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JALとANAには「上級会員」という、一般とは違う特別なサービスを受けられる会員ランクが存在します。「ステータス」ともいいます。

よく飛行機を利用している方なら一度は耳にした事があると思いますが、具体的な内容を知らない方も中にはいると思います。

では、上級会員になると、どのような特典を受けられるのでしょうか?

《上級会員の主な特典》

  • 上級会員専用のラウンジが使える
  • 専用カウンターでのチェックイン
  • 国内線&国際線で優先的に空席待ちできる、優先搭乗できる
  • 予約時の優先キャンセル待ち
  • 手荷物の優先引渡しサービス
  • マイルUPボーナスなどがある
  • 先行予約サービスが使える
  • マイル有効期限の廃止
  • 非売品のノベルティなどをもらえる
  • 直営レストラン・バーでの割り引き

その他にも沢山ありますが、どれもすべて飛行機の利用者にとってはありがたいサービスばかりです。

では、上級会員になるためには具体的に何をすればいいのでしょうか?

上級会員の資格を手に入れるにはどうすればいい?

上級会員の資格を手に入れるためには、各航空会社が提示した「搭乗回数」もしくは「フライトポイント」が必要になってきます。

このフライトポイントは、JALでは「FLY ONポイント(通称FOP)」、ANAでは「プレミアムポイント(通称PP)」という名称で呼ばれており、クレジットカードを利用した際に貯まるマイルとは違い、実際に航空機に搭乗すると貯まるポイントのことを指します。

上級会員は、実際に飛行機に乗る人を対象とした会員制度で、飛行機に乗らない陸マイラーはこの資格を持つことはできません。

また、特典航空券で搭乗した場合もポイントは付きません。仕事や出張、旅行などで頻繁に飛行機を利用している方に向けたサービスです。

JALもANAも上級会員ランクは3段階か4段階に分けており、それぞれ取得条件やポイント数が違います。

以下に、JAL&ANAそれぞれの上級会員になる条件を記載します。

《ANA&JALの上級会員ランクと取得条件》

JAL ANA
ダイヤモンド 10万FLY ONポイント(うちJALグループ便5万FLY ONポイント)以上、または120回(うちJALグループ便60回)以上かつ3万5千FLY ONポイント以上 ダイヤモンド

100,000ポイント(うちANAグループ便50,000ポイント以上)
サファイア 5万FLY ONポイント(うちJALグループ便25,000FLY ONポイント)以上、または50回(うちJALグループ便25回)以上かつ15,000FLY ONポイント以上 プラチナ

50,000ポイント(うちANAグループ便25,000ポイント以上)
クリスタル 3万FLY ONポイント(うちJALグループ便15,000FLY ONポイント)以上、または30回(うちJALグループ便15回)以上 かつ10,000FLY ONポイント以上 ブロンズ

30,000ポイント(うちANAグループ便15,000ポイント以上、または15,000ポイントに満たない場合、ANAゴールドカードかANAカード プレミアムをお持ちの方)

 

出張や仕事で飛行機をよく利用しているビジネスマンなら一年でサファイアの50,000フライトポイントにすぐ到達できると思いますが、それ以外の方にとって50,000フライトポイントは少し厳しい条件かもしれません。

50,000フライトポイントを貯めるためには、60万円以上の出費が必要になってきますので、回数条件を満たしたほうが良い場合があります。

JALの場合は「修行」といって、値段の安い路線に何度も搭乗して、ポイントではなく搭乗回数条件を満たす方法で上級会員資格になるのを、多くの方が実践しています。

たとえばJALでは沖縄⇔石垣、沖縄⇔宮古あたりの路線が安く(4,000円~5,000円台)、沖縄旅行をしながらその便を何度も往復して搭乗回数を稼ぐというやり方が人気のようです。

それでも4,000円の便に50回乗るとして200,000円、手間はかかりますが、フライトポイントを満たすよりも安価で資格を手に入れることができます。

ちなみにANAでは搭乗回数での条件達成自体がないので、フライトポイントを頑張って貯めるしかありません。

狙うなら有効期限のない永久エリート会員資格!

