「ご家族にもクレジットカードを持たせたい」という方は「家族カード」の利用を検討しましょう。
審査も簡単で、発行手数料や年会費も割安。家計管理が簡単になり、ポイントがたまりやすくなるメリットもあります。
あなたがクレジットカードをお持ちなら、配偶者やお子さんの「家族カード」(ファミリーカード)を発行することが可能です。
「家族カード」には多くのメリットがある反面、知っておくべきいくつかの注意点もありますのでチェックしていきましょう。
この記事によって分かること
実はかなりお得!家族カードは家族なら誰でも持てる?
家族カードは「生計を共にする家族」(同居している家族)ならば誰でも発行してもらえます。
具体的には内縁関係(2親等まで)の方までですね。
ですから、婚姻関係のある配偶者の方ならまず問題なく持つことができます。
一方、お子さんの対象年齢については「高校生をのぞく18歳以上」であることが多いです。
ただし、例えばNICOSカードのように「15歳以上の高校生(また専門学校生)のお子さんが海外留学する際に限り、家族カードの申込みOK」という例外を設けているクレジットカードもあります。
家族カードの発行は「本会員カードと家族カードを同時に申し込む方法」と「契約済みのクレジットカードに対して、後から家族カードの発行を申し込む方法」の2つが一般的です。
家族カードの発行・年会費は本会員より安いです。
クレジットカードによっても異なりますが「1人目まで無料、2人目から有料」「数百円程度」「何枚でも無料」など、本会員の料金よりも大変リーズナブルに設定されています。
家族カードを発行したら、家計を圧迫しない常識の範囲内でどんどん使用してもらいましょう。
家族カードをたくさん使用すると、本会員のカードの利用実績(クレジットヒストリー)も増えるので、ワンランク上のカード(プラチナカード、ブラックカード)を目指す上でも大変有利となります。
家族カードを盗難・紛失したらどうすればいい?
「家族カードを無くした!」「盗まれたかも!」
そんな時は真っ先にカード会社の「紛失・盗難専用ダイヤル」などに連絡して下さい。
そうすれば担当者が、紛失・盗難された家族カードを使えなくなるように手配してくれます。
これによって、家族カードが不正に悪用される心配も無くなります。
盗難・紛失した家族カードを探している間に不正利用される可能性もありますので、まずは「カード会社への連絡」を心がけましょう。
なお、利用停止したカードは、以後使用できませんので「カードの再発行」を依頼することになります。
再発行には数週間かかるとお考え下さい。
それから、家族カードがすでに不正利用されてしまった時に「本カードと同じ補償が受けられるか」は気になりますよね。
この点については、事前に各家族カードの規約をチェックして頂きたいのですが、通常は「家族カードも盗難、紛失、偽造などで不正使用された場合、被害が補償される」ので安心です。
家族カードによっては、本会員カードに付帯される保険(海外旅行保険など)が付帯されているケースもあります。
家族カードの旅行保険の補償額については規約を確認しておきましょう。
盗難、紛失のみならず、トラブルから幅広く守ってくれる存在としても、家族カードは心強い存在です。
家族カードでもポイントは貯まる?
家族カードでもポイントはもちろん貯まります。
ただし、ポイントは「親カードに貯まる」という点が大きな特徴なので、覚えておきましょう。
家族カードは「本会員カードのコピーのようなもの」です。1枚のカードに対して「家族みんなでポイントを貯める」というようなイメージです。
家族カードは基本的に18歳以上の大人の方が利用対象なので、毎月ある程度のお金を使いますよね。
1人1人は少なくても2人、3人と合算された時には相当額を使っているはず。
特に「利用するほど還元率が高くなるカード」などを利用していれば、面白いようにポイントが貯まっていくはずです。
それだけでなく、家族カードを作ること自体でポイントを付与してくれるキャンペーンが行われている場合もあります。
ANAやJALでは、家族カードの入会でマイルをプレゼントしてくるキャンペーンを行っていました。
時期を狙えば、家族カードにただ入会するだけでもポイントやマイルが手に入るということです。
家族カードなら、すでに年会費分がだいぶ浮いているはずです。カードを別々に作った場合には年会費がカードの枚数分かかります。
しかし家族カードならば、本会員以外の年会費は無料か、かなり少額に抑えられており、その上、しっかりポイントやマイルも貯まるのです。家族カードは家計に優しく、ポイントを効率的に貯める素晴らしい手段と言えるでしょう。
貯まったポイントを家計の足しにしても良いですが、家族で食事に行くという使い方も楽しいでしょう。
ポイントをマイルに交換すれば、定期的に旅行に行けるようになるかもしれません。
家族カードを使うと夢が膨らみますね。
審査に通る自信が無い方も家族カードなら持てる!
