毎日の車の運転、急なトラブルで困ったことはありませんか?今のところなにも起きていなくても「急に車が動かなくなったらどうしよう」などと、不安になることは?

ドライバーにとって「ロードサービス」は、いざという時の心強い味方です。

ガス欠やバッテリー上がりなどで車を自力で動かせなくなった時に、駆けつけてトラブルを解決してくれます。

しかしロードサービスには、お金がかかります。

起きるかどうかわからないトラブルにお金を払うのはもったいない、かといって、サービスに加入していないのは不安。

できるだけお金をかけずに、安心を手にいれたいですよね。

ロードサービスを受ける方法は、大きく分けて3つあります。

  1. JAF(日本自動車連盟)、JRS(日本ロードサービス株式会社)、カーレスキュー(パーク24株式会社)などのロードサービスに入会する
  2. ロードサービスが付帯する任意自動車保険に加入する
  3. ロードサービスが付帯するクレジットカードの会員になる

なおクレジットカード付帯ロードサービスは、JRS(日本ロードサービス株式会社)やカーレスキュー(パーク24株式会社)などのロードサービス専門の会社と提携し、実際の業務はロードサービス専門の会社が行っています。

ロードサービスは、どこまでサポートしてくれる?

ロードサービスでサポートしてくれるトラブルの内容は以下の通りです。


レッカー移動サービス…動かせなくなった車を、レッカー車が最寄りの修理工場まで牽引で運ぶ
バッテリー上がり…バッテリーが上がった車のエンジンを始動
鍵開け…鍵を社内に残したまま施錠した時の開錠作業
タイヤ交換…パンクしたタイヤをスペアタイヤと交換
ガス欠…給油作業 ガソリン代は別途請求

多くの場合、故障時の応急修理、脱輪・落輪の引き上げ等もサービスに含まれます。

明日は我が身?起こりやすい車のトラブル!

平成28年度のロードサービスの主な出動理由ランキングは、一般道路では1位「過放電バッテリー」737,110件。

2位「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」348,752件、3位「キー閉じ込み」205,053件。

高速道路では1位「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」27,217件、2位「燃料切れ」10,184件、3位「事故」6,879件でした(JAFロードサービス出動件数/全国合計)。

ロードサービス出動理由第1位の原因は?

統計結果によれば、一般道路への出動理由はバッテリー上がりが半数以上を占めています。

原因としてライトの消し忘れ、渋滞時の過剰電力消費、または車の長期放置による過放電、などが挙げられます。

バッテリー関連のトラブルは、エアコンを駆使する夏や冬に集中します。

なぜなら車内の電気はバッテリーから供給されているので、エアコンを頻繁に使っていると、電気消費量が多くなり、バッテリーが上がりやすくなるからです。

車で出勤している方はご存じでしょうが、気温の低い朝はエンジンがかかりにくくなります。

バッテリーは寒さに弱く、さらに寒さでエンジンオイルが硬くなります。

暖かいときに比べてエンジンが回りにくいので、普段よりも多い電力を消費してエンジンを動かします。

ですからスキー旅行などの寒冷地への遠出は、バッテリーにかなりの負担が掛かります。

高速道路では「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」が1位でした。

季節を問わず、全トラブルの34%強(平成28年度)を占めています。

高速道路での連続走行は、一般道路での連続走行よりもタイヤへの負荷が重いからです。

ちなみに2017年9月のロードサービス実施状況は、全体で184,955件(うち二輪6,551件含)。

1位は過放電バッテリーが52,071件、2位はタイヤのパンク(バースト、エア圧不足含む) 35,640 件、3位キー閉じ込み165,39件です。

自信があってもロードサービスに加入しておきましょう!