上級会員資格は、一度取得しても「有効期限」があり、飛行機に搭乗せず期限が過ぎれば資格はなくなります。

せっかく苦労して手に入れた資格なので、なんとか保持したいところ。

なので、上級会員になりたい方は、有効期限のない「永久エリート会員資格」を狙うといいでしょう。

永久エリート会員資格を貰うためには、JALでは「JALグローバルクラブカード(JGC)」、ANAでは「スーパーフライヤーズカード(SFC)」に入会する必要があります。

どちらもカードの年会費がありますが、それでもカードを持っている限り上級会員資格を永久に保持できるので、損は無いと言えます。

JALはサファイア会員から、ANAはプラチナ会員から両カードに入会することができます。

カードの種類は以下です。JALに比べるとANAの方が種類が多めですね。

JAL ANA

JALグローバルクラブ CLUB-Aカード
本会員/家族会員 各11,000円(税込)

ANAスーパーフライヤーズカード
本会員 11,175円 家族会員 5,610円(税込)

JALグローバルクラブ CLUB-Aゴールドカード
本会員/家族会員 各17,600円(税込)

ANAスーパーフライヤーズゴールドカード
本会員 16,500円 家族会員 8,250円(税込)

JALグローバルクラブ CLUB-Aゴールドカード(Amex)
本会員/家族会員 各20,900円(税込)

ANAダイナーススーパーフライヤーズカード
本会員 30,800円 家族会員 11,550円(税込)

JALグロー バルクラブ JALダイナースカード
本会員/家族会員 各24,200円(税込)

ANAアメリカン・エキスプレス・スーパーフライヤーズ・ゴールド・カード
本会員 34,100円 家族会員 17,050円(税込)

JALグローバルクラブ プラチナ
本会員 34,100円 家族会員 27,500円(税込)

ANA JCB スーパー フライヤーズ カード プレミアム
本会員 77,000円 家族会員 4,400円(税込)
 
ANA VISAプラチナ スーパー フライヤーズ プレミアムカード
本会員 88,000円 家族会員 4,400円(税込)

ANA ダイナース スーパー フライヤーズ プレミアムカード
本会員 170,500円 家族会員 無料(税込)

 

JALはサファイアを狙え!

JALでは「クリスタル」という上級会員資格がもっともハードルの低い条件で取得できますが、この「クリスタル」は有効期限が一年間だけなので、資格を取る為に頑張っても期限を過ぎれば無効になってしまいまた一から目指すことになります。

しかしもうワンランク上の「サファイア」を取得し、ある条件を満たせば期限関係なくカードを保持している限り永久に会員資格を保持し続けることができるので、上級会員になりたい方は「クリスタル」ではなく「サファイア」を狙うことをおすすめします。

では、サファイアで永久会員になる条件とは何でしょうか。

サファイア以上になると、JGC(ジャル・グローバル・クラブ)というJALマイレージバンクの上位会員組織に登録することができます。

このJGCへの登録は「1~12月の12ヵ月間にFLY ON ポイントを合計50,000ポイント以上所持していること、または搭乗回数50回以上で15,000ポイント以上の搭乗実績があること」と「JGC JALカードのCLUB-Aカード、CLUB-Aゴールドカード、JALダイナースカードのいずれかに入会すること」の二つが条件となっており、これを満たすことによって永久エリート会員になることができます。

JALカードはJALで搭乗ごとにボーナスマイルが貯まるのでマイラーの方ならお持ちの方は沢山いると思いますが、既にJALカードを保持している方がサファイア会員になりJGCに申し込む場合、扱いとしてはカード種類の切替という形になり、カード番号を変更せずに同種ランクのJGCカードが発行されることになります。

なおJALカード自体はじめから持っていない方は、CLUB-Aランク以上のJALカードを作らないとサファイアでも資格の永久保持ができなくなるので注意してください。

JGCサファイアならサクララウンジが使える!区間マイルも100%付与!

