第11回 ANA VISAカード 前編
クレジットカードでマイルを貯めて、ただで海外旅行に行く!--。クレジットカードが山ほど発行されている現代ニッポンにおいても、カードの一番の魅力といえば、やはり「マイル」です。では、どのカードで、どのマイルを貯めるべきか。それを考えたときに、もっとも“妥当”な選択肢となるのがANA VISA/Masterカードです。世界中で使えるカードブランド「VISA/Master」と、日本最大級のマイレージ「ANAマイル」。その2つの魅力をあわせ持つANA VISAカードの実像に迫るべく、発行元の三井住友カードの東京本社(東京・汐留)で、担当者に直撃インタビューを行いました。
<三井住友カード株式会社 法人ソリューション営業部 和田哲也氏 >
(取材日:2013年3月 取材・構成:クレジットカードDB編集長 大澤日出男)
マイルの良さを味わえるカード
ANAマイルを貯めやすい
--ズバリお聞きします。ANA VISA/Masterカードの魅力は何ですか?
和田 「一番の魅力は、マイルです。普段のお買物やお食事などでクレジットカードを使うことによって、貯まったポイントがマイルに変わり、その貯まったマイルで飛行機に乗ることができるという、そこに一番の魅力を感じて頂いたと思いますし、それがこの商品の最大の特徴です。
最近の若い方の中には、マイルを貯めるということに対してピンとこない人もいらっしゃると思いますが、ANA VISA/Masterカードなら、マイルをより身近に感じていただけます。貯めたマイルでANAの飛行機をご利用いただいて、ぜひ普段とはちょっと違った楽しみ方を実感していただければと思います」
--ポイントをマイルに替えやすいということですか?
和田 「そうですね。無駄なく貯めたポイントをマイルに交換ができます。お買い物などで、1,000円ごとに1ポイントずつ貯まっていくワールドプレゼントポイント(以下、ポイント)があるのですが、その貯められたポイントを1ポイント単位でマイルに交換することができます。すべてのポイントを無駄にすることなく効率よく活用できます」
10マイルコースが人気
--ポイントをマイルに換える際に有利なのですね。
和田 「手軽にマイルを貯めたいという方には、ポイントをマイルに交換する際に、『5マイルコース』というコースを選択をしていただくと、ポイントをマイルに替えるための手数料(移行手数料)が無料になります。ただ、よりマイルを効率よくたくさん貯めたいというお客様には、『10マイルコース』という、1ポイントを10マイルに交換ができるコースがあるので、そちらをおすすめしております。ただこちらは、年間のマイル移行手数料として一般カードの場合、税抜で6,000円いただいております。
-- 10マイルコースで得している人は多いのですか?
和田 「やはり特典航空券と言われる貯めたマイルで乗れる飛行機というのは、国内外それぞれ必要なマイル数は変わりますが、マイルにしてもポイントにしても有効期限がありますので、有効期限内にまとまったマイルを貯めるためには、10マイルコースを選ばれている方も大勢いらっしゃいます。」
有効期限を長くする“裏ワザ”
-- マイルやポイントは、有効期限内に貯めることがとても重要ですよね。
和田 「ANA VISA/Masterカードでは、ワールドプレゼントポイントの有効期限はゴールドカードは3年、昨年12月に発行されたプラチナカードは4年、それ以外のカードでは2年です。マイルの有効期限は36ヶ月です。一般カードの場合、ポイントで約2年間ずっと貯めていただいて、そこからマイルに交換をしていだければ、最長で5年近くまとめてご使用いただくことができます。1年間で使い切らなければいけない訳ではございませんので、お得に貯めていただきたいと思います。
ただ、最長約5年間という期限にするためには、「自動移行」と「都度移行(応募移行)」のうちの「応募移行」を選んでいただく必要があります。応募移行なら、貯めたポイントを好きなときにまとめてマイルに移行することができます」
--カードを申し込むときにどちらかを選択するのですね。
和田 「はい。『自動移行』を選択いただいて、ポイントをすぐにマイルに変えてしまうと、36ヶ月の有効期限になりますが、最初にポイントでしばらく貯めておいて、あとでマイルに交換することで、有効期限が大幅に伸びます。ただし、その手間がご面倒であったり、忘れて失効してしまったりするのがいやな方は、自動移行をお選びいただいています。『応募移行』にしたら、2年後に自動的にマイルに換わるというわけではないのでご注意ください」
--JALカードの場合は、カードを利用すると、いったんポイントが貯まるのでなく、直接マイルが貯まりますね。そうすると、ANA VISAカードの場合、一般カードで最長5年の期限なのに、JALの場合は3年だけですので、その点ではANAのほうが有利ですね。
和田 「そうですね。直接マイルとして貯められると、どうしても2年から3年くらいが有効期限だと思いますので、ご家族みんなでどこかに行きたいなどと思われている方には、実質的な期限が長いほど便利な使い方ができると思います。さらに、いったんポイントとして貯まることで、マイル以外の景品にも当然交換ができますので、どうしても特典航空券が取れなかったり、何らかの理由でマイルを交換する必要がなくなったりといった場合に、ギフトカードなどの景品に交換できます。そこはお客様に合ったものをお選びいただけるのでとても便利だと思います」
