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クレジットカードの自転車保険

このところ、自転車保険の加入を義務づける自治体が増えています。

普段の生活で自転車を利用している方や、趣味でロードバイクなどに乗っている方の中には、「保険に入っておきたいけど、どう選べばいいのかわからない」と考えている方も多いのではないでしょうか。

そこで本コラムでは、自転車保険について解説するとともに、簡単に加入できる「クレジットカードに付帯可能な自転車保険」について紹介していきます。

自転車保険への加入が義務づけられています

すでに条例によって自動車保険の加入を義務づけている自治体は複数ありますが、自転車保険であればどんな商品でも認められるわけではありません。

それらの自治体の条例では、「個人賠償責任補償」のできる自転車保険への加入が義務づけられています。

これは、事故の発生後の「被害者の保護」と「加害者の負担軽減」を目的として条例が定められているからです。

そのため、条例を意識して自転車保険にこれから加入するのであれば、個人賠償責任補償のできる商品を選びましょう。

個人賠償責任補償のできる自転車保険は、加入した本人のみの賠償を補償する「本人タイプ」と、家族単位で加入して家族全員の賠償を補償する「家族タイプ」、本人・配偶者を補償する「夫婦タイプ」の3つに大きく分かれています。

さらに、オプションによって細かく補償内容を設定できる商品もあります。

なお、相手への賠償だけではなく、自分のケガに対する補償について気になる方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、自転車に乗っていてケガをする場合、車との接触事故が多いと予想され、自分のケガは相手の自動車保険でカバーされる可能性があることを頭に入れておきましょう。

罰則はないが責任はある

2020年1月現在、すでに自転車保険の加入を義務づけている自治体の条例において、違反したからといって罰金が科せられることはありません。

ただし、通学や通勤に自転車を使っている場合には、校則や社内規定で自転車保険加入が必須となっているケースもあるので注意が必要です。

また、仮に自転車で歩行者と衝突してケガをさせてしまうと、多額の賠償金を請求される場合も。

実際に、過去には地裁において9,500万円の賠償命令が出たこともあります。このケースでは、事故を起こしたのは小学生でしたが、保護者に対しての賠償となりました。

こうした万が一のケースを踏まえると、自転車を運転するのであれば、自転車保険に加入しておいたほうが安心できるでしょう。

特に子どもがいる場合には「家族タイプ」の保険がおすすめです。

自転車保険の加入を義務づけている自治体

2019年10月時点で、自転車保険への加入を義務づけている自治体は次の通りです。

<義務>

  • 仙台市
  • 東京都
  • 埼玉県
  • 神奈川県
  • 長野県
  • 静岡県
  • 名古屋市
  • 金沢市
  • 滋賀県
  • 京都府
  • 大阪府
  • 兵庫県
  • 愛媛県
  • 鹿児島県

<努力義務>

  • 北海道
  • 群馬県
  • 千葉県
  • 鳥取県
  • 徳島県
  • 香川県
  • 福岡県(令和2年10月1日から加入義務)
  • 熊本県

今後、努力義務の地域が義務化になったり、義務・努力義務となる地域が増える可能性もあります。

加入が義務付けられている保険の種類と、加入義務対象者

前述の通り、条例では「個人賠償責任補償」のできる自転車保険への加入が義務付けられています。

また、未成年から高齢者まで、すべての自転車利用者が対象となっています。

自転車保険加入時のチェックポイント

まず、被保険者を確認しましょう。

加入した本人のみの賠償を補償する「本人タイプ」、家族単位で加入して家族全員の賠償を補償する「家族タイプ」、本人・配偶者の賠償を補償する「夫婦タイプ」があります。

次に、補償内容をチェックしましょう。

相手の損害を補償する「個人賠償責任補償」と自分自身のケガを補償する「傷害補償」があります。

そして、個人賠償責任補償で支払われる額がどれくらいかも確認しておく必要があります。

すでにご紹介した通り、1億円近い賠償命令が出たケースもありますので、こうした事例を念頭に置いて額を決めましょう。

クレジットカード会員向けの自転車保険プラン

自転車保険の加入を義務づける自治体が増えるなか、「自転車保険に入っておきたいけど、どれを選べば良いかわからない」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな方には、クレジットカードに付帯している自転車保険が気軽に加入できておすすめです。

ここから紹介するクレジットカードは、最初から自転車保険が付帯されているわけではありませんが、任意でオプション選択することで、月額料金を支払って自転車保険に加入することができます。