自分は絶対に大丈夫!という自信があっても、万が一の事を考えてロードサービスには加入しておきましょう。

もしもサービスに加入しないままトラブルが起きた場合、想像以上にお金が掛かる可能性もあります。

ロードサービスの非会員ですと、一回の出動につき、一般道路で約8,000円~10,000円、高速道路で約16,000円~19,000円が掛かります。

ロードサービスに入会し年会費を払えば、その1年間は何度でもサービスを受けられるので安心ですね。

また車に乗っている人間にも、フォローは必要です。

車が故障してすぐには直らず、事故当日に帰宅できない場合、宿泊場所を確保しなくてはなりません。

そんなときは「アフターフォローサービス」が役に立ちます。

アフターフォローサービスでは、会員に24時間無料でレンタカーを貸してくれたり、帰宅にかかる費用を負担してくれたりします。

宿泊が必要な場合は、宿泊場所を手配し、宿泊費を負担してくれます。

なおアフターフォローが無料のクレジットカード付帯ロードサービスもあります。

どう違う?3タイプのロードサービス

クレジットカードに付帯しているロードサービスの最大のメリットは、年会費が安いところでしょう。

JAFに加入するには入会金2,000円と年会費4,000円が掛かります。

クレジットカードに付帯するロードサービスはカード年会費とロードサービス年会費を合わせてもJAF年会費の半額~3分の2程度ですので、固定費が節約できます。

できるだけお金をかけずにロードサービスを利用したい方は、ロードサービスが付帯されているクレジットカードをおすすめします。

では通常のロードサービスと自動車保険付帯のロードサービス、クレジットカード付帯のロードサービスとはどこが違うのでしょうか?

JAFやJRS、カーレスキューは“人”が補償対象

JAFとカーレスキューは友人や知り合いなどの車に同乗しているだけでもサービスの対象です。

JRSは、会員が運転している車がサービスの対象です。

自動車保険付帯のサービスは“車”が補償対象

自動車保険に付帯するロードサービスは、保険に加入している車両がサービス対象です。

カード付帯ロードサービスはカードによってサービス対象が違う

一部のクレジットカード付帯サービスは、会員が所有している車のみがロードサービスの対象です。

格安自動車保険+ロードサービス付きカードはコスパ最高!

ネットで加入できるダイレクト型の自動車保険は、家計の強い味方です。

その中でも格安の保険会社を選べば自動車の維持を抑えられます。

たとえば軽自動車でしたら年間の保険料を2万円以下、補償内容によっては1万5千円以下に抑えることができるのです。

「自動車保険にロードサービスが付いているから、ロードサービス付きクレジットカードなんて作らなくても大丈夫!」
と思うかもしれません。

しかし格安のネット自動車保険には、弱点があります。ロードサービスが弱いのです。

たとえばSBI損保の場合、レッカー車出動が無料なのは1年に1回まで、2回目からは有料です。

また作業に2人以上のスタッフが必要な場合は、2人目の追加料金がかかります。

格安ネット自動車保険とロードサービスの組み合わせは割高

ネット自動車保険とJAFやJRS、カーレスキューに加入すればロードサービスは手厚くなりますが、お金がかかります。

たとえばSBI自動車保険の場合は、カーレスキューと提携していますので、カーレスキューの会員になればロードサービスの無料サービス範囲が広くなります。

  • レッカー車の牽引50kmまで無料→距離無制限
  • 30分以内の作業無料→10万円までの作業が無料

などです。

しかしカーレスキューに入会するには、入会金 310円(税込)と、月会費 216円(税込)が掛かります。

つまりカーレスキューの会員になってロードサービスの範囲を広くすると、自動車保険料に加えて1年目は年間2,902円、2年目からは2,592円(税込)が掛かってしまいます。

ロードサービス付きクレジットカードに加入すれば、自動車保険に加える出費を、無料から高くても2,000円程度に抑えられるのです。

自動車保険からロードサービスを外すこともできる!

自動車保険からロードサービスを外して、ロードサービス付きクレジットカードと組み合わせることもできます。

ロードサービスが外せる自動車保険は、セゾン自動車火災の「おとなの自動車保険」とチューリッヒ「ネット専用自動車保険」のふたつです。

ロードサービス付帯のクレジットカード

年会費無料!ガソリン代もおとくな出光まいどプラス!


出光カードまいどプラスは年会費が永久無料。

出光SSで給油の際に出光まいどプラスを利用すると、いつでもガソリン・軽油が2円/Lの値引き、灯油が1円/Lの値引きです。

実はこのカード、オプション料金を支払えば「出光ロードサービス」を特別価格で利用できるんです。

ロードサービスの年会費は本人会員・家族会員とも1名様につき825円(税込)です。

出光カードまたはまいどプラスのプラスポイント850ポイントとロードサービス年会費(1年間・1名様分)と交換することもできます。

出光カードまいどプラスのロードサービスは24時間対応可能の電話サービスで、30分以内で対処可能な応急処置(バッテリー上がり、ガス欠やキー閉じ込み、スペアタイヤ交換や落輪引き上げなどの軽作業)が無料。

