にお持ちいただけるゴールドカードになっています。」

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申し込み制のプラチナ

---最上級の「三井住友プラチナカード」は、他社に多い「招待制」ではなく、「申し込み制」ですね。

神原 「はい。以前までは招待制で発行していたのですが、以前より寄せられていたお客様からのニーズにお応えし、一昨年(2010年)から新規入会希望者からのお申し込みも可能としました。インターネットからでも、紙の申込書からでも、お申し込みいただけるようになっています。」

---プラチナカードの魅力を教えてください。

神原 「プラチナカードでは、高級感のあるつや消しブラックを基調とした2種類のデザインをご用意し、「BLACK×PLATINUM」のカードでは、傷などが目立ちにくい加工を施すなど、ステイタス感のあるカード券面に工夫を凝らしています。ポイントの有効期限も4年となっており、長くお使いいただけるようになっています。

プラチナの商品を開発した部署の話では、「プラチナ会員様はどのようなサービスをご希望されているのか」というアンケートを実施し、実際に訪問してお話を伺ったということです。そうやって情報を集め、2010年のプラチナカードの商品改定に至ったと聞いています。コンシェルジュやプラチナグルメクーポン、ご利用額に応じての商品券プレゼントなど、充実したサービス・特典内容となっています。」

---プラチナカードの年会費は 50,000円(税抜)。高級料亭などの料金が1人分無料になるプラチナグルメクーポンの利用や商品券のプレゼントなどで、年会費もしっかり元が取れますね。

神原 「そうですね。年会費に見合うだけのサービスをご提供させていただいていると思います。これからも、年会費をいただいている分をお客様にしっかりと還元をしていきたいと考えております。」

(文中敬称略)

※「ワールドプレゼント」は「Vポイント」に変更になりました。
※掲載されているカード名はインタビュー当時のものであり、現行のものとは異なります。

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