JCBカード

安心・信頼のプロパーカードとして知名度の高いJCBオリジナルシリーズには、オプションとして「トッピング保険」が用意されており、そのなかの1つに「自転車プラン」があります。

保険料は月額280円からで、補償対象は家族全員。

個人賠償責任補償額の1億円は、「日常生活補償プラン(月額180円)」と同額ですが、こちらは入院が対象外。

「自転車プラン」の場合は入院(交通事故のみ)も補償されることがメリットです。

このほか、「自転車プラン」には、死亡・後遺障害(交通事故のみ)と入院(交通事故のみ)の補償対象が家族全員となるという特徴もあります。

JCBトッピング保険
保険会社 損害保険ジャパン日本興亜株式会社
保険料(月額) 280円~
個人賠償責任 1億円
加入できる年齢 20~74歳
補償範囲 家族全員
入院・通院補償 あり(プランによる)
示談交渉サービス あり

JCBカードは、年50万円以上の利用で年会費無料。

39歳以下であれば「JCB CARD W」を作ることで、利用額に限らず年会費無料に。

さらに、「JCB CARD W」は39歳を過ぎても利用可能です(ポイント還元率は1%)。

クレジットカードの年会費を抑えつつ、気軽に自転車保険に入りたいという方におすすめです。

エポスカード

年会費無料で、飲食店での割引・特典など優待サービスも豊富、かつ海外旅行保険が自動付帯することなどが魅力の「エポスカード」。

「エポスカード」での支払いでポイントが貯まる「エポクラ傷害保険」が用意されており、そのなかの1つとして「自転車コース」があります。

保険料は月額520円からで、加入タイプは「本人」「夫婦」「家族」の3種類から選択可能。

日常生活賠償保険の金額は、最大で3億円まで設定することができる、充実の自転車保険です。

セットタイプは金額ごとに「お手軽セット(1億円)」「おすすめセット(2億円)」「充実セット(3億円)」から選ぶことができます。

エポクラ傷害保険 自転車コース
保険会社 三井住友海上火災保険株式会社
保険料(月額) 520円~
個人賠償責任 1億円~3億円
加入できる年齢 エポスカード会員
補償範囲 加入タイプによって異なる
入院・通院補償 あり
示談交渉サービス あり

NICOSカード・イオンカード

年会費無料で、カード利用で貯まったポイントが自動でキャッシュバックされるという特徴を持つ「NICOSカード」。

そして、こちらも年会費無料で、イオングループでのショッピング時に割引特典の多い「イオンカード」。

それぞれ、まったく別のクレジットカードですが、実は入れる自転車保険は同じ。

「NICOSカード」で加入できる「ハンディー保険 自転車プラン」と、「イオンカード」で加入できる「ネットで簡単保険 自転車保険」は同一の内容となっています。

いずれも保険料は月額320円からで、加入タイプは「本人」「夫婦」「家族」の3種類から選ぶことができます。

このほか、すでに他の保険で補償されている「賠償責任」をカバーしない「賠償責任なしプラン」も月額220円から用意されています。

ハンディ保険 自転車プラン(NICOSカード)
ネットでかんたん保険(イオンカード)
保険会社 損害保険ジャパン日本興亜株式会社
保険料(月額) 320円~
個人賠償責任 3,000万円~1億円
加入できる年齢 満20~満69歳(満75歳まで継続可能)
補償範囲 加入タイプによって異なる
入院・通院補償 あり
示談交渉サービス あり


三井住友カード

電子マネー「iD」の一体型カードも選択可能な「三井住友カード」。

ボーナスポイント制を採用しており、利用した金額が大きいほど、お得にポイント還元を受けられることが魅力で、ポイントはキャッシュバック利用のほかマイルへの交換も可能です。

そんな「三井住友カード」には、オリジナルの「ポケット保険(ポケホ)」が用意されており、そのコースの1つとして「自転車コース」があります。

保険料は月額640円からで、加入タイプは「本人」「夫婦」「家族」の3タイプから選択可能。

また、それぞれのタイプは傷病死亡・後遺障害や、傷害入院、傷害通院の補償額によって、「S」「M」「L」の3サイズから選ぶことができます。

コース名こそ「自転車コース」となっているものの、保険期間中は自転車以外の場合でも各補償内容が適応されます。

また、補償内容や保険金額は追加、変更など自由に変更することもできます。

ポケット保険 ポケホ
保険会社 三井住友海上火災保険株式会社
保険料(月額) 640円~
個人賠償責任 1億円
加入できる年齢 三井住友カード会員
補償範囲 加入タイプによって異なる
入院・通院補償 あり
示談交渉サービス あり

