英国発フィンテック企業Wiseが提供する「Wiseデビットカード」。2021年1月に日本での提供が始まったばかりの非銀行系のカードで、外国通貨での支払い手数料の負担が少なく、200か国以上のMasterCard加盟店舗、オンラインショップで利用できます。
またWiseでは、50種類以上の通貨を保有することができるマルチカレンシー口座を利用できます。
この記事によって分かること
海外取引手数料が不要
WiseデビットカードでMasterCard加盟店舗やオンラインショップを利用した場合、海外取引手数料(海外事務手数料)がかからず、ロイターのリアルタイム為替レートから売買レートの中間であるミッドマーケットレートで支払いができます。
他のクレジットカードやデビットカードを外国で利用した場合、海外取引手数料として最大6%が為替レートに加算されます。Wiseデビットカードでは、他のクレジットカードやデビットカードよりも支払い価格が安くなります。
例えば、100ドルの商品を購入した場合、他のクレジットカード等での支払いでは、海外取引手数料として為替レートに最大6%が加算されますので、1ドル100円の為替レートの場合、最大106円での決済となります。100ドルの商品の場合、本来10000円で購入できたものが最大10600円の支払いとなり、最大600円の差額が発生します。
海外の店舗やオンラインショップで、Wiseデビットカードを利用する時、日本円での決済では支払い額に事前に海外取引手数料が加算されます。滞在している現地の通貨での決済を選ぶことで海外取引手数料なしでショッピングができます。
少ない両替手数料の通貨を自動的に選択
Wiseデビットカードを利用する場合でも、アカウントにない通貨で支払いをする場合、およそ0.24%から3.69%のマルチカレンシー口座内での両替手数料が必要です。両替手数料は利用時に事前に確認できますし、できるかぎり少ない両替手数料の通貨から自動的に使用されます。
例えば、100米ドルの商品を購入した場合、アカウントの口座内に100米ドルの残高があれば手数料無料で支払うことができます。
口座に米ドルがない場合、口座内の利用可能な残高の中からできる限り両替手数料の少ない通貨が自動的に選ばれ、両替手数料が請求されます。口座内に支払いに足りない50米ドルがあり、他の通貨に残高がある場合、口座内の50米ドルはそのまま支払いに利用され、残りの50米ドル分の両替手数料が請求されます。
海外ATMで現地通貨の引き出し
日本で発行したWiseデビットカードは、月に2回まで無料で世界中のATMで現地通貨を出金できます。無料で出金できる限度額はWiseアプリ内のアカウントで確認できます。ATMによっては追加の手数料や両替手数料が必要となりますので、ATMの画面を確認し、手数料がかかる場合、手続きをキャンセルし、別の手数料がかからないATMをご利用いただくことをおすすめします。
Wiseデビットカードの申し込み方法
日本でのWiseデビットカードの発行は、2021年1月26日から始まりました。年会費は無料ですが、カード発行手数料として1,200円がかかります。
Wiseデビットカードのサイトもしくはアプリから、メールアドレス、Google、Facebook、Appleアカウントを利用して会員登録ができます。
また、実際にお支払いをしていただくためには、本人確認が必要です。本人確認には、①顔写真付きの本人確認書類(マイナンバーカード、日本の運転免許証、2020年3月以前に発行された日本のパスポート、または在留カード)、②マイナンバー関連書類(マイナンバー通知カード、住民票)の2点が必要です。顔写真付きの本人確認書類とマイナンバーの認証が必要となりますので、手続きを最も簡単にするには顔写真付きのマイナンバーカードがおすすめです。
本人確認書類の提出はスマートフォン上で行うことができますが、一度本人確認を始めると30分以内に本人確認を終了する必要がありますので、申し込み前にに本人確認書類、認証コードを記入する紙、ペン等の用意をしておきましょう。認証コードはスマートフォンにSMSを利用して送信されます。認証コードを記入した紙と一緒に本人確認書類や顔写真を撮影して送信します。
カードを有効にするにはWiseサイトにログインし、カードに記載されている6桁のコードを入力します。カードを有効化することで、アカウントに残高がある限りカードを利用できます。お申込みからお手元にカードが届くまでは10日間から2週間ほどとなります。
チャージは銀行振込、デビットカード、クレジットカードから
Wiseデビットカードを利用するためには、チャージが必要です。Wiseアプリから追加する通貨、金額を選択し、チャージ(通貨の追加)をします。チャージは、銀行振込、デビットカード、クレジットカードからとなります。ただし、チャージする通貨によっては利用できない方法があります。日本円をチャージする場合、デビットカードまたは銀行振込でのチャージとなり、今のところクレジットカードは利用できません。チャージ手数料は変動手数料となり、Wiseサイトにて事前に確認ができます。
マルチカレンシー口座の利用
Wiseでは、マルチカレンシー口座と呼ばれる電子マネー口座へチャージをすることで、Wiseデビットカードでのショッピングや海外ATMでの出金、海外への送金が可能となります。マルチカレンシー口座は、50通貨以上の通貨の保有、実際の為替レートでの両替、70か国以上へ送金、送金の受け取り、支払いに利用できます。
Wiseのマルチカレンシー口座へ送金をする場合は送金手数料が無料ですが、Wise以外の銀行口座へ送金する場合は、送金手数料がかかります。送金手数料は、事前にWiseサイトにて確認できます。
現地銀行口座情報を取得
Wiseでは、9通貨の現地銀行口座情報を取得できます。これらの銀行口座情報を利用して現地にいる人と同じように資金の受取が可能です。
- イギリス(ポンド)
- ユーロ
- アメリカ(ドル)
- オーストラリア(ドル)
- ニュージーランド(ドル)
- シンガポール(ドル)
- カナダ(ドル)
- ハンガリー(フォリント)
- トルコ(リラ)
(2021年3月現在)
Wiseデビットカードでコスト削減
Wiseデビットカードは、年会費無料で利用できる事前チャージ式のカードで、200か国以上のMasterCard加盟店舗、オンラインショップで利用できます。海外のショップを利用する場合、海外取引手数料が必要となる場合がほとんどですが、Wiseデビットカードでは、海外取引手数料がかかりませんので、他のクレジットカードやデビットカードを利用するよりも安く商品を購入できます。また、口座内にある通貨の中から自動的に両替手数料が最も安い通貨を選んで支払いができます。
Wiseデビットカードを利用することで、旅行先で焦って両替をする必要もなく、海外取引手数料や従来の両替手数料にかけていた無駄な資金を省くことができます。
これまで外国への送金には非常に高い手数料が必要でしたが、Wiseでは、従来の送金のようにいくつもの中継銀行を経由して、実際に日本から外国へ送金をするのではなく、日本から日本のWiseへ送金し、外国へは現地のWiseから送金をすることでコストを抑えることに成功しました。
Wiseデビットカードは、支払いや両替、送金といった外国とのお金のやり取りにかかる無駄な手数料のコスト削減を可能にします。
2021年3月18日 作成
皆さんは「ポイント還元率が高いから」「ポイントやキャッシュバックなどのキャンペーンが良かったので」「友人知人が使っているから」といった理由でカードを選ばれることが多いと思います。お得ばかりを追い求めてカードを作り続けるとポイントが分散して貯まりません。それは入口にフォーカスしているからです。
入口=どこで使うか、出口=カードになにを求めるか、決済金額=一年にどれくらい使うか。
この3つの要素が揃って、はじめて有効なクレジットカードを選ぶことができます。大事なことは最終的にクレジットカードに求めるものを明確にすることです。つまり出口を決めることから始まります。当サイトでは「出口から逆算して決済金額で最適化する」ことを提案します。
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