自力走行不能の場合、レッカーでのけん引10kmまで無料です。

さらにロードサービスに、アフターフォローが付いたワンランク上の安心のカーサポート「出光スーパーロードサービス」を年会費1,650円(税込)で利用できます。

レンタカーサポート(10,000円(税込)まで無料)、帰宅費用サポート(20,000円(税込)まで無料)、宿泊サポート(15,000円(税込)まで無料)が付帯。

出光まいどプラスカードにスーパーロードサービスをつけても、ここまでコストパフォーマンスの高いカードは、なかなか見つかりません。

 出光カードまいどプラス

ガソリン代も安くなるENEOSカード


ENEOSカードには、もしもの時に電話1本で駆けつける「ENEOSロードサービス」が付帯しています。全国約9,500ケ所の出動拠点とネットワークで30分~1時間以内に現場に駆けつけます。

対象車両は車両総重量3t以下の自家用4輪車のみ。

10km まで無料のレッカーサービスと、30分以内なら無料になる路上修理(キー閉じ込み開錠サービスやバッテリーのジャンピングスタート〈上がったバッテリーを他の車のバッテリーとつないでエンジンを 掛けること〉、タイヤパンク時の交換作業、落輪時の引き上げ作業、ガス欠時給油作業その他)が付いています。

なおENEOSの場合、ロードサービスが無料なのは年に2回までです。

3回目以降になると出動費用実費が 掛かります。

レンタカー、電車や飛行機、宿泊代などは案内のみ無料で、実費が掛かります。

また会員の運転する車以外はサービスの対象外です。

ENEOSカードの特典は車関連に特化しています。

「カーコンビニ倶楽部」で愛車のキズ・ヘコミの修理費用が5%OFFに、全国約800ヵ所のオリックスのレンタカーネットワーク〈オリックスレンタカー、レンタカージャパレン、エックスレンタカー〉で10%OFFになります。

ENEOSカードは、サービス内容の違うC・P・Sの3種類の中から、利用状況に合ったカードを選べます。

ENEOSカード Cは、毎年のカード利用額に応じてガソリン・軽油が最大で7円/L引き(1リットルにつき7円引き)です。

なお年会費は初年度無料ですが、次年度からは1,312円が掛かります。

「ENEOS CARD P」はENEOSでのカード利用1,000円ごとに30ポイント付与、(一般加盟店なら1,000円ごとに6ポイント付与、貯まったポイントをENEOSで現金の代わりに利用できます。

1,000ポイント=1,000円で利用でき、交換も1,000ポイント単位です。商品との交換もできます。ポイントは2年間有効です。

「ENEOS CARD S」は、年一回の利用で翌年の年会費が無料。ガソリン・軽油が店頭の会員価格からずっと2円/L引き、灯油は1円/L引きです。

さらにENEOSでガソリン・軽油・灯油以外にカードを利用すると、1,000円ごとに20ポイント、一般加盟店での利用なら1,000円ごとに6ポイント貰えます。

このようにENEOSカードは、C・P・Sそれぞれに特徴があります。

 ENEOSカード C・P・S

カードにオプションとして追加!三井住友カードのロードサービス

三井住友カードには、オプションとして付帯できるロードサービスがあります。

年会費は2,310円(税込)
ただし、三井住友カード プラチナ会員の方は825円(税込)です。

レッカー移動やキーの閉じ込み処置などがふくまれる「緊急サポートサービス」と、車が自走不能の場合に帰宅・宿泊費用などをサポートする「アフターフォローサービス」のふたつが揃った安心のロードサービスです。

レッカー移動は15kmまで無料。アフターフォローサービスは、自宅から直線距離100kmの遠方における事故または故障で自力走行不能の場合に提供するサービスです。

レンタカーの手配や宿泊施設の案内・手配を行い、運転者と同乗者ともに一人あたり15,000円を限度に宿泊費用を負担、事故・故障で修理工場に入庫後、修理完了後に現地工場から自宅までの車両搬送費用50,000円(税込)を限度に負担してくれます。

ただし運転者が本来自力で行うべき、チェーンやすべり止め着脱などの作業や、砂浜・雪道・泥道などでタイヤが空転して走行できないなどの、事故・故障が原因ではないスリップの引き出し作業は無料サービスの対象となりませんのでご注意を。

三井住友カード

どのロードサービス付きクレジットカードを選べばいいの?

