銀行口座への振り込みにクレジットカードが使える、「ちょコムバンク支払い」というサービスがあります。
「ちょコム」とはNTTコミュニケーショングループのNTTスマートトレードが運営しているサービスのことです。
その中に、「ちょコムバンク支払い」というサービスがあって、これを利用すれば、クレジットカード決済を受け付けていない支払いに対して、ちょコムを経由でクレジットカード払いをすることができます。
家賃や公共料金、各種料金などの支払いをこの方法でカード決済している方もいるようです。
ちょコムバンク支払いは、「ペイジーの支払い」と「銀行振込の支払い」に使えます。
ペイジーとは、税金や公共料金、各種料金などの納付書・請求書にペイジーマークが記載されているもののことを指します。
ペイジーに関しては送金口座の解説も不要なので、ちょコムのサイトで「ペイジーの支払い」ボタンを押し、納付書に記載の「収納機関番号」「納付番号」「確認番号」「納付区分」「納付金額」および自分の連絡先、クレジットカード情報を入力するだけで手続きは完了です。
申込み後、1営業日以内にちょコムが支払いを代行し、申込者には「支払い完了通知メール」が送られてて、カードの引き落とし日に請求額が口座から引き落とされます。
なおカードの請求項目には「ちょコムペイジー支払い」または「チョコムペイジーシハライ」と記載されています。
なお送金できる上限額は1回10万円、月間30万円です。
銀行振り込みの場合も流れはほぼ同じですが、こちらは「ちょコム送金口座」を開設する必要があります。
受取人の通帳には、振込人の名義として申込者の名前だけが記載され、申込者には1~2ヶ月後、カード会社から「支払額+手数料」が請求されます。
カード請求項目には「ちょコム送金」または「チョコムソウキン」と記載されています。
塾代や授業代など、お子さんの名前で振込が必要なときは、「お客様の名前」+「お子様のお名前」で振込みができ、ネットショッピング支払いなどの注文番号等も入れることもできます。
支払い先の登録には、「通常登録」と「支払先プレミアム登録」があり、通常登録では1回の上限1万円(月間累計30万円)で原則3営業日以内を目途、プレミアム登録では1回の上限30万円(月間累計30万円)で原則1営業日以内を目途としています。
プレミアム登録するためには、支払先からの「請求書」や「契約書」、「支払先の法人・団体のホームページのURL」等の支払い相手、支払い目的がわかる書類のコピーをメール、FAXでちょコムに送信する必要があります。
なお、このちょコム支払いが出来るクレジットカードは、VISAとマスターカードの2ブランドのみです。
JCBカード、ダイナースカード、アメックスカードは今のところ利用できません。
またクレジットカードの引落し口座が日本国内の銀行口座に設定されているならば、海外からも利用できます。
カードのポイントは確かにもらえる、でも手数料が…
支払いをクレジットカードにまとめたい人にとっては便利なサービスかもしれませんが、しかし実はちょコム送金には「手数料」がかかります。
ペイジーの場合1円~9,999円で5.25%、10,000円~29,999円で4.73%、30,000円~100,000円で4.52%の手数料がかかり、銀行振り込みの場合は1円~999円で5.25%+248円、そこから利用額があがるにつれ徐々に下がっていき、200,000円~300,000円では3.99%になります。
<銀行振り込みの場合の手数料>
支払い金額 | 手数料 |
---|---|
1円~999円 | 支払金額の5.25%+248円 |
1,000円~2,999円 | 支払金額の5.25%+198円 |
3,000円~4,999円 | 支払金額の5.25%+148円 |
5,000円~7,999円 | 支払金額の5.25%+98円 |
8,000円~9,999円 | 支払金額の5.25%+48円 |
10,000円~29,999円 | 支払金額の4.73% |
30,000円~99,999円 | 支払金額の4.52% |
100,000円~199,999円 | 支払金額の4.20% |
200,000円~300,000円 | 支払金額の3.99% |
<ペイジーの場合の手数料>
支払い金額 | 手数料 |
---|---|
1円~9,999円 | 支払金額の5.25% |
10,000円~29,999円 | 支払金額の4.73% |
30,000円~100,000円 | 支払金額の4.52% |
たとえクレジットカード払いにして1%分のポイントが還元されても、手数料の方が上回っているので正直お得とはいえませんね。
10万円送金すると5,000円近い手数料がもっていかれる計算になります。
そう考えると定期的に使い続けるものではなく、不意な出費をカード払いにしたい時などに利用するサービスかもしれません。
それでも短期間であればキャッシングの方が合理的かもしれませんね。
小額でちょコム送金口座宛の送金ならメガバンクより手数料の方が安い!
10万円以上を超える家賃の振込みなどに利用すると、いくらクレジットカードのポイントが貰えるといっても手数料の方が上回ってしまい、あまりおすすめはできないちょコムですが、小額かつちょコム送金口座に対してクレジットカード送金する場合にはメリットがあるといえます。
なぜなら銀行振り込みと比べて送金手数料がとても安いからです。
ちょコム送金口座へのクレジットカード送金の場合、かかる手数料は3.15%(税込/小数点以下切り捨て/最低1円)です。
たとえば1,000円を振り込む場合、メガバンクでは他行宛の送金が210円、同行宛の送金が105円ですが、ちょコムならば3.15%なので手数料はわずか31円で済みます。
ちょコム送金の手数料が銀行より高くならない送金金額のラインは3,000円(手数料94円)です。
3,000円以下の送金だったら、銀行を利用するよりも、ちょコムを活用したほうがお得ですね。
なおちょコム口座間の送金は、一件につき50円で、送金フリーオプション(500円/年)に申し込めば送金は無料になります。
1回の上限は30万円で、月間送金額の制限はありません。
皆さんは「ポイント還元率が高いから」「ポイントやキャッシュバックなどのキャンペーンが良かったので」「友人知人が使っているから」といった理由でカードを選ばれることが多いと思います。お得ばかりを追い求めてカードを作り続けるとポイントが分散して貯まりません。それは入口にフォーカスしているからです。
入口=どこで使うか、出口=カードになにを求めるか、決済金額=一年にどれくらい使うか。
この3つの要素が揃って、はじめて有効なクレジットカードを選ぶことができます。大事なことは最終的にクレジットカードに求めるものを明確にすることです。つまり出口を決めることから始まります。当サイトでは「出口から逆算して決済金額で最適化する」ことを提案します。
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