ポイントを貯めたり、貯まったポイントを使ったりしているだけではもったいない!ポイントを使った「ポイント投資」は元手なし。複利の効果で雪だるま式に大きく増やしていきましょう、と前回お伝えしました。
今回は本物の金融商品に投資できるポイント、それぞれのポイントを使ったポイント投資の特徴、メリット、デメリットを紹介します。
この記事によって分かること
ポイントを現金化!おすすめポイント投資3選
ポイントをポイントとして運用できる「ポイント運用」は、共通ポイントの「Pontaポイント」や「dポイント」にもあります。
しかし今のところ、「Pontaポイント」や「dポイント」には、本物の株や投資信託が買える「ポイント投資」のサービスがありません。
メジャーなポイントで本物の金融商品に投資できるのは3つです。
- 「楽天ポイント」
- 「LINEポイント」
- 「Tポイント」
この3つのポイントならば本物の金融商品が買えます。金融商品を売れば現金で戻ってきます。それだけでもポイント投資を始める大きなメリットです。
どのポイント投資を選ぶかの一番の基準は、自分にとって貯めやすいポイントかどうかです。自分に合ったポイント投資を選んで、貯めるポイントをそこに集中させればより大きな効果が得られます。
楽天ポイントのポイント投資 メリット・デメリット
楽天市場や楽天トラベル、楽天ペイ、楽天カード、楽天ポイントカードなど楽天のサービスを使うと貯まります。楽天証券では、楽天ポイントで投資ができます。
今のところ、ポイントを使って投資信託に積み立てられるのは楽天証券のポイント投資だけです。
楽天には、ポイントをポイントで運用する「ポイント運用」のサービスもありますが、本物の金融商品に投資できる「ポイント投資」ができるのは楽天証券です。
楽天ポイントでのポイント投資のメリット
- ポイントで投資信託も株式にも投資できる
- 投資信託、株式ともにたくさんの銘柄から選べる
- ポイントで投資信託に積み立てられる
- 月に500ポイント以上投資するとSPU達成で楽天での買い物ポイント+1倍
- 条件を満たすと投資信託の残高10万円ごとに毎月4ポイントもらえる
- 株式を購入すると手数料の1%のポイントが付く
- 一般NISA、つみたてNISAも使える
このリストを見るとわかるように、楽天のサービスで貯めた楽天ポイントを使って楽天証券で投資をすると、さらに楽天ポイントが貯まります。
楽天証券ではポイントで投資信託にも国内株式にも投資できます。楽天証券が扱っている投資信託は2600以上、国内株式は3500以上の銘柄があり、自分の好きな投資先を選べます。たくさんありすぎて選べない時は、ランキングやおすすめなどを参考にして選ぶといいでしょう。
楽天ポイントは1ポイント1円として、投資信託では100ポイント以上1ポイント単位で、自分の好きな時に好きなだけ買うスポット購入にも、毎月一定の金額を買う積立注文のどちらにも使えます。
投資信託で月に500ポイント以上投資するとSPU(スーパーポイントアッププログラム)達成で楽天での買い物が+1倍ポイントアップします。
さらに楽天銀行と楽天証券の口座連携サービス「マネーブリッジ」、および「楽天銀行ハッピープログラム」に登録すると、投資信託の残高10万円ごとに毎月4ポイント貯まるので、ゆくゆくは投資信託を持っているだけでもポイントが貯まります。
国内株式への投資では株の購入代金と手数料に楽天ポイントが使え、株を購入する手数料の1%分のポイントがもらえます。
国内株式は100株や1000株といった単元株での売買になるので購入金額も大きくなり、ポイントだけで購入するのはなかなか難しいでしょう。ですが1万円以下で買える株もあるので、ポイントと現金を合わせて購入するのも手です。もちろん、たくさんポイントを持っていればポイントだけで株を買うこともできます。
ただ株式の購入にポイントを使う場合、購入代金と手数料を合わせた額の現金が必要です。株式購入分の現金が一度拘束され、そこにポイントが充てがわれると、現金が戻ってきます。結果としては、ポイントを使って株を購入したことになります。
また一定額までは、投資で利益が出た時に税金がかからない一般NISAやつみたてNISAの口座からでも楽天ポイントで投資信託を買ったり積み立てたり、国内株式を買ったりできます。
