「ダイナースクラブカード」は、1960年に日本で最初の汎用クレジットカードを発行して以来、60周年を迎えました。この節目に、新たなブランドイメージ「ここでしか、見つけられないものがある。」のもと、カードデザイン、機能、サービスを刷新。ダイナースクラブカードがどのように変わったのか、その使い勝手とサービスの魅力をオンライン取材でより深く伺いました。
<三井住友トラストクラブ株式会社 マーケティング第2部 マネージャー 土田 宣子氏、マーケティング第2部 マネージャー 村松 由紀氏、商品企画部 アシスタント・マネージャー 川田 翼氏、商品企画部 アシスタント・マネージャー 池田 孝子氏、マーケティング第1部 マネージャー 及川 智子氏>
(取材日:2021年3月 インタビュアー 日高博)
60周年の節目に、新時代の新しいカードに!
――ダイナースクラブの誕生は?
土田 1950年、ニューヨークのレストランで食事を終えたアメリカの実業家マクナマラが財布を忘れてきたことがきっかけでした。その時、ツケで食事ができるクラブを思いつき、カードがあれば、どの店でも食事ができる会員制クラブを世界で初めてつくりました。クラブの名前は“食事をする人”という意味の「ダイナース」。日本では1960年12月に創立し、この日から60年を迎えました。
――人間なら「還暦」ですが、60年へのこだわりは?
土田 いつか持ちたいステータスカードとして、ダイナースクラブカードは多くの方々に支持されてきました。その60周年に、世界は新型コロナウイルスによって激動の時代を迎えました。当社はこれをプラスに考えて、タッチ決済、エンボスをなくしデザインをフラットにするなど、ニューノーマル時代にふさわしい新しいサービスを打ち出しました。ステータスカードでありつつも、より多くの方にお使いいただくカードとして、皆様のご要望に応えられる魅力的なカードをご案内していきたいと思っています。
――さて、「ダイナースクラブカード」は、何が新しくなりましたか?
川田 誰もが驚かれますが、ダイナースクラブのシンボルとも言えるグローブ(地球儀)をモチーフにし、上質で光沢があるスタイリッシュなカードデザインに生まれ変わりました。 注目は、おもて面のエンボス(凹凸のある印字)をなくし、カード情報(カード番号・有効期限・セキュリティーコード、名前・署名)を裏面に集約したことです。カード利用時に個人情報を盗み見されるリスクが軽減し、さらに安全性が高まりました。
――おもて面には「タッチ決済」の機能が付きましたね!
川田 以前からお客様のご要望が多く、2019年の時点で採用することが決まっていました。新型コロナウイルスが広まる中、「タッチ決済」は、カードの受け渡しなどの接触する機会を減らすだけではなく、サインや暗証番号を入力する手間を省き、対象店舗の端末にカードをタッチするだけで、スピーディに決済できます。セブン-イレブン、イトーヨーカドー、表参道ヒルズ、ザ・ペニンシュラ東京、タクシーの東京無線など、さまざまな加盟店で使用することができて、さらに店舗を拡大していく予定です。また、iPhoneをお持ちであれば、Apple Payもご利用いただけますので、カードを持たずにスマホだけで使えることも好評を得ています。
――「コンパニオンカード」はいままで通りですか?
川田 ダイナースクラブカードと同じく、カード情報を裏面に集約しタッチ決済を搭載した以外は、いままで通りとなります。「コンパニオンカード」は、世界最大のネットワークを誇るMastercard®のプラチナグレードの「TRUST CLUB プラチナマスターカード」なので、2枚のカードを保有していれば、世界中のお店でより便利にご利用いただくことが可能です。ポイント、請求、ご利用代金明細など、2枚のカードのご利用分が、一緒に請求され、管理が便利です。コンパニオンカードの年会費は、本会員・家族会員ともに無料です。ちなみに「コンパニオン」には、「友達」「お供・寄り添う」といった意味があるのですが、そのネーミングの通り、いつもダイナースクラブカードと共にお持ちいただきたいと考えています。
お一人からビジネスまで厳選の優待サービスがさらに充実!
――ダイナースクラブカードならではの魅力的なサービスについてお聞かせください。
村松 ダイナースはお食事する人、グルメのサービスは、非常に人気があります。「エグゼクティブ ダイニング」は、従来からずっと人気のある、代表的なサービスです。対象レストランの所定のコース料金の1名分が無料になります。親しい方をお誘いのうえ、お食事をご堪能ください。
――家族で特別な日を過ごすために、おすすめのサービスはありますか?
村松 全国各地で個性豊かなレストランを提供する「ひらまつ」から嬉しい優待をご提供いただいています。「ご飲食代10%引き」「ワイン1本プレゼント」などの中から選んでいただくサービスです。「ひらまつ」は三密にならない個室が充実していて人気ですね。大切な記念日やご家族での集まり、ビジネスでの接待でご利用いただいています。
――海外旅行を控える人が増えていますが、それに代わる優待・サービスはありますか?
