プライオリティ・パスは、世界148ヶ国・650を超える都市に点在する1,600以上の空港ラウンジを利用できるサービスです。
英国の企業The Collinson Groupが運営しており、特に海外へ頻繁に渡航する方にとって非常に便利です。
プライオリティ・パスを持っていれば、フライトの待ち時間を空港の喧騒から離れた静かな空間で過ごすことができます。
ラウンジによっては充実した食事やアルコールが用意されており、航空会社のビジネスクラスラウンジに匹敵するほど快適な施設も少なくありません。
さらに、国際線だけでなく、日本国内線でも利用できるラウンジがあり、その中には航空会社の上級会員しか入れないラウンジを利用できる場合もあります。
この記事によって分かること
何度でもラウンジを利用できるプレステージ会員
プライオリティ・パスには、会員ランクが3つあり、ランクに応じて特典内容が異なります。
プライオリティ・パスの会員種別は以下の3つです。
- スタンダード会員
- スタンダード・プラス会員
- プレステージ会員
各プランによって年会費が異なるだけでなく、提供されるサービス内容も異なります。
会員ランク | 年会費 | 円換算年会費(1USD=150JPY) | 利用料 |
---|---|---|---|
スタンダード会員 | 99米ドル | 14,850円 | 1利用ごとに35米ドル。 |
スタンダード・プラス会員 | 329米ドル | 49,350円 | 10回まで無料利用可能。11回目以降利用は1回ごとに35米ドル。 |
プレステージ会員 | 469米ドル | 70,350円 | 利用回数に制限なし。いつでも無料で利用可能。 |
同伴者は35米ドル(利用都度)で利用可能。
上記からもわかるように、プライオリティ・パスで最もお得なのはプレステージ会員です。
プライオリティ・パスの公式サイトから直接申し込んでプレステージ会員になる場合、年会費は469米ドルとなります。1ドル150円で換算すると、70,350円にもなります。
プレステージ会員は何度でも空港ラウンジを利用できる
プレステージ会員は利用回数の制限がなく、1年間何度でも追加料金なしで空港ラウンジを利用できます。
プライオリティ・パスの提携しているラウンジを利用するには、プライオリティ・パスと、当日の搭乗券の提示が必要です。
同じ日に複数のラウンジを利用することも可能ですが、ラウンジによっては利用時間制限(2~3時間)があるため、トランジット時間が長い場合はラウンジを出る必要があるかもしれません。
これらの点を考慮すると、年に数回しか旅行に行かない方でも、プレステージ会員の方がメリットがあると言えるでしょう。
搭乗当日ならいつでも空港ラウンジ利用可能
プライオリティ・パスの契約ラウンジを利用するには、プライオリティ・パスの提示とともに当日の搭乗券の提示が必要です。
搭乗当日であれば、いつでもラウンジが利用できます。
空港ラウンジには
- 搭乗前・搭乗後でも利用できる制限エリア外のラウンジ
- 搭乗前の出国審査後だけ利用できる制限エリア内のラウンジ
があります。
プライオリティ・パスが利用できるラウンジの多くは、制限エリア内(出国審査後のエリア)にあります。
プライオリティ・パスが利用できる制限エリア外のラウンジは、当日の搭乗券があれば、出国前・入国後に限らず利用できます。
乗り継ぎ(トランジット)のために、空港で待機している時間帯に利用できる制限エリア内のラウンジもあります。
ヨーロッパならEU圏内の乗り継ぎ、アメリカならアメリカ国内への乗り継ぎエリアなどでプライオリティ・パスで利用できるラウンジが多いです。
日本などEU圏外への国やアメリカ国外への国への乗り継ぎエリアに入ると、プライオリティ・パスで利用できるラウンジがあるエリアを出てしまうことがあります。
エリアを超える前にラウンジを利用しましょう。あとから気がついてラウンジがるエリアに戻ろうとしても、戻れません。
また空港によっては、到着後や入国前の段階で利用できる、制限エリア内のラウンジがあることも。ただしこうした空港は少ないです。
また搭乗券を確認する際に、到着後の利用だということもわかりますので、混雑時やラウンジの規則によっては利用できない場合もあります。
プライオリティパス契約ラウンジであれば搭乗する航空会社に関係なくラウンジが使える
プライオリティ・パスが契約しているラウンジであれば、搭乗する航空会社に関係なくラウンジが利用できます。
たとえば利用する空港に、プライオリティ・パスで利用できるラウンジが、航空会社Aのラウンジと航空会社Bのラウンジ、その他Cのラウンジと3か所あったとしましょう。
その日に搭乗する航空会社がAであったとしても、航空会社Bのラウンジでも、その他Cのラウンジでも好きなラウンジを利用できます。
航空会社のラウンジの場合、クレジットカード会社等のラウンジに比べると、ドリンクのサービスや軽食のサービスが充実していたり、シャワーなどの設備が用意されていたりするところが多いです。
プライオリティ・パスが提携しているラウンジであれば、航空会社やクレジットカードに関係なく、好きなラウンジをご自由に選んで利用できます。
エコノミークラス搭乗時でもビジネスクラスラウンジが使える
プライオリティ・パスは、ビジネスクラスやファーストクラス専用の航空会社ラウンジを含む多数のラウンジと契約しています。
通常、これらのラウンジはビジネスクラスやファーストクラスの乗客、または航空会社の上級会員限定で利用されています。
しかし、プライオリティ・パスを持っていれば、エコノミークラスやLCCで飛んでも、これらの上位クラス向けのラウンジの利用が可能になります。
旅行の際、出発地の空港にプライオリティ・パスが契約している航空会社専用ラウンジがあれば、エコノミークラスの利用時であっても使うことができます。
プライオリティ・パス Q&A
Q ドレスコードはある?