サファイア会員になると、JALグループ便またはアメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズ便にJMBマイル積算対象運賃で搭乗すると、搭乗ごとにボーナスマイルが100%プラスされます。

また通常の無料手荷物に加え、超過分の手荷物国内線通常プラス20kg以内、国際線通常プラス1個 (1個あたり32kg以内)まで無料で預かってくれます。

国際線ではJALファーストクラス・チェックインカウンター、国内線ではJALグローバルクラブ(JGC)カウンターで優先的に搭乗ができます。

そして一番の魅力は、国内&国際線のサクララウンジやJALラウンジが利用できるという点でしょう(同行者1名までOK)。

サクララウンジはファーストクラス利用者向けのリッチな内装とサービスを提供しており、ラウンジ全体が高級ホテルのロビーのように広々としいて、新聞や本やネットを楽しめる環境が揃っているだけでなく、無料のソフトドリンク、アルコール類(ビール中心とするが福岡では焼酎、那覇では泡盛が用意されるなど地方によって異なる)や食事を楽しむことができます。

特に食事は和洋中さまざまな料理が用意されており、ビッフェ形式の食べ放題。

このサクララウンジを利用したいがために上級会員の資格を取ろうとしている人も大勢いるほどです。

ANAはプラチナ会員を狙おう!

ANAでは「ANAプレミアムメンバー」という名前の上級会員制度があり、スーパーフライヤーズカードを所有していれば永久に資格を保持し続けることができます。

このスーパーフライヤーズカードに申し込めるのは「プラチナ」と「ダイヤモンド」の2ランクだけです。

現実的に見ると「プラチナ」がもっとも狙いやすいランクでしょう。

ただしJALと違って搭乗回数条件がないので、ひたすらプレミアムポイントを貯めるしかありません。

ANA上級会員ももちろんフライトに対してボーナスマイルが付与されますが、JALと違い、ANAではボーナスマイルの付与率が自社提携クレジットカードの利用年数とステイタスの継続によって変わる仕様になっています。

たとえばプラチナ会員だと、ANAゴールドカード&ANAカードプレミアムを所持しておりなおかつ2年以上継続していれば130%付与、カードを所持していない状態で2年以上継続の場合は125%付与と、5%の差が生まれます。

  ダイヤモンド プラチナ ブロンズ
ステイタス1年目 ステイタス継続2年以上 ステイタス1年目 ステイタス継続2年以上 ステイタス1年目 ステイタス継続2年以上
ANAゴールドカード、ANAカードプレミアムを持っている場合 120% 130% 95%

105%

45%

55%
上記カードを所持していない場合 115% 125% 90%

100%

40%

50%

 

なおANA「プラチナサービス」メンバーは同時に「スター アライアンス・ゴールド」メンバーになることができます。

ANAだけではなく、スターアライアンス加盟航空会社便利用時にも優先チェックインできたり、ロンドン、ロサンゼルス、名古屋、パリ、ブエノスアイレスに設置されているスターアライアンスメンバー専用のラウンジを利用できたりもします。

ANAにも、JALのサクララウンジのクオリティに負けないほどリッチな「ANA ラウンジ」があり、ここもファーストクラスやビジネスクラス利用者しか利用できない仕様になっていますが、プラチナ以上の上級会員なら自由に使うことができます。

食事の種類もどこかのホテルのバイキング並みに揃っており、シャワールームやマーッサージサービスも付いています。

ANA上級会員とJAL上級会員のサービスの違いと差は?

ANAとJALの上級会員のサービス内容はとても似ています。

ただし上級会員資格を取得できる条件の点では、フライトポイントだけではなく回数条件を選ぶ道もあるJALの方が満たしやすいといえますね。

また、ボーナスマイルの点でもJALのほうが優位だと言えます。

ANAでは所持しているANAカードの保持年数とステイタスによって付与率が変わりますが、JALではカードの保持に関わらずそのランクにさえなれば全ボーナスマイルが付与されます。

とはいえ、リッチなラウンジの利用やプレミアムエコノミーへの無料アップグレードなどを考えると、JGCやSFCのカード年会費を払ったとしてもそれ以上のものが返ってくる資格なので、年に数十回飛行機に搭乗している方はぜひ上級会員資格を狙ってみてください。

2015年3月19日 作成
2021年4月6日更新


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