セゾンカード

年会費無料、そして有効期限のない「永久不滅ポイント」で知られている「セゾンカード」。

「セゾンカード」も、オプションでチョイスできる保険商品として「Super Value Plus」を設定しています。

そして、このなかの「ご迷惑安心プラン[U]」が、自転車保険に該当する商品です。

このプランは保険料月額300円ながら、個人賠償責任補償の限度額は1億円で、さらに日常生活で生じた法律問題について弁護士に相談することができる「弁護士相談サービス」が付帯しています。

ただし、本人の怪我についての補償はなく、この部分をカバーするためには、「いつでも安心プラン[X]」に別途加入する必要があります(月額300円)。

また、「Super Value Plus」は「UCカード会員」では申し込みできないことに注意しましょう。

Super Value Plus ご迷惑あんしんプラン[U]
保険会社 損害保険ジャパン日本興亜株式会社
保険料(月額) 300円
個人賠償責任 1億円
加入できる年齢 セゾンカード会員(一部対象外カードあり)
補償範囲 家族全員
入院・通院補償 なし
示談交渉サービス なし

楽天カード

年会費無料で、1%という高いポイント還元率が魅力の「楽天カード」。

楽天のサービス以外でもポイントがたまりやすく、加盟店や楽天ペイなど、ポイントの使い道が豊富というメリットもあります。

そんな「楽天カード」に設定されている損害保険が「楽天カード超かんたん保険」。

このなかの「自転車プラン」が自転車保険に該当する商品です。

補償範囲は家族全員で、個人賠償責任補償の額は1億円。

保険料は月額230円と年額2,510円のいずれかから選択可能で、年払いにすると250円分お得です。

楽天カード超かんたん保険
保険会社 楽天損害保険株式会社
保険料(月額) 230円
個人賠償責任 1億円
加入できる年齢 楽天カード会員 満69才以下(継続加入は満74才以下)
補償範囲 家族全員
入院・通院補償 あり
示談交渉サービス あり

プレミアムカードはクレジットカードに自動付帯している

ここまで挙げたクレジットカードは、すべて年会費と別料金で、オプションとして個人賠償責任補償の保険に加入するタイプとなっています。

一方で、個人賠償責任補償が自動付帯するクレジットカードも存在します。

こういったケースは特に「プラチナカード」と呼ばれるようなプレミアムカードに多く、例えば「アメックス・プラチナ」や「ダイナースプレミアム」などが該当。

具体的には、次のような保険が付帯します。

アメックス・プラチナ付帯保険 ダイナースプレミアムカード付帯保険
保険会社 Chubb 損害保険株式会社 東京海上日動
保険料(月額)
個人賠償責任 1億円限度
加入できる年齢 アメックス・プラチナカード会員 ダイナースプレミアムカード会員
補償範囲 家族全員
入院・通院補償 なし※ゴルフ、スキー、テニスでの怪我に関しては補償あり あり
示談交渉サービス なし あり


クレジットカード以外の自転車保険プラン

自転車保険プラン

クレジットカード付帯の自転車保険ではなく、損保会社の商品である自転車保険に加入する場合、個人賠償責任補償については他の保険の特約として契約できるケースが多いです。

そのため、まずは火災保険の特約として個人賠償責任補償が入っているかを確認しておきましょう。

その際には、補償金額が十分かどうかの確認も欠かせません。

そして、ここからはクレジットカードと同様に加入しやすい、携帯キャリア3社と、全日本安全協会の自転車保険を紹介していきます。

ドコモサイクル保険

「ドコモサイクル保険」は、最大5億円という高額な個人賠償責任保険金が特徴。加入タイプは「個人プラン(月額460円)」「夫婦プラン(月額650円)」「家族プラン(月額940円)」の3つから選ぶことができます。