楽天ポイントでのポイント投資のデメリット
- 期間限定ポイントはポイント投資には使えない
- 管理画面が本格的で慣れが必要
楽天証券のポイント投資に使えるのは通常の楽天ポイントだけです。期間限定ポイントや他のポイントから交換した楽天ポイントはポイント投資には使えません。
楽天証券では、ポイント投資できる投資信託や国内株式以外にもさまざまな投資ができます。それゆえに投資初心者にとっては、管理画面になれるまで少しとっつきにくさを感じるかもしれません。
最初にも言いましたが、楽天証券はメジャーなポイントを使って投資信託に積み立てられる唯一のポイント投資です。楽天証券は楽天のサービスを使っていて、今すぐ投資を始めたい方におすすめです。
楽天ポイントで投資するなら楽天カード
楽天ポイントで投資をするなら、楽天カードを作りましょう。楽天カードなら楽天ポイントがどんどん貯まります。数ある楽天カードの中からご自身にぴったりの楽天カードを見つけてくださいね。
LINEポイントのポイント投資 メリット・デメリット
LINEポイントは、LINE Payでの支払いやLINEでスタンプの購入、LINEショッピング、LINEデリマ、LINEトラベルなどLINEのサービスを使うことで貯まります。LINEポイントはLINE証券で投資ができます。
LINE証券はスマホのLINEアプリ内から口座が開設できます。最短で翌営業日からポイント投資を始められる手軽さが魅力です。
※パソコン、タブレットからは口座開設や取引はできません
LINEのアプリの中には「LINE証券」と「LINEスマート投資」の2つがあります。どちらでも投資を始められますが、ポイント投資できるのは「LINE証券」だけです。
LINEポイントでのポイント投資のメリット
- 投資先が厳選されていて選びやすい
- 管理画面がわかりやすく使いやすい
- LINE Payから簡単入金
- 投資信託も株式も少額(少ポイント)から投資できる
- 配当金や株主優待ももらえる
- 夜遅くまで(平日21:00まで)取引ができる
LINE証券で取り扱っている金融商品は、日本の有名企業300社の株式、上場している投資信託(ETF)15銘柄、厳選したおすすめの投資信託28銘柄です。LINEポイントで投資できる投資先は数で言えば他のポイント投資と比べると多くはありませんが、プロが選んだリスクの少ない投資先と考えれば、初心者でも安心ですね。
取り扱っている金融商品が限られていることもあってLINE証券の管理画面はシンプルです。買いたい銘柄を選んで数量(株式とETF)または金額(投資信託)を選ぶだけなので、はじめての取引でも戸惑うことは少ないでしょう。
LINEポイントは1ポイント1円としてLINE証券に入金できます。ポイントだけで足りなければLINE Payからも簡単に現金を入金できます。
投資信託は100円から1円単位で、国内株式とETF(上場している投資信託)は1株単位から買い付けられるので、数百円(数百ポイント)から株を買えます。買った株数に応じて配当金ももらえますし、少しずつ株を買い足していって条件を満たせば株主優待も受け取れるので、少額のポイント投資でも十分な株主体験ができます。
また一般的に、日本株とETFの売買は9:00〜11:30と12:30〜15:00の間に行われますが、LINE証券では平日21:00まで取引ができるので、仕事終わりに投資できるのも嬉しいですね。
LINEポイントでのポイント投資のデメリット
- 手数料がわかりにくい
- NISAに対応していない
使い勝手のよいLINE証券ですが、国内株とETFを売買する価格にはスプレッドと呼ばれる取引コスト(日中9:00〜14:50は0.05%、夜間17:00〜21:00は0.5%)が上乗せされています。LINE証券では口座開設費、口座維持費、取引手数料は無料ですが、事実上の手数料をスプレッド方式にしているのは初心者にとってはわかりづらいです。
LINE証券はNISAに対応していないので、ポイント投資といえども、売買で出た利益には税金がかかってしまいます。
デメリットもありますが、LINEアプリから始められて、日本株式、投資信託、ETFに簡単操作で投資できるLINEポイントのポイント投資は、初めての投資にぴったりです。
Tポイントのポイント投資 メリット・デメリット