--せっかく貯めたけれど、旅行に行けなくなった場合でも、無駄にならないということですね。
和田 「はい。そうです。」
--ゴールドカードだと最初から10マイルコースなのですね。
和田 「はい。ゴールドカードは年会費が一般カードに比べて高額な分、移行手数料は一切いただかずに皆様10マイルコースとなりますので、個人的にはゴールドカードをお持ちいただいてより便利に貯まりやすい10マイルコースで貯めていただくのがいいのかなと思っています」
超おトクな「入会、継続マイル」
--カード利用時だけでなく、入会時やANA便の搭乗時にたくさんのマイルがもらえますね。
和田 「ANAカードは、入会時と継続時にボーナスマイルというものをプレゼントさせていただいております。ワイドカードやゴールドカードなら2,000マイル、一般カードだと1,000マイルというマイルがもらえますので、通常の普段使いで貯められたマイルと合わせて、こうしたまとまったマイルが入ってくることによって、よりマイルを集めることに対しての意識がどんどん高まって、『こういったところに行きたい』という意欲を駆り立てられるのかなと思います」
--一気に1,000マイルもらえるのはお得ですね。
和田 「そうですね。1,000マイルを一度に貯められるチャンスはなかなかないと思います。たとえば、10マイルコースの場合でも100ポイント貯めないといけないので、10万円使わなければなりません。10万円使った分のマイルが一気に入ってくるというのは、たいへんお得だなと思います」
搭乗ごとのマイルも上積み
--そのほか、「搭乗ボーナスマイル」というのがあって、飛行機に乗るたびにもらえる基本マイルが割増されます。
和田 「はい。もともと飛行区間に応じて付与される基本マイレージと言うのは、クレジット機能がなくてもAMC会員と言われる、クレジット機能がついていないANAの会員様であってもつきます。ただ、クレジット機能付きのANAカードで決済していただくことによって、一般カードで区間基本マイレージの10%、ゴールドで25%、プラチナだと50%多くたまりますので、飛行機に多く乗られる方にとっては非常に魅力あるボーナスマイルになると考えています」
ビジネスマン以外でもイケル
家族で得する「ファミリーマイルプログラム」
-- ANA VISA/Masterカードはビジネスマン用のカードというイメージが強いですね。
和田 「はい。ANA VISA/Masterカードの利用者の多くはビジネスマンの方です。ただ、ご家族で乗っていただきたいとか、女性の方を含めファミリーで乗っていただきたいということから、ANAでは『ファミリーマイル』というプログラム制度があります。これは、ご家族で貯めたマイルを合算して使うことができるというサービスです。
ビジネスマンの方はたくさんマイルを貯められることはできても、なかなか主婦の方や20代の学生の方は貯めるのが難しいのが現状ですが、マイルを合算してお使いいただくことによって、よりマイルが使いやすくなります」
--ファミリーマイルプログラムは、カードの家族会員になっていなくても大丈夫ですか?
和田 「いいえ。18歳以上の方(高校生は除く)は、全員ANAカード(クレジット機能付)個人会員(本会員または家族会員)であることが条件になります。」
家族会員のメリット
--家族会員は年会費が大変お安くなっていますね。
和田 「はい。本カード会員の機能をそのまま使える上に、年会費の割引サービスもご利用いただけます。ご家族の方がご利用されたときの支払い口座は本会員様と同じですので、ご家族様のご利用分もまとめて引落としとなります。引き落とし口座の管理の煩わしさもないのでおすすめです」
--実際に家族会員になっている方は多いですか?
和田 「はい。大体2割~3割くらいのお客様が家族カードをお申込みされています。」
会員の6割が男性
--カード会員様の特徴としては、ビジネスマンの方が多いのですね。
和田 「はい。男性が多いです。6割が男性です」
--こういった方々は、出張で飛行機をよく利用されるということですね。
和田 「はい。メインのユーザー層というのは、30代から50代のビジネスマンです。20代くらいの若い方は、まだマイルというものがピンとこない方が多く、マイルより、その場ですぐ割引になるようなデパートとか百貨店のクレジットカードや、ネットショッピングで便利なカードが人気のようですね。
ただ私は、ライフスタイルが変わると、ビジネスで飛行機に乗られる方や、まとまった休みを利用して飛行機で旅行に行くという機会も増えてくると思いますので、そういったときに、こうしてカードで貯めたマイルで飛行機に乗るというのはとても楽しい使い方だと思います。そんなときに便利なのがANA VISA/Masterカードではないかと思います。他のカードとぜひ上手に使い分けをしていただいて、お財布に1枚持っていただきたいカードですね」
マイルの良さを一度実感して欲しい!
--マイルの良さというのは、実際に利用してみないとなかなか実感できないという面もありますね。
和田 「そうですね。貯めたマイルで飛行機に乗るためには、たとえば東京―大阪ならレギュラーシーズンの往復で1万2,000とか4,000マイルぐらい必要になります。また、沖縄なら1万8,000マイル必要になりますので、是非、自分が行ってみたい場所を決めて、必要となる目標マイルをためてご利用ください。そうすることで、ANA VISA/Masterカードを使っていて良かったと必ず実感できるはずです。」
ANA VISAカード インタビュー 後編へ まだまだ続きます
(文中敬称略)