インターネットショッピングを利用された経験のある方は「セキュリティコードの入力」を求められたことはありませんか?

ネット上でのクレジットカード決済では多くの場合、クレジットカード番号に加えて「セキュリティコードの入力」が必要になります。

セキュリティコードはどこに書かれているものでしょうか?

Visa、JCB、Diners Club、Mastercardなどのカードをお持ちの方は、カードの裏面を見てください。皆さんが自筆で名前を書く署名欄の右隣に、3つの数字があるはず。

これが「セキュリティコード」です。「4桁+3桁」の数字が書かれている場合は、右側の3桁の数字がセキュリティコードです。

アメリカン・エキスプレス(American Express)だけは例外的にカードの表側に記載されていて、カード番号の右上にある「4桁の数字」がセキュリティコードです。

偽造がわかるセキュリティコードの仕組み

CVV(Card Verification Value) は、1991年からVISAインターナショナルが導入し始めた偽造カードをチェックするための特殊なチェックデジット(符号暗号桁)。

カードのエンボス面には出てこないもので、当初は磁気ストライプにエンコードされていました(CVV1)。

売上伝票からカード番号などのデータを盗んでカードを偽造した場合、サインパネルにプリントされているCVVの特殊番号(CVV2)は磁気テープに入力されていないため、CAT(信用照会端末機)でオーソリゼーション(信用承認)を求めると偽造カードであることがわかる仕組みになっています。

正式名称は、VisaではCard Verification Value (CVV1/CVV2)、MastercardではCard Verification Code (CVC1/CVC2) 、JCBは Card Authentication Value (CAV)、DinersはCVV、AmexはCID。 これらは呼び方が違うだけで基本的に同じ技術のものです。

「セキュリティコード」は、不用意に人へ教えてはいけません。セキュリティコードはカードを見た本人しか知りようがない、クレジットカードの現物を持っていることの証です。

「クレジットカード番号」が知られるだけでなく、「セキュリティコード」と共に2つの番号が同時に流出すると、不正利用される危険性が高くなります。

「セキュリティコード」は文字通り「クレジットカードのセキュリティを担う番号」なのです。

参考文献

2018年7月20日 作成
2020年7月7日更新


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