PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、d払いなど、スマホ決済が林立しています。コンビニエンスストアでどれを使ったらいいか、非常に迷いますよね。

そこで、コンビニでの買い物の支払いをスマホ決済アプリでした場合のポイント還元率について比較してまとめました。

コンビニでスマホ決済のはじめ方

スマホ決済は、1つのアプリ内で3つの支払い方があり、どのスマホ決済も仕組みはほとんど同じです。

  1. スマホアプリでバーコードを表示して、レジのスキャナーで読み取ってもらう
  2. スマホアプリで自分のQRを表示して、レジの機械にかざして読み込ませる
  3. お店のQRコードをスマホアプリからスキャンして、金額を手動で入力する

コンビニでは、主にバーコードを読み取ってもらうバーコード決済です。
3つの支払方法の中では、もっとも簡単な方法で手順は以下のようになります。

  1. スマートフォンにバーコード決済アプリをダウンロード
  2. アプリ初期設定(クレジットカードの登録など)
  3. レジでアプリを開きバーコード画面を表示
  4. レジスタッフに端末でバーコードを読み取ってもらう

どのコンビニも、支払い方法は同じです。そのため、1度使えるように準備してやり方を覚えてしまえば、どこのコンビニに行っても同じように支払えます。


ここでは、代表的なコンビニ各社で貯まるポイント還元率を比較紹介していきます。

コンビニで利用可能なスマホ決済とポイント還元率

コンビニで使えるスマホ決済のうちクレジットカードが利用可能なものをピックアップしました。

スマホ決済の基本ポイント還元率とカード利用した場合の還元率

「LINE PayはVISA LINE Payクレジットカード」「楽天ペイは楽天カード」で還元率がアップします。

スマホ決済の種類
(貯まるポイント)
基本ポイント還元率 カード利用時の合計ポイント還元率
PayPay
(PayPayポイント)
0.5%~1.5%
LINE Pay
(LINEポイント)
0.5%(チャージ&ペイ)
0%(残高)
VISA LINE Payクレジットカードのみ利用可
0.5%
d払い
(dポイント)
0.5% 0.5%+クレジットカードによる
楽天ペイ
(楽天ポイント)
0.5% 楽天カードからチャージ1.5%
楽天カード1%
au Pay
(Pontaポイント)
0.5% 0.5%+クレジットカードによる

他社クレジットカードを利用した場合の還元率

特定のクレジットカードで高還元になるPayPayや楽天ペイは、他社カードの場合、還元率が0%になってしまいます。
LINE Payの場合は、他社クレジットカードが一切使えません。

各スマホ決済アプリに支払い元クレジットカードを登録する前に、本人認証サービス(3Dセキュア)を設定しておきましょう。
ログインしてカード明細などが見れる、クレジットカード会員サイトから設定できます。

スマホ決済の種類
(貯まるポイント)
基本ポイント還元率 カード利用時の合計ポイント還元率
PayPay
(PayPayポイント)
0% クレジットカードによる
LINE Pay
(LINEポイント)
他社クレジットカード使用不可
d払い
(dポイント)
0.5% クレジットカードによる
楽天ペイ
(楽天ポイント)
0% クレジットカードによる
au Pay
(Pontaポイント)
0.5% クレジットカードによる

利用可能なクレジットカード

VISA MasterCard JCB AMEX Diners
PayPay
(PayPayポイント)
ヤフーカードのみ
LINE Pay
(LINEポイント)
Visa LINE Payクレジットカードのみ
d払い
(dポイント)
楽天ペイ
(楽天ポイント)
au Pay
(Pontaポイント)
〇※1 〇※2

※1 一部利用できないカードがあります。
※2 セゾンカード,TS CUBICカードのみ

LINE Pay「チャージ&ペイ」で一律0.5%ポイント還元

Visa LINE Payカードに紐づけた「チャージ&ペイ」で支払った場合、0.5%のポイントが還元されます。
登録した銀行口座からLINE Pay残高にチャージしてコード決済をした場合、ポイントは還元されません。

※「チャージ&ペイ」を利用してポイント還元を受けるには、Visa LINE Payクレジットカードを発行し、LINE Payアカウントにクレジットカードを登録する必要があります。

