クレジットカードを作りすぎて審査が通らなかったMさんの話です。
クレジットカードを作ると、入会特典があります。時期にもよりますが、ポイントサイト経由でカードを作成すると、1枚で5,000円~10,000円程度のポイントを稼ぐことができたりします。ポイントサイト経由でなくても、カード会社のキャンペーンで発行と一定額の利用で特典がある場合が多いです。
2014年末にこの事実を知った私は、年末の休みを利用して、ポイント特典を調べ、申し込みできる限りのカードを作成して行きました。
審査の緩いカードなのに審査落ち?なぜ?
5万円ほどポイントを稼ぎ、もともと手持ちのものと合わせてカードが10枚に達した2月のこと、突如審査に落ちてしまいました。2つのカードを申し込んでおり、審査は緩いことがわかっているカードについての審査落ちでした。
審査落ちの原因を調べてわかったこと-情報はクレジット会社間で共有されている
初めてのことだったのでびっくりしてしまい、カードの審査落ちがどのような影響を与えるのかということを調べてみました。
審査に落ちた情報が消えるまで半年かかるので、新しいカードを作るの半年間我慢すること
まず分かったのが、カードの申し込み状況はクレジットカード会社間で共有されており、申し込みと審査がOKだった情報は共有されているということでした。つまり、今回審査に落ちた私の情報は他のカード会社にも分かってしまうことになります。
期間は半年ということなので、少なくとも半年間は他のカードに申し込まないようにしようと決めました。申し込み情報の後にカードが発行されていなければ、審査に落ちたのだと分かってしまいます。
審査に落ちた人間にカードを発行する会社はありません。記録が消えるまでおとなしくするしかないという状況になってしまいました。半年我慢すれば良いのであれば良いのですが、クレジットカードの情報は他にも共有されているということが、調べていると分かってきました。
カード会社間で共有されている情報は自分でも見ることができる
実は、自分のカードの保有枚数、一部の支払い履歴、限度金額は、CIC(Credit Information Center)という組織に集約されており、必要であればカード会社はその情報を照会できるということが分かりました。名前、住所、電話番号があれば自分でもカード状況を確認できるということが分かったので、早速トライしてみることにします。
開示方法には、インターネット開示(パソコンかスマホ)郵送で開示の2つの方法があります。(来社開示サービスは2023年2月28日までで終了しました)
開示手数料は郵送開示が1,500円(税込)、インターネット開示が500円(税込)と、インターネットの方がリーズナブルです。
パソコンでPDFファイルでの開示が良かったのでそれを選ぶことにします。
パソコンでの開示は、サービス時間 8:00~21:45(年末年始も利用可)で、所定のインターネット環境が必要です。
PDFファイルのリーダーも必要ですが、こちらはサンプルファイルをダウンロードできるか事前に確認できます。
自分の信用情報をみてみよう!開示する手順
クレジット会社に登録している電話番号(携帯でも可)から、受付番号を取得する番号に電話をかけます。
電話の自動音声を使ってすぐに受付番号は取得できます。
開示料金500円の支払いはクレジットカード決済もしくはキャリア決済で行いますが、この電話の際に支払いに使うカードの有効期限を聞かれるので、手元にカードを用意しておくことをオススメします。
開示番号を取得したら、開示報告書をPCに表示していきます。この作業は番号取得後1時間以内で行わないと番号が無効になってしまうので、急いで開示に進みましょう。
自分の電話番号、名前、住所等の情報を入力して、さらに情報開示のファイルを開くためのパスワードをメモして、開示報告書をダウンロードします。
開示報告書には、契約しているクレジットカードごとに、利用限度額、入会日、年間請求予定額、月ごとの入金状況が表示されています。入金状況はアルファベットで表示され、$は請求通りの入金、Aは未入金、-は請求もなく入金もなかった、というものになっています。
開示報告書を見てわかること
自分の情報を開示してみて、入金の遅延はなかったことが分かり安心しました。
カード枚数が増えていることや、利用しているカードに偏りがあること、使っていないカードが多いことも客観的に見て取れました。
自分の収入に対してカード枚数を持ちすぎていることと、限度金額が大きすぎることが原因で審査落ちしている可能性が高いことが分かったので、カード枚数を減らしていくことにしました。
また、ローンカードを作っている方は、開示報告書でローンカードだと分かるようになっています。
クレジット情報は過去5年分保存されるので履歴はなかなか消えません。支払い遅延等問題を起こさないようにしましょう。
半年間は申し込み情報が残るので、審査落ちした場合は新しいカードの申込みはせず、その間に使わないカードを解約するなどして、次に申し込むときに備えておくのがいいでしょう。
カード特典は魅了的ですが、新規申込みが多すぎると審査に落ちてしまうことがあります。月に1、2枚にとどめておきましょう
2015年4月27日 作成
2023年5月3日更新
皆さんは「ポイント還元率が高いから」「ポイントやキャッシュバックなどのキャンペーンが良かったので」「友人知人が使っているから」といった理由でカードを選ばれることが多いと思います。お得ばかりを追い求めてカードを作り続けるとたいていポイントが分散してしまいます。それは入口にフォーカスしているからです。
入口=どこで使うか、出口=カードになにを求めるか、決済金額=一年にどれくらい使うか。
この3つの要素が揃って、はじめて有効なクレジットカードを選ぶことができます。大事なことは最終的にクレジットカードに求めるものを明確にすることです。つまり出口を決めることから始まります。当サイトでは「出口から逆算して決済金額で最適化する」ことを提案します。
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