村松 ダイナースクラブカードは海外で広くご利用いただくサービスもたくさんご用意していますが、コロナ禍の状況を鑑み、昨年の春からサービスを見直し、新たに必要とされるサービスはないかと検討を続けてきました。
そこで国内のサービスに力を入れて改革を進めてきたのが、宿泊優待プログラム「国内クラブホテルズ・旅の宿」です。21年度4月からはダイナースクラブが厳選した120を超える宿泊施設から、会員様向けの優待をご提供します。
――具体的に、どのようなホテルでしょうか。
村松 たとえば、「The Okura Tokyo」をはじめ、「由布院 玉の湯」、2020年開業の「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」や「HOTEL THE MITSUI KYOTO」、2021年3月に開業したばかりの「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」など話題のラグジュアリーホテルや高級旅館に多くご参加いただいています。
――優待・サービスの内容を改定されたそうですね。
村松 これまで施設様により異なっていた優待を、3つに絞って分かりやすくご提供いたします。「お部屋のアップグレード予約時確約」「朝食のご提供」「館内でご利用いただけるクレジット」、特典の数はホテルによって違いますが、このいずれか1つ以上となっています。プログラム参加施設は、ダイナースクラブ ウェブサイトで詳しくご紹介しています。
――今から楽しみなイベントも企画中だそうですね。
村松 トラベルの大きな柱でもある会員限定の最上級ツアーを年3〜4回ご用意しています。その第一弾が、7月に実施するJR東日本のクルーズトレイン『TRAIN SUITE 四季島』に乗車するツアーです。客室数は17室限定。ご乗車前夜にはディナー時のイベントもご用意しています。詳細はダイナースクラブ ウェブサイトでご案内していますのでぜひご覧ください。
――海外旅行のサービスで、海外空港ラウンジ、ハワイのLeaLeaトロリーの利用回数に制限が設けられました
村松 「空港ラウンジ」は、ダイナースクラブカードの大きな強みで、 国内/海外1,300か所以上の主要空港ラウンジが無料でご利用いただけます。利用回数制限を設けましたが年間10回までは無料でご利用できますので、ほとんどの方がお困りにならないと思います。
ハワイで気軽な足となるLeaLea(レアレア)トロリーは、レギュラー会員様、プレミアム会員様、ともに年間2回までと制限をつけさせていただきました。こちらも多くの会員様はお困りにはならないかなと思います。傷害死亡・後遺障害保険金はいままで通りに、海外・国内を問わず最高1億円の補償が受けられ、家族会員様も補償が受けられます。
ポイントを貯めてこだわりの逸品と交換
――ポイント交換について、どんな傾向か、教えてください。
池田 新型コロナの影響で交換する傾向が変わりました。自宅で楽しめるグルメなど、ちょっと贅沢なものやお酒が人気です。最近は、市場でも購入できないものを当社がご用意して、それをポイント交換として打ち出しています。中でも山形の銘酒『十四代』は幻の日本酒と呼ばれ、限定数に対し何十倍のお客様からお申し込みがありました。ダイナースクラブカードのポイントは有効期限がありませんから、ポイントをしっかり貯めて、欲しいものと交換する方が多いですね。
――その他どんな賞品と交換できますか?
池田 定番アイテムと最新アイテムを組み合わせてご用意しています。家電だったり、ゴルフ用品だったり、なるべく人気のもの、最新のものを確保しています。賞品のラインナップは、当社のクラブ・オンラインでご紹介しつつ、特別にご用意できた賞品はダイナースクラブ会員誌「シグネチャー」でご紹介しています。今後もダイナースクラブの目利き力を活かした賞品を増やしていきたいと考えています。
——ありがとうございました。
2021年4月1日 作成
2023年8月27日更新
信頼とステータスのブランド、ダイナースクラブカード
対象レストランで会員を含む2名様以上で所定のコース料理をご利用いただくと1名様分の料金が無料になるエグゼクティブ ダイニング / 空港ラウンジサービス / 国内海外旅行保険最高1億円
皆さんは「ポイント還元率が高いから」「ポイントやキャッシュバックなどのキャンペーンが良かったので」「友人知人が使っているから」といった理由でカードを選ばれることが多いと思います。お得ばかりを追い求めてカードを作り続けるとポイントが分散して貯まりません。それは入口にフォーカスしているからです。
入口=どこで使うか、出口=カードになにを求めるか、決済金額=一年にどれくらい使うか。
この3つの要素が揃って、はじめて有効なクレジットカードを選ぶことができます。大事なことは最終的にクレジットカードに求めるものを明確にすることです。つまり出口を決めることから始まります。当サイトでは「出口から逆算して決済金額で最適化する」ことを提案します。
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