コンビニで貯まるポイントカード還元率

各コンビニで貯まるポイントカードは下記のとおりです。

コンビニ名 ポイントカード名 ポイント還元率
セブン-イレブン
ローソン Pontaポイント/dポイント 0:00~15:59 税込200円につき1ポイント(0.5%)
16:00~23:59 税込200円につき2ポイント(1%)
ファミリーマート Vポイント/楽天ポイント/dポイント 税込200円につき1ポイント(0.5%)
ミニストップ WAON POINTカード 現金支払い時のみ
税込200円につき1ポイント(0.5%)

セブン-イレブンでのポイント還元率

7pay-nanaco

セブン-イレブンでは、提示で貯まるポイントカードはありませんので、下記の中から還元率の高いスマホ決済を選ぶと良いでしょう。

スマホ決済の種類
(貯まるポイント)
基本ポイント還元率 カード利用時の合計ポイント還元率
PayPay
(PayPayポイント)
0.5%~1.5%
LINE Pay
(LINEポイント)
0.5%(チャージ&ペイ)
0%(残高)
VISA LINE Payクレジットカードのみ利用可
一律0.5%
d払い
(dポイント)
0.5% 0.5%+クレジットカードによる
楽天ペイ
(楽天ポイント)
0.5% 楽天カードからチャージ1.5%
楽天カード1%
au Pay
(Pontaポイント)
0.5% 0.5%+クレジットカードによる

セブン-イレブンでは、スマホ決済「nanacoモバイル」が使えます。ポイント還元率は0.5%で、セブン-イレブンで支払えるnanacoポイントが貯まります。
対象商品購入でボーナスポイントが付く場合もあります。

セブンカード・プラスリクルートカードなど、nanacoチャージをポイント付与対象のクレジットカードにすれば、さらにカード利用ポイントも別に付きます。

※nanacoクレジットチャージサービスに関する改定

2020年3月12日から事前登録(新規登録)対象カードが「セブンカード」のみとなりました。

【事前登録(新規登録)対象カード】
・セブンカード・プラス【一体型・紐付型】
・セブンカード・プラス(ゴールド)【一体型・紐付型】
・セブンカード
・セブンカード(ゴールド)

すでに上記以外のクレジットカードを登録している場合は、これまで通り継続して利用できます。

店頭やセブン銀行ATMなどでの現金によるnanacoチャージも可能です。



セブン-イレブン アプリでセブンマイルを貯める

2019年9月30日ですべての7payサービスが終了しましたが、セブン-イレブン アプリはサービスを継続しています。

支払時にセブン-イレブンアプリの会員コード提示で、nanaco以外の支払方法でも対象商品のバッジを集めたり、セブンマイルプログラムのセブンマイルを貯めたりできます(マイルとはいっても航空系のマイルではなく、セブン&アイグループの共通マイルです)

セブン-イレブン アプリは、

  • セブン-イレブンで使える、割引クーポンが発行されることもあります
  • セブン-イレブンアプリにnanacoを登録して連動させることが可能です
  • nanacoで支払うときは、会員コードの提示が不要です

セブンマイルは、1マイルを1nanacoポイントに移行することができるようになる予定です(2020年6月現在未定)。

ローソンでのポイント還元率

ポイントカード提示でポイント還元

ローソンではどのスマホ決済アプリで支払っても、Pontaポイントカードまたはdポイントカードの提示でポイントが貯まります。

ポイント還元率は利用時間帯によって異なり、通常時は(0:00~15:59)200円(税抜)につき1ポイント付与、16:00~23:59は200円(税抜)につき2ポイント付与されます。

ローソンでの買い物でポイントを貯めるには、Pontaカードやdポイントカードが必携です。

カードを増やしたくない方やカード類をスマホにまとめたい方は、どちらのカードもアプリがありますので、ダウンロードしておきましょう。

カードをApple PayやGoogle Payに登録することもできます。

ローソンと相性の良いスマホ決済

ローソンでは、Pontaポイントカードまたはdポイントカードの提示でポイントが貯まりますので、「d払い」もしくは「au Pay」を使うことで効率よくポイントが貯められます。