TSUTAYAやファミリーマートをはじめ多くのスーパーや飲食店、ドラッグストア、Yahoo!ショッピング、Yahoo!JAPANカードなどのクレジットカードの利用等々で貯まるTポイント。
Tポイントで投資ができるのは、SBI証券とSBIネオモバイル証券(サービス名「ネオモバ」)の2つの証券会社です。
SBI証券とSBIネオモバイル証券は同じSBIグループですが別の証券会社です。Tポイントで投資信託に投資したいならSBI証券、株式に投資したいならネオモバというようにそれぞれの証券会社でポイント投資ができる金融商品が違います。
ネオモバはスマホに特化でシンプルな管理画面、SBI証券はPCにも対応
SBI証券はポイント投資できるのは投資信託だけですが、その他にもたくさんの金融商品を扱っています。なので管理画面が少し複雑で、ポイント投資はできるのですが少々わかりづらいです。
それに対してネオモバは、スマホに特化していて、ポイント投資ありきの使いやすい管理画面です。なおネオモバは、毎月の利用料(220円税込)がかかりますが、投資にも使える期間固定ポイントが200ポイントもらえます。
2つの証券会社からポイント投資ができる入口で戸惑ってしまうかもしれませんが、
それぞれの証券会社のメリット、デメリットを比較して自分に合った証券会社から選べるのは、他のポイントにはないTポイントの特長ですね。
ネオモバでのポイント投資のメリット
- スマホに特化した使いやすい管理画面
- 国内株式、国内ETF、国内REITを1株から買える
- 期間固定ポイントもポイント投資できる
- 月に50万円まで取引し放題
- 配当金や株主優待ももらえる
- 定期買付ができる
スマホで最も見やすく、スマホから口座を開く、ポイント投資するのが直感で操作できるのがネオモバの特長です。
ネオモバでは、国内株式、国内ETF(上場している投資信託)、国内REIT(上場している不動産の投資信託)を1ポイント1円としてTポイントで購入できます。通常ポイントだけでなく期間固定のTポイントも投資に使えるのも嬉しい。LINE証券と同様に1株から買えますので有名な企業の株でも500円(500ポイント)以下で買えるものもあります。
またポイント投資であっても、配当金の出る株であれば持っている株数に応じて1株からもらえますし、株主優待も必要な株数になればもちろん受けられます。
ネオモバでは、買いたい銘柄、毎月の注文日、金額、ポイントの使用の有無を設定して株の「定期買付」ができます。毎月もらえるTポイントに合わせて設定しておけば、ほったらかしでも期間固定ポイントを失効する心配がありません。
ネオモバでのポイント投資のデメリット
- 月額220円(税込)の利用料がかかる
- NISAには対応していない
- Tカード番号が連携されたYahoo!JAPAN IDが必要
とっても使いやすいネオモバですが、毎月220円(税込)のサービス使用料がかかります。サービス利用料220円(税込)はかかるのですが、毎月200ポイントのTポイントがもらえます。もらえるのは期間固定ポイントなので、期間中にきっちり投資すれば、実質の利用料は月20円です。
しかもその利用料で、ひと月に50万円までは株を何度売買しても手数料がかからないので、安心して取引できます。それほどポイントたまらないし、毎月は取引しないよ、という場合は、サービスの利用を一時停止すれば翌月から利用料が掛かりません。
50万円まで取引し放題のネオモバですが、NISAは利用できないので、儲かった分には税金がかかります。
また根本的な話ですが、ネオモバでTポイントを使ってポイント投資するには、Tカード番号が連携されたYahoo!JAPAN IDが必要です。TカードでTポイントを貯めているだけの場合やYahoo!JAPAN IDを持っていない場合は、そこの手続きからしなくてはいけません。
これからポイントを使って投資を始める初心者にとってネオモバは、管理画面の使いやすさ、「定期買付」でほったらかしでのポイント投資、毎月もらえる200ポイントのTポイントといったメリットは、利用料がかかることを差し引いても十分満足できるサービスだと思います。
SBI証券でのポイント投資のメリット
- 約2700本の投資信託から選べる
- 投資信託を100円(100ポイント)から買える
