「Bank Pay(バンクペイ)」は利用後にあらかじめ登録した銀行口座から、即時に引き落としがかかるデビットカードタイプの決済アプリです。プリペイドタイプの決済アプリとは異なり、チャージをする必要もありませんし、クレジットカードのような使い過ぎの心配もありません。

現金に触れずに決済ができるのも魅力のひとつです。

日本電子決済推進機構「Bank Pay(バンクペイ)」デビットカードタイプの決済アプリ

決済アプリ「Bank Pay(バンクペイ)」日本電子決済推進機構(J-Debit)が提供しているアプリ

日本電子決済推進機構は、NTTデータ、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行などが中心となって運営しています。

J-Debitの決済インフラを活用するため提携金融機関が多く、メガバンク・地方銀行等、国内1,000行以上の金融機関の利用者がBank Payアプリを使って、銀行口座から直接支払うことができます。

加盟店は56万か所以上。NTTデータのCAFISを活用して、決済インフラを構築しています。

入会金と手数料が無料

Bank Payは、入会金および手数料が無料です。ただし日本国内在住の個人向け決済アプリですので、海外在住の方や法人は、加盟金融機関に口座があっても利用できません。

iOSでもAndroidでも利用可能

Bank Payは、iOS 10.3.3以上のiPhoneもしくはAndroid 8.0以上のアンドロイド機種で利用できます。

Bank Payを利用するには、「Bank Pay」アプリをスマートフォンにダウンロードし、Bank Payに口座登録が可能な金融機関の口座を登録する必要があります。

銀行アプリ内にBank Pay機能を搭載している金融機関もあります。その場合はBank Payアプリをスマートフォンにダウンロードする必要はありません。金融機関口座も金融機関が発行しているアプリ内ですでに連動していますので、口座登録に必要な情報を新たに登録する必要もありません。

すでにスマートフォンに現在利用中の金融機関のアプリをダウンロード済みの場合には、利用中のアプリにBank Payを搭載しているかどうかを確認しましょう。Bank Payが搭載されている場合、情報登録に時間をかけることなく、Bank Payを利用できます。

Bank Payアプリのダウンロード後に、利用者情報登録および利用口座登録をする必要があります。利用者情報登録では、氏名、性別、生年月日、住所、メールアドレスを登録します。

  1. 登録のメールアドレス宛に届いた認証コードを入力画面で入力し、口座登録に進む
  2. Bank Payの提携金融機関の中から利用の金融機関を選び、金融機関のネット口座振替受付サービスにて認証
  3. 金融機関の支店名、支店番号からの支店名検索、口座番号、口座名義人登録、決済用パスワード登録
  4. 指紋認証設定

