RevolutとWise(旧TransferWise)デビットカードは、ともに英国発の事前チャージ式カードです。Revolutは、チャレンジャーバンクによるVISAブランドのカード、Wiseデビットカードはフィンテック企業によるMasterCardブランドのカードです。
2つのカードの最大のメリットは、格安で外国に送金ができる点にあります。
スマートフォンひとつで送金できますので、外国への出張や留学、仕事で転勤をしている家族がいる方や仕事先の外国企業に送金する必要がある方、ショッピングなどで簡単に送金がしたいという方でも気軽に始めることができるサービスです。
この記事によって分かること
Revolutは30種類以上の通貨が手数料無料で送金可能
Revolutの両替手数料は月に750,000円まで無料です(スタンダードプランの無料両替枠は750,000円/月)※。
※両替において無料で利用できる額はプランによって異なります。為替市場時間外(ニューヨーク時間で金曜日17:00から日曜日の18:00まで)の場合は、1.0%の外国為替手数料が発生します。また、スタンダードプランの場合、無料利用枠を超えた部分に0.5%の手数料が必要になります。
また、平日は限度額以内であれば両替手数料が無料ですが、休日は利用する通貨や銀行によって両替手数料が発生します。
為替市場時間内(ニューヨーク時間の月曜~金曜)に両替を行う場合
Revolutで外国に送金する場合、30種類以上の通貨で、基本的に手数料無料で送金できます。送金先は、海外のRevolutユーザー、海外のローカル銀行口座が可能です。
【Revolutユーザー間の送金】
- 送金手数料は無料
- 月に750,000円を超える額は0.5%の手数料(スタンダードプラン)
【海外の銀行口座への送金】
- 月に1回まで無料
- それ以上は手数料が必要
【常に1%の手数料がかかる通貨】
- タイバーツ(THB)
- ウクライナフリヴニャ(UAH)
為替市場時間外(ニューヨーク時間で金曜日17:00から日曜日の18:00まで)に両替を行う場合
変動をさける目的で既定の固定レートが使用されます。また、全種類の通貨で手数料が1%プラスされます。常に1%の手数料がかかるタイバーツとウクライナフリヴィニャは2%となります。
送金完了までは5日以内
スマートフォンアプリ上から5分程度の入力作業で送金申し込みができますが、実際に送金受付から送金完了までは通貨により、5日以内となります。また、Revolutの口座に保持することができない通貨の場合、実質両替手数料分が上乗せとなります。
Revolutのチャージはデビットカードが必要
Revolutのサービスをすべて利用するためには、デビットカードからのチャージが必要です。デビットカード以外からのチャージ残高は、ショッピングには利用できますが、外国への送金や海外ATMでの引き出しには利用できません。
日本国内発行のクレジットカードおよびプリペイドカード、Kyashアプリ(Kyash VISAカード)からもチャージができます。Revolutにポイントプログラムはありませんが、
Wiseは50種類以上の通貨を保有し、70か国以上へ送金可能
Wiseデビットカードで外国に送金する場合、Wiseのマルチカレンシー口座(電子マネー口座)に入金をすることで外国に送金ができます。マルチカレンシー口座では50種類以上の通貨を保有し、70か国以上に送金できます。
Wiseデビットカードの両替レート
Wiseデビットカードの両替レートは、ロイターのリアルタイム為替レートから売買レートの中間であるミッドマーケットレートが適用されています。
ショッピングの際に海外取引手数料はかかりません。1日に両替できる回数は個人アカウントでは24時間で最大15回までです。
Wiseのマルチカレンシー口座へ送金
送金手数料が無料
Wise以外の銀行口座へ送金
送金手数料が必要
送金手数料は、事前にWiseサイトにて確認できます。また、送金に必要な日数および手数料は送金前にサイト上で確認できます。
Wiseデビットカードへのチャージは銀行振込も可能
Wiseデビットカードへのチャージは、デビットカードまたは銀行振り込みになります。チャージ手数料は変動手数料となり、チャージ前にサイト上で確認できます。
送金できる国(通貨)の比較
Revolutで送金できる国(通貨)
- AED(アラブ首長国連邦)
- AUD(オーストラリア)
- BGN(ブルガリア)
- BOB(ボリビア)
- CHF(スイス)
- CAD(カナダ)
- COP(コロンビア)
- CRC(コスタリカ)
- CZK(チェコ)
- DKK(デンマーク)
- EGP(エジプト)
- EUR(ユーロ)
- GBD(イギリス)
- GTQ(グアテマラ)
- HKD(香港)
- HRK(クロアチア)
- HUF(ハンガリー)
- ILS(イスラエル)
- ISK(アイスランド)
- JPY(日本)
- MAD(マダガスカル)
- MXN(メキシコ)
- NOK(ノルウェー)
- NPR(ネパール)
- NZD(ニュージーランド)
- PEN(ペルー)
- PLN(ポーランド)
- QAR(カタール)
- RON(ルーマニア)
- RSD(セルビア)
- SAR(サウジアラビア)
- SEK(スウェーデン)
- SGD(シンガポール)
- THB(タイ)
- TRY(トルコ)
- USD(アメリカ)
- ZAR(南アフリカ)
ただし、下記の通り一部送金できない国や通貨があります。
- アメリカドル建てのキュラソー
- ジャージー
- ジョージア
- バルバドス
- マレーシア
- モナコ
- インド
- インドネシア
- フィリピン
- マレーシア国内以外のインドルピー
- インドネシアルピア
- フィリピンペソ
- マレーシアリンギット建ての送金
Wiseデビットカードで送金できる国(通貨)