ロードサービス付帯のクレジットカードを何枚か紹介しましたが、「結局、どのカードを選べばいいんだろう?」と、頭を抱えている方もいらっしゃるでしょう。

カードは、あなたにとって何が重要か?で選んでください。

ロードサービス付きクレジットカードの選び方

  • よく利用するガソリンスタンドがあるならば、そのガソリンスタンドでガソリンが安くなるカードを選ぶ
  • 年会費の元が取れそうならば、年会費を払って値引率が高いカード選ぶ。あまりカードを使わないならば、年会費無料のカードを選ぶ
  • 高速道路をよく利用する、自動車保険にロードサービスが付いていない、あるいは、運転に自信がない方は、アフターフォローが付いているかいないかで選ぶ

ロードサービスに加えてガソリン代を節約したいならば、ガソリンが値引きになる
ENEOSの「ENEOS カード C」「ENEOS カードS」、出光興産の「apollo station card」がおすすめです。

利用するSSで選ぶ「ENEOSカード」「出光カードまいどプラス」

ENEOSカードの1ヶ月間の利用額が2万円以上ならば、「ENEOS カード C」がお得です。

「ENEOS カード C」は次年度から年会費1,312円がかかりますが、毎年のカード利用額に応じてガソリン・軽油が4円/L引き(カード使用額2万円)~7円/L引き(カード使用額7万円)になります。

月に7万円は公共料金や携帯料金を「ENEOS カード C」払いにすればすぐにクリアできる金額ですね。

ENEOSカードの1ヶ月間の利用額が2万円を 超えそうにないならば、「ENEOS カードS」がおすすめです。

「ENEOSカード S」は、いつでもガソリン代が2円/L引きです。年1回以上カードを利用すれば年会費が無料です。

年会費0円でガソリン割引もロードサービスも受けられます。

「出光カードまいどプラス」は年会費が永久無料、出光SSで給油をする機会が多い方にお得なカードです。

いつでもガソリン・軽油が2円 /L値引き、灯油が1円 /L値引き。

ロードサービスはオプションで年会費825円(税込)、もしくは1,650円(税込)(アフターフォロー付き)ですが、貯まったプラスポイントでロードサービス年会費を支払うことができます。

ガソリン値引も大きく、カード引き落とし時の値引きに加え、店頭でも現金・プリペイド会員と同じ2円/L引きになる出光SSスタンドが数多くあります。店頭で2円/L引きになるSSで給油すれば、合計4円の値引です。

さらに月に3万円以上「出光カードまいどプラス」を利用するなら、年会費500円を支払えば、カード引き落とし時の値引きが3円/L引き以上です。

楽天ポイントカードがあれば更にお得!値引やプラスポイントに加え、楽天 スーパーポイントも1ポイント/2L貯まります。

楽天ポイントは出光SSの店頭で作ることもできます。

「出光カードまいどプラス」は、年会費の元がすぐに取れる、お得なカードです。

高速道路を利用する機会が多い方、あるいはまだ運転に自信がない方は

高速道路を利用する機会が多い方や、まだ運転に自信がない方は、アフターフォローがしっかりした「ロードサービスVISAカード」を選びましょう。

ETCカードを新しく作りたい、カードの枚数をおさえたい方は、クレジットカードとETCカードが一体の「ロードサービスVISAカード」がおすすめです。

ご自身のカーライフにぴったりの1枚を見つけて、安心を手に入れてくださいね。

このたび、2018年6月に「改正割賦販売法」が施行されたことに伴う道路事業者(NEXCO東日本、首都高速、NEXCO中日本、NEXCO西日本、阪神高速、本州四国連絡高速)におけるクレジットカード番号等のセキュリティ対策の一環のため、2020年3月(予定)をもってETC機能付きのクレジットカードが廃止されることに伴い、弊社におきましても2019年3月8日をもって“ロードサービスVISAゴールドカード”、“ロードサービスVISAカード”の新規お申し込みの受付を停止させていただきました。

“ロードサービスVISAゴールドカード”、“ロードサービスVISAカード”はETC機能を分離し、改めて2019年7月(予定)から新規お申し込みの受付を再開いたします。

https://www.smtcard.jp/topix/20190308roadservice_halt.html

ETC機能付きクレジットカードの発行は停止になる趨勢です。

2012年1月7日 作成
2024年4月9日更新


メルマガ皆さんは「ポイント還元率が高いから」「ポイントやキャッシュバックなどのキャンペーンが良かったので」「友人知人が使っているから」といった理由でカードを選ばれることが多いと思います。お得ばかりを追い求めてカードを作り続けるとポイントが分散して貯まりません。それは入口にフォーカスしているからです。

入口=どこで使うか、出口=カードになにを求めるか、決済金額=一年にどれくらい使うか。
この3つの要素が揃って、はじめて有効なクレジットカードを選ぶことができます。大事なことは最終的にクレジットカードに求めるものを明確にすることです。つまり出口を決めることから始まります。当サイトでは「出口から逆算して決済金額で最適化する」ことを提案します。

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