指紋認証設定の有無は、登録後でも設定画面から変更可能です。

決済用パスワードは、店舗での支払いにBank Payを利用する際に入力が必要です。忘れにくく、第三者に気づかれにくいパスワードを設定しましょう。

利用できる金融機関

Bank Payが利用できる金融機関(2022年7月現在)130金融機関
みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、イオン銀行、岩手銀行、七十七銀行、群馬銀行、足利銀行、常陽銀行、筑波銀行、千葉興業銀行、山梨中央銀行、八十二銀行、静岡銀行、清水銀行、大垣中立銀行、十六銀行、三十三銀行、百五銀行、京都銀行、関西みらい銀行、南都銀行、但馬銀行、鳥取銀行、広島銀行、阿波銀行、百十四銀行、伊予銀行、四国銀行、宮崎銀行、西日本シティ銀行、福島銀行、東和銀行、長野銀行、静岡中央銀行、中京銀行、トマト銀行、徳島大正銀行、香川銀行、愛媛銀行、高知銀行、豊和銀行、宮崎太陽銀行、北央信用組合、石巻商工信用組合、古川信用組合、仙北信用組合、秋田県信用組合、山形中央信用組合、山形第一信用組合、いわき信用組合、相双五城信用組合、茨城県信用組合、真岡信用組合、那須信用組合、あかぎ信用組合、群馬県信用組合、ぐんまみらい信用組合、熊谷商工信用組合、埼玉信用組合、房総信用組合、銚子商工信用組合、全東栄信用組合、江東信用組合、青和信用組合、中ノ郷信用組合、共立信用組合、七島信用組合、大東京信用組合、第一勧業信用組合、ハナ信用組合、神奈川県医師信用組合、神奈川県歯科医師信用組合、小田原第一信用組合、相愛信用組合、新潟縣信用組合、はばたき信用組合、協栄信用組合、巻信用組合、新潟大栄信用組合、糸魚川信用組合、都留信用組合、長野県信用組合、富山県信用組合、金沢中央信用組合、信用組合愛知商銀、豊橋商工信用組合、愛知県中央信用組合、岐阜商工信用組合、イオ信用組合、飛騨信用組合、益田信用組合、滋賀県信用組合、京滋信用組合、大同信用組合、成協信用組合、のぞみ信用組合、兵庫県信用組合、淡陽信用組合、島根益田信用組合、笠岡信用組合、広島市信用組合、広島県信用組合、両備信用組合、山口県信用組合、香川県信用組合、土佐信用組合、福岡県信用組合、佐賀東信用組合、長崎三菱信用組合、西海みずき信用組合、熊本県信用組合、大分県信用組合、鹿児島興業信用組合、奄美信用組合、北海道労働金庫、東北労働金庫、中央労働金庫、新潟県労働金庫、長野県労働金庫、静岡県労働金庫、北陸労働金庫、東海労働金庫、近畿労働金庫、中国労働金庫、四国労働金庫、九州労働金庫、沖縄県労働金庫

2020年と比べ信用組合と労働金庫が増えました。秋田銀行、福井銀行、三重銀行、三井住友信託銀行、愛知銀行、第三銀行はリストから外れています。
最新の利用可能金融機関名はこちらで確認を。

口座から即引き落とし

Bank Payは、登録の金融機関口座からの即時引き落としです。登録できる口座は、普通口座、当座口座(一部銀行)です。事前のチャージは必要ありません。ただし登録の口座に決済額以上の金額が入金されている必要があります。

メインバンクを登録の場合には、あまり問題はないかもしれませんが、サブバンクを登録した場合などは、利用前に一度預金額を確認しておきましょう。

またBank Payには、最大8口座まで金融機関口座を登録できますので、利用目的などによって口座の使い分けをもできます。口座は追加だけではなく、登録済みの口座の変更や削除もできます。

利用明細はアプリ内に

Bank Payの利用明細は、Bank Payでの決済完了後にBank Payアプリ内「利用履歴」から確認できます。

利用履歴では、過去180日間分の決済店名や金額、日時を確認できますので、いつどこで何にいくら使ったのかをおよそ半年分アプリ内で確認できます。

また通帳やインターネットバンキングにも、入出金明細として「JD_*加盟店名」と記載されますので、アプリ内で確認できなくなった後でも通帳記入をするか、インターネットバンキングで利用明細を確認できます。

利用上限額

Bank Payの利用上限額は、登録の金融機関が指定した1日あたり、1回あたりの利用上限額の範囲内で、なおかつ口座預金額範囲内です。

金融機関が設定している利用上限額の範囲内であれば、自分で1日あたり、1回あたりの利用上限額を設定できます。

たとえばみずほ銀行を利用するのなら、利用できる限度額は初期設定で1回あたり5万円かつ1日あたり5万円までです。

限度額を自分で変更する場合、設定可能な最大額は1回あたり10万円かつ1日あたり10万円までです。

みずほ銀行では、1回の決済金額が5,000円までであれば、決済用パスワードを省略できます。こうした上限額は利用する金融機関によって異なりますので、利用前に確認するとともに、いくつかの金融機関口座を状況によって使い分けることもおすすめです。

利用可能時間

Bank Payの利用可能時間は、登録の金融機関によって異なります。

銀行名利用可能時間
みずほ銀行土曜日の22時から日曜日の8時までおよび第1、第4土曜日の3時から5時までのシステムメンテナンス時間を除く24時間
三菱UFJ銀行第2土曜日21時から翌日の7時までをのぞく24時間
三井住友銀行日曜日の21時から翌日の7時までをのぞく24時間
りそな銀行および埼玉りそな銀行第2土曜日23時から翌日8時までをのぞく24時間