【国際送金が可能】
- AED(アラブ首長国連邦)
- AUD(オーストラリア)
- BGN(ブルガリア)
- BRL(ブラジル)
- CAD(カナダ)
- CHF(スイス)
- CZK(チェコ
- DKK(デンマーク)
- EUR(ユーロ)
- GBD(英国)
- HKD(香港)
- HRK(クロアチア)
- HUF(ハンガリー)
- IDR(インドネシア)
- INR(インド)
- JPY(日本)
- MYR(マレーシア)
- NOK(ノルウェー)
- NZD(ニュージーランド)
- PLN(ポーランド)
- RON(ルーマニア)
- TRY(トルコ)
- SEK(スウェーデン)
- SGD(シンガポール)
- USD(米国)
【国内送金が可能】送金先としての送金のみ
- ARS(アルゼンチン)
- BDT(バングラデシュ)
- BWP(ボツワナ)
- CLP(チリ)
- CNY(中国)
- COP(コロンビア)
- CRC(コスタリカ)
- EGP(エジプト)
- FJD(フィジー)
- GEL(ジョージア)
- GHS(ガーナ)
- ILS(イスラエル)
- KES(ケニア)
- KRW(韓国)
- LKR(スリランカ)
- MAD(モロッコ)
- MXN(メキシコ)
- NPR(ネパール)
- PHP(フィリピン)
- PKR(パキスタン)
- THB(タイ)
- UAH(ウクライナ)
- UYU(ウルグアイ)
- VND(ベトナム)
- ZAR(南アフリカ)
- ZMW(ザンビア)
海外ATMからの出金限度額・手数料 比較
Revolut
Revolutには、無料のスタンダードプランとプレミアムプラン、メタルプランがあります。
スタンダードプランは入会金および月会費無料で、最初にカードの送料が必要です。
月に750,000円まで無料で両替ができ、海外ATMで月に25,000円まで無料で引き出すことができます。
プレミアムプランは月会費980円(税込)で3種類から選べる送料無料のリアルカード、通貨両替の限度額なし、海外ATMで月に50,000円まで無料引出し、ワンタイムバーチャルカードの発行、空港ラウンジ・パスが割引価格、優先カスタマーサポートなどの特典があります。
メタルプランは月会費1,980円(税込)でメタルカードが発行されます。また、決済ご利用額合計の1%がキャッシュバックされます。(キャッシュバック上限は1ヶ月あたり5,000円)。プレミアムプランのサービスにくわえ、海外ATMで月に100,000円まで無料引出しなどの特典があります。
Wise
Wiseデビットカードを利用して海外ATMから現金を引き出す場合、日本で発行したカードでは月に2回まで無料で海外ATMで現地通貨を引き出すことができます。
無料引き出しの上限額はWiseアプリのアカウントから確認できます。ご利用になるATMによっては独自の手数料や両替手数料等が必要となる場合がありますので、無料で引出しを希望される場合、ATMの画面上での手数料の最終確認が大切です。
RevolutとWiseを利用するメリット・デメリット
Revolutのメリット
- 無料会員でも1か月に750,000円まで無料で両替ができる
- デビットカードからのチャージに手数料がかからない
Revolutのデメリット
- デビットカードからのチャージ以外は外国への送金や海外ATMでの引き出しができない
- 外国の銀行への送金に時間がかかる
- マルチカレンシー口座の通貨数が少ない
Wiseデビットカードのメリット
- 日本在住でも外国の銀行口座(アメリカ、イギリス、オーストラリア、トルコ、ニュージーランド、ポーランド、EU)を持てる
- 外国の銀行への送金が早い
- マルチカレンシー口座の通貨数が多い
Wiseのデメリット
- 格安に設定されているとはいえ、両替手数料や外国の銀行への送金手数料が必要
RevolutとWiseどちらを選ぶべきか
手数料を確認する
RevolutとWiseデビットカードを選ぶ際に最初に確認すべきことは、利用したい外貨が少ない手数料で利用できるのはどちらかを確認することです。
アメリカドルやユーロのようにメジャーな外貨であればほかのポイントから選ぶことができますが、マイナーな外貨の場合、片方しか利用できない場合もあります。
デビットカードでチャージ
Revolutはデビットカードからのチャージしか外貨送金等に使うことができないので、デビットカードの利用が必要となります。
もしデビットカードをお持ちではなく、作る予定もない場合には、銀行振込でも利用することができるWiseデビットカードがおすすめです。
上記の2点をクリアしている場合、両替手数料が限度額まで無料になるRevolutを選ぶのもいいですし、日本在住でも海外の銀行口座をもてるWiseデビットカードを選ぶのもいいと思います。
送金や海外ATMでの引き出しなど、希望の利用方法に合わせて手数料の少ない方を選ぶことをおすすめします。
2021年4月21日 作成
2024年8月30日更新
皆さんは「ポイント還元率が高いから」「ポイントやキャッシュバックなどのキャンペーンが良かったので」「友人知人が使っているから」といった理由でカードを選ばれることが多いと思います。お得ばかりを追い求めてカードを作り続けるとポイントが分散して貯まりません。それは入口にフォーカスしているからです。
入口=どこで使うか、出口=カードになにを求めるか、決済金額=一年にどれくらい使うか。
この3つの要素が揃って、はじめて有効なクレジットカードを選ぶことができます。大事なことは最終的にクレジットカードに求めるものを明確にすることです。つまり出口を決めることから始まります。当サイトでは「出口から逆算して決済金額で最適化する」ことを提案します。
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