なお、加入対象は18歳以上70歳未満となっているため、18歳未満の家族を適用対象としたい場合には「家族プラン」を利用することになります。

ドコモサイクル保険
保険会社 東京海上日動火災保険株式会社
保険料(月額) 460円~
個人賠償責任 最大5億円
加入できる年齢 満 18 歳以上満 70 歳以下の回線契約者ご本人かつ d ポイントクラブ会員
補償範囲 プランにより異なる
入院・通院補償 入院のみ 通院なし
示談交渉サービス あり

au損保「自転車向け保険Bycle(バイクル)」

月々340円からの保険料で2億円以上の個人賠償責任補償に対応するau損保の「Bycle」。

補償範囲が広がる、月々720円からのワイドタイプ「Bycle Best」も用意されています。

「Bycle」の特徴は、全プランに「示談代行サービス」が付帯すること。

さらに、自転車が自力で走行できなくなってしまった場合のために、24時間365日対応の「自転車ロードサービスカー」も付帯しています。

自転車向け保険Bycle
保険会社 損害保険ジャパン日本興亜株式会社
保険料(月額) 340円~
個人賠償責任 最大3億円
加入できる年齢 18歳以上 auユーザー以外の方も可
補償範囲 プランにより異なる(0歳~74歳の方)
入院・通院補償 入院あり 通院はコースにより設定あり
示談交渉サービス あり

ソフトバンクかんたん保険「自転車あんしん保険」

My Softbankから加入手続きができる「ソフトバンクかんたん保険」には、自転車保険として「自転車あんしん保険」が用意されています。

保険料は月額350円からで、個人賠償責任保険金額は最大3億円。

ベースとして「しっかり」プランと「ちょこっと」プランが用意されており、いずれも専門のスタッフによる示談交渉サービスが付帯します。

なお、こちらの保険では、通院時の補償は付帯していません。

自転車あんしん保険(ソフトバンクかんたん保険)
保険会社 損害保険ジャパン日本興亜株式会社
保険料(月額) 350円~
個人賠償責任 最大3億円
加入できる年齢 満20歳以上満70歳未満のソフトバンク携帯電話のご契約者本人
補償範囲 プランにより異なる
入院・通院補償 入院あり・通院なし
示談交渉サービス あり

全日本交通安全協会の自転車保険「サイクル安心保険」

交通事故を防止し、交通の安全と円滑を図る全日本交通安全協会の自転車保険が「サイクル安心保険」です。

クレジットカード付帯の自転車保険との最大の違いは、賠償責任補償条項 と傷害補償条項ともにあくまでも自転車事故のみが対象となること。

その分、年額1,230円からという保険料で、今回紹介した自転車保険のなかでもリーズナブルな保険料。

この金額で家族全員が対象となり、さらに示談交渉サービスも付帯します。

全日本安全協会の自転車保険「サイクル安心保険」
保険会社 損害保険ジャパン日本興亜株式会社
保険料(年額) 1,230円(年額)
個人賠償責任 1億円
加入できる年齢 日本国内に居住し、自転車を利用される方
補償範囲 プランにより異なる
入院・通院補償 入院あり・通院なし
示談交渉サービス あり

クレジットカードの自転車保険に加入するメリット

このように、携帯キャリアや全日本交通安全協会の自転車保険の商品もあるので、保険料のためだけにクレジットカードを作る必要はありません。

ただ、クレジットカードに付帯する自転車保険に加入するほうが、同じような補償内容でも保険料が割安になるケースもあります。

さらに、クレジットカードに付帯する自転車保険に加入するメリットとしては、加入手続きがしやすいことや保険料の支払いでポイントが付くカードがあることなどを挙げることができます。

そのため、クレジットカードを保有している方は、まずそのカードに自転車保険が設定されているか確認してみましょう。

自転車保険選びのチェックポイント

クレジットカードの自転車保険

最後に、自転車保険選びのチェックポイントを紹介しておきます。

「備えあれば憂いなし」

自転車利用者の方は、ご自身の、そしてご家族の「万が一」を見直しておきましょう。

  • 自転車保険というより「個人賠償責任保険」としてとらえる
  • 家族分の加入も確認しておきたい「本人型」「夫婦型」「家族型」か?
  • 保険料は月数百円から
  • 保険料は同じ補償内容ならどこで加入しても同じ
  • 示談交渉サービス付きか?
  • 日常生活における自身のけがの補償の有無は?
  • カード付帯なら加入手続きがしやすく自動更新
  • 全日本安全協会のサイクル安心保険は自転車事故のみが対象のため割安
  • プレミアムカードは家族全員が対象で自動付帯している

2020年1月19日 作成
2022年12月29日更新


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