Bank Payでの決済を利用できないシステムメンテナンス時間は金融機関によって異なりますし、システムメンテナンス時間とは別に決済可能時間を設定している金融機関もあります。

金融機関ごとの利用可能時間はこちらのBank Pay利用可能金融機関一覧に掲載されています。

お店での利用方法

実際に店舗でBank Payを利用する場合には、決済コードを表示して店舗側に読み取ってもらう方法と、店舗側が提示している読み取りコードをアプリで読み取って支払いをする方法とがあります。

決済コードを表示して店舗側に読み取ってもらう場合

  1. アプリを起動
  2. 画面中央の左側にあるQRコード模様の「コード表示」ボタンをタップし、
  3. 決済用パスワードを入力し、読み取り用のバーコードとQRコードを画面上に表示
  4. 店舗側がコードを読み取る
  5. 画面が支払完了画面にかわる

店舗側が提示している読み取りコードをアプリで読み取る場合

  1. アプリ画面中央右側の「コード読取」ボタンをタップするか、QRコード模様の「コード表示」ボタンをタップ
  2. バーコードおよびQRコード画面下の「コード読取」をタップしコード読取画面に移動
  3. アプリ内カメラで店舗が提示しているコードを読み取る
  4. 支払金額を自分で入力
  5. 金額の確認後、決済パスワードを入力
  6. 画面に決済日時、店舗名、金額が表示されたら支払完了

Bank Payを利用できる店舗には、店頭にBank Payのロゴマーク表示があります。利用可能店舗も順次拡大予定ですので、いつも利用する店などでロゴマークを確認しましょう。

ネットショップでは利用できない

Bank Payはネットショップでは利用できません。

ヘルプデスクは24時間対応

スマートフォンを紛失したり、盗難にあったりした場合には、不正利用を防止するためできるだけはやくBank Payの利用停止をおすすめします。

Bank Payの利用を停止するには、Bank Payヘルプデスクへの連絡が必要です。Bank Payヘルプデスクは24時間365日いつでも利用できますので、スマートフォンの紛失や盗難に気づいたときにいつでも連絡できます。不正利用の可能性に気が付かれた際もBank Payヘルプデスクに連絡することでいつでも提携金融機関との調査を依頼できます。

利用可能な場所がどんどん増えていく、Bank Payの今後に期待

Bank Payは今後、国内に利用できる金融機関を増やしていく予定です。利用できる金融機関が増えれば、Bank Payを利用できる店舗が増えて、旅先などでも利用しやすくなるでしょう。

デビットカードタイプの決済アプリですが、デビットカードと違い、いつも持ち歩く必要がありません。デビットカードに比べると、盗難や紛失の可能性も低いでしょう。またお財布を持たずに、スマートフォンひとつで出かけられます。

クレジットカードによるチャージができないので、クレジットカードのポイントは貯まりませんし、今のところ、独自のポイント還元もありません。ポイントを目的に決済アプリを利用する方にはあまり魅力的なアプリではないかもしれません。

また銀行口座の残高の範囲内でしかつかえないので、使い過ぎを防げるのがメリットですが、スマートフォンと利用の金融機関口座を結び付けたくない方には、不向きな決済アプリかもしれません。

とはいえ事前チャージ式(プリペイドタイプの決済アプリ)とは違い、アプリ内の残高を気にする必要はありませんし、チャージ手数料も不要です。

Bank Payはアプリ内の利用履歴と通帳、インターネットバンキングがすべて連動しています。いつどこで何にいくら使ったのかを把握しやすいので家計簿代わりにもできますね。

Bank Payは、即時引き落としタイプの決済アプリを探している方、銀行口座を登録するだけの信頼できる決済アプリをお探しの方、地方銀行などの利用を考えている方にもおすすめです。
 
Bank Payアプリのダウンロードはこちらから

Bank Pay・バーコードで支払うスマホアプリ Google Play の Android アプリ

Bank Pay・バーコードで支払うスマホアプリ iTunes App Storeで配信中 iPhone、iPod touch、iPad 用アプリ


 Bank Pay(バンクペイ)

2020年7月13日 作成
2024年3月4日更新


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