- 期間固定Tポイントも使える
- 投資信託の月間平均保有金額に応じてTポイントが貯まる
SBI証券では約2,700本の投資信託にポイントで投資できます。投資信託の買付手数料はすべて無料で、投資信託は100円(100ポイント)から購入できます。投資信託の購入代金のすべてでも、現金と合わせて一部にでもポイントが使えます。
そしてネオモバと同様に、期間固定のTポイントも投資に使えるのは嬉しいです。
SBI証券では「投信マイレージ」というサービスがあり、投資信託を持っている金額の年率0.1%のTポイントがもらえます。年率で0.1%なので、投資金額が少ないうちは微々たるものですが、もらったポイントをまた投資すればその分増えていきます。
SBI証券でのポイント投資のデメリット
- 管理画面が本格的
- ポイントで積み立て投資はできない
- Tカード番号が連携されたYahoo!JAPAN IDが必要
ポイント投資を前面に推しているネオモバに対して、SBI証券ではさまざまな投資の中の一部でしかありません。なので管理画面を見ただけでは、どこからポイント投資ができるのかわかりづらいです。
またSBI証券では、ネオモバではポイント投資できない投資信託を購入できるのですが、金額(ポイント数)を指定しての買付のみで、積み立ての設定はできません。毎回、投資する投資信託を選んで金額を指定して購入する必要があります。
そしてネオモバと同様ですが、Tポイントで投資するにはSBI証券でもYahoo!JAPAN IDにTカード番号を連携しておく必要があります。
SBI証券は初心者がポイント投資だけをするには、あまり優しいとは言えない管理画面です。ですが現状、Tポイントで投資信託に投資できるのはSBI証券だけです。ポイント投資を足がかりに本格的に投資を始めてみたい方におすすめします。
Tポイントで投資するならヤフーカード
Tポイント投資と相性がいいのがYahoo! JAPANカード(ヤフーカード)。ヤフーカードは街でもヤフオク!でもTポイントが貯まります。またヤフーカードはYahoo!JAPAN IDと紐づいているので、入出金の管理もラクラクです。
「ポイント投資」を始めてみよう!
ここまで「楽天ポイント」「LINEポイント」「Tポイント」でのポイント投資のメリット、デメリットを紹介しました。
とにかく難しいことは苦手、気軽にポイント投資を始めたい方には、
- 「LINEポイントでLINE証券」
- 「Tポイントでネオモバ」
での投資です。
ポイント投資から始めてゆくゆくは本格的な投資もやってみたい方には、
- 「楽天ポイントで楽天証券」
- 「TポイントでSBI証券」
での投資がおすすめです。
ポイントをついつい失効してしまうので、自動的に投資ができるポイントを貯めたい。方には、
- 「Yahoo!JAPANカードを作る」
- 「Tポイントでネオモバ」
がおすすめです。
とは言っても、持っているポイントによって投資できる証券会社は決まってきます。まずはお持ちのポイントで、本当に現金化できるんだな、投資ってそれほど難しくないな。お、ちょっと増えた!をぜひ体験してほしいです。
まずは気軽にポイント投資にトライしてみませんか。
ポイントだけの投資じゃ物足りない!もうすこし本格的に投資をしてみたい方のために、次回は、ポイント投資とクレジットカードを組み合わせた初心者にもできる本当におトクな投資を紹介します。
皆さんは「ポイント還元率が高いから」「ポイントやキャッシュバックなどのキャンペーンが良かったので」「友人知人が使っているから」といった理由でカードを選ばれることが多いと思います。お得ばかりを追い求めてカードを作り続けるとポイントが分散して貯まりません。それは入口にフォーカスしているからです。
入口=どこで使うか、出口=カードになにを求めるか、決済金額=一年にどれくらい使うか。
この3つの要素が揃って、はじめて有効なクレジットカードを選ぶことができます。大事なことは最終的にクレジットカードに求めるものを明確にすることです。つまり出口を決めることから始まります。当サイトでは「出口から逆算して決済金額で最適化する」ことを提案します。
ポイ活しないで大量にポイントを貯める秘訣はメルマガで・・・
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