家族カードの審査では「本会員の信用情報」が基準になります。
つまり、本会員がクレジットカードの支払いなどが遅れない限り、利用対象に該当するご家族ならほとんど家族カードを持てます。
また、家族カードのすごいところは「通常のクレジットカード審査では通らないような方」も持ててしまう点。
例えば学生さん、無職の方、定収入の無い高齢者、過去に債務整理・自己破産・クレジットカードの返済が遅れていたような方でもOKなのですね。
また「年収○千万クラスから」のようなVIPカードでも、家族カードとしてならば、持つことが許されます。
なぜこのようなことが可能なのかと言えば、本会員の方が「家族の支払いは私が責任を持ちます」と保証しているのと同じだからです。
事実、家族カードの支払いは「本会員の支払い口座」に1本化され、そこから自動引き落としされる形となっています。
ごくごく稀に審査落ちする方も存在するようですが、基本的に「審査通過率はかなり高い」と言えます。
本会員が解約したら家族カードは?
本会員のカードを解約すれば、自動的に家族カードも解約されます。
先ほど「家族カードの支払いは本会員の支払い口座に1本化され引き落とされる」とお話ししましたが、本会員カードの解約は「引き落とされる口座が無くなること」を意味します。
ですから、家族カードも自動的に使えなくなるわけです。
このような事情がありますので「続けるかどうか迷うクレジットカードで家族カードを作らないほうが良い」と言えるでしょう。
あらかじめ「利便性が高い」「ポイントが貯まりやすい」など、使用するメリットの大きいクレジットカードへ入会し、その上で家族カードを発行してください。
家族カードをやめたい時はどうすればいい?
家族カードの解約はとても簡単で、電話一本で済むケースが多いようです。
具体的には「家族カードを解約したい」ということを、クレジットカード会社の電話窓口(コールセンター)に電話します。
ただし1つ重要なのは、解約手続きの連絡は、ご家族でなく「本会員の方から連絡する必要があること」という点です。
解約したい家族カードをお手元に用意してから、本会員の方が連絡するようにして下さい。
家族カードと本カード、利用明細はまとめて記載される!
ご家族それぞれがクレジットカードを作っている場合「利用明細は各々バラバラに届きます」。
しかし、家族カードの場合には「本カードの利用明細にまとめて記載される形」で、1枚で届くのです。
そうなると、誰が何にいくら使ったかが分かりにくそうですが「家族カードの利用者ごとに分類されて記載される」のでとても見やすいです。
ですから「お子さんが何か変なものを購入していないか」「ご家族が浪費していないか」などもチェックしやすくなります。
また、離れて暮らす高齢のご両親などに家族カードを持たせれば「不自由なく生活しているかな」「ご飯はちゃんと食べているかな」と言ったことも把握しやすくなるので、とても便利ですね。
加えて、利用明細がまとまっていることで、家計簿などがとても付けやすくなります。
支出管理が容易になるので、節約につなげることもできます。
家族カードが発行できないカードは?
「こんなに便利な家族カードなら今すぐ発行したい!」そう思われた方は少々お持ち下さい。
一部のクレジットカードの中には「家族カードの発行に対応していないカード」(家族会員なしのカード)が存在します。
ご覧頂いてお分かりのように、家族カードの発行に対応していないカードは、Suica、PASMO、キャッシュカードなどが付いた「多機能カード」が多いようです。以下に一例をご紹介致します。
●「ANA VISA Suicaカード」
●「スーパーICカード TOKYU POINT PASMO」
などなど
家族カードを利用してもヒストリーにはならない!
家族カードを利用しても自分のクレジットカードヒストリーにならなりません。これは、あなたの社会的信用度を測る指標が存在しないと言うことです。
クレジットカードなどの利用履歴は「JICC」や「CIC」といった信用情報機関に半年~5年程度保存されます。
具体的には「いつ、どれだけの金額を使ったか」「それに対してちゃんと遅れずに支払ったか」などの記録が「信用情報」として記録されるのです。
家族カードばかり利用していると「ご自分の信用情報がゼロの状態」が続きます。
実は「信用情報がゼロの状態」の方には、過去に債務整理や自己破産をした方も少なくありません。
債務整理や自己破産といった都合の悪い情報も5年経てば消去されますので、それまでの期間クレジットカードを使用しないでいる方も多いからです。
あなたが「信用情報ゼロの状態」で、ご自分の名義でクレジットカードを作ろうとしたときには、過去の履歴が無いために審査が不利になる可能性が出てきます。
1つの対策としては「自分名義のクレジットカード」と「家族カード」を半々で使い分ける方法です。
こうすれば、自分のクレジットカードヒストリーを着実に積み重ねてゆくことが可能になります。
将来新たにご自分のクレジットカードを作る可能性が少しでもあるならば、できるだけお若いうちに「自分名義のカード」を1枚持っておくべきです。
2016年5月18日 作成
2021年4月9日更新
皆さんは「ポイント還元率が高いから」「ポイントやキャッシュバックなどのキャンペーンが良かったので」「友人知人が使っているから」といった理由でカードを選ばれることが多いと思います。お得ばかりを追い求めてカードを作り続けるとポイントが分散して貯まりません。それは入口にフォーカスしているからです。
入口=どこで使うか、出口=カードになにを求めるか、決済金額=一年にどれくらい使うか。
この3つの要素が揃って、はじめて有効なクレジットカードを選ぶことができます。大事なことは最終的にクレジットカードに求めるものを明確にすることです。つまり出口を決めることから始まります。当サイトでは「出口から逆算して決済金額で最適化する」ことを提案します。
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