A プライオリティ・パスが提携しているラウンジによってドレスコードの条件が異なる場合もありますが、プライオリティ・パスの提示しているドレスコードは「スマートカジュアル」です。
スマートカジュアルに厳格な定義はありませんが、タンクトップに短パンにビーサンは避けたほうがいいでしょう。
プライオリティ・パスの契約しているラウンジによっては、ドレスコードに厳しいところもあるようですが、まあ基本的に飛行機に乗る恰好でしょうから、それほど気にしなくてもいいと思います。
Q ラウンジキーとプライオリティ・パスの違いは?
A プライオリティ・パスと同様のサービスにラウンジキーがあります。
ラウンジキーは世界1,250か所以上の空港ラウンジが利用できるサービスです。運営会社はプライオリティ・パスと同じ The Collinson Group です。
運営会社が同じため、サービス内容と対象ラウンジはかなり被りますがが、利用方法と対象カードが違います。
コリンソンがアジア太平洋地域で空港ラウンジと旅行体験を拡大
プライオリティ・パスは、アジア太平洋地域の空港で急増する需要に対応するため、ダイニング、軽食、リラクゼーションの体験を増やしています。
アジア太平洋地域の空港ラウンジや旅行体験は、同地域の旅行者からも強い支持を得ている。コリンソン・インターナショナルは、今年1月から6月までの訪問数を前年同期と比較して、アジア太平洋地域の旅行者による同地域の空港ラウンジや旅行体験の利用数は73%増加したと報告する。旅行者にとって空港ラウンジは依然として旅行特典の最優先事項であるが、スパ、スリープポッド、レストランといった空港で提供される旅行体験をアジア太平洋地域の旅行者がより優先させている(144%増加)ことからもわかる。これは、同地域の旅行者による空港ラウンジの利用が70%増加していることからも明らかである。
旅行の急速な回復と旅行者のニーズの進化に対応するため、コリンソン・インターナショナルはアジア太平洋地域の空港ラウンジと旅行体験のネットワークを過去12ヶ月間で15%拡大し、次々とアジア太平洋地域の空港におけるダイニング、軽食、リラクゼーションの体験を倍増させた。現在、アジア太平洋地域のプライオリティ・パス・ネットワークには約650の空港ラウンジと旅行体験があり、そのうち100以上が旅行体験である。
コリンソン・インターナショナルのプライオリティ・パスが、アジア太平洋市場における2024年上半期の空港体験の利用数が(2023年同期比)71%増と報告し、同市場における世界的な旅客輸送量の急増が明らかに | プレスリリース | 沖縄タイムス+プラス1
アジア太平洋地域の需要は他地域の2倍以上に増加しており、これに対応するため、ダイニングやリラクゼーション施設が大幅に拡充されました。しかし、その結果として、元々あった不均衡がさらに拡大し、カードに付帯する特典の持続可能性が損なわれる事態となりました。
脚注
- コリンソン・インターナショナルのプライオリティ・パスが、アジア太平洋市場における2024年上半期の空港体験の利用数が(2023年同期比)71%増と報告し、同市場における世界的な旅客輸送量の急増が明らかに | プレスリリース | 沖縄タイムス+プラス
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入口=どこで使うか、出口=カードになにを求めるか、決済金額=一年にどれくらい使うか。
この3つの要素が揃って、はじめて有効なクレジットカードを選ぶことができます。大事なことは最終的にクレジットカードに求めるものを明確にすることです。つまり出口を決めることから始まります。当サイトでは「出口から逆算して決済金額で最適化する」ことを提案します。
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