とくにローソンでポイント還元率が高いのは「au Pay」支払いで、誰でも毎日3%のPontaポイントが還元されます。

Pontaポイントカード提示で0.5~1%貯まりますので、合計3.5~4%ポイント還元されます。

さらにau Payをクレジットカード支払いにすればチャージ分もポイントが貯まります。

例えばau Payカードを利用した場合、ポイント還元率は1%なので、合計4.5~5%のPontaポイントが還元されます。

スマホ決済の種類
(貯まるポイント)
基本ポイント還元率 カード利用時の合計ポイント還元率
PayPay
(PayPayポイント)
0.5%~1.5%
LINE Pay
(LINEポイント)
0.5%(チャージ&ペイ)
0%(残高)
VISA LINE Payクレジットカードのみ利用可
0.5%
d払い
(dポイント)
0.5% 0.5%+クレジットカードによる
楽天ペイ
(楽天ポイント)
0.5% 楽天カードからチャージ1.5%
楽天カード1%
au Pay
(Pontaポイント)
3% 3%+クレジットカードによる

ローソン アプリ限定クーポンがもらえる

ローソンをよく利用するならローソンアプリがおすすめです。限定クーポンなどを利用して、お得に買い物ができます。

アプリ限定クーポンが常時配布されているので、お試し引換券の発行、たまるスタンプ数やPontaポイントも確認できます。

ファミリーマートでのポイント還元率

ファミリーマートでは、独自のバーコード決済「ファミペイ」が利用できます。
詳しくは下記にて解説しています。

FamiPayにチャージできるクレジットカードはファミマTカードだけです。

ポイント還元率はFamiPay払いで0.5%、ファミマTカードからのチャージで0.5%、合計1%のFamiPayボーナスが貯まります。
ファミマTカードからのチャージでファミペイにFamiPayボーナスが付与されますが、Vポイントは付与されません。
したがって、ファミマTカードでチャージしたFamiPay利用での還元率は1%(FamiPayボーナス)になります。

スマホ決済の種類
(貯まるポイント)
基本ポイント還元率 カード利用時の合計ポイント還元率
FamiPay
(FamiPayボーナス)
0.5% ファミマTカード1%
PayPay
(PayPayポイント)
0.5%~1.5%
LINE Pay
(LINEポイント)
0.5%(チャージ&ペイ)
0%(残高)
VISA LINE Payクレジットカードのみ利用可
一律0.5%
d払い
(dポイント)
0.5% 0.5%+クレジットカードによる
楽天ペイ
(楽天ポイント)
0.5% 楽天カードからチャージ1.5%
楽天カード1%
au Pay
(Pontaポイント)
0.5% 0.5%+クレジットカードによる

3種類のポイントから選べる 還元率0.5%

ファミリーマートでは、どの決済方法で支払っても、ポイントカードの提示で200円(税別)につき1ポイントが貯まります。

「Vポイント」「dポイント」「楽天ポイント」から1つ選ぶことができます。

ファミペイにポイントカードの登録・設定をすれば、支払いと同時にカードを提示しなくてもポイントが付きます。
3つとも登録ができますが、支払い時に優先設定したポイントカードにポイントが貯まります。

ファミペイでは、クレジットカードチャージはファミマTカードに限定されますが、ポイントカードの提示が不要なので、支払いはスムーズです。

ファミペイ以外では、楽天ポイントが貯まる「楽天ペイ」やdポイントが貯まる「d払い」で提示ポイントカードとそろえればポイントが貯まりやすくなります。

ミニストップでのポイント還元率

ミニストップでは、スマホ決済時に提示して貯まるポイントカードはありませんので、下記の中から還元率の高いスマホ決済を選ぶと良いでしょう。
現金支払い時のみ、WAON POINTカード提示で税込200円につき1ポイント(還元率0.5%)貯まります。

スマホ決済の種類
(貯まるポイント)
基本ポイント還元率 カード利用時の合計ポイント還元率
PayPay
(PayPayポイント)
0.5%~1.5%
LINE Pay
(LINEポイント)
0.5%(チャージ&ペイ)
0%(残高)
VISA LINE Payクレジットカードのみ利用可
一律0.5%
d払い
(dポイント)
0.5% 0.5%+クレジットカードによる
楽天ペイ
(楽天ポイント)
0.5% 楽天カードからチャージ1.5%
楽天カード1%
au Pay
(Pontaポイント)
0.5% 0.5%+クレジットカードによる

コンビニでポイント多重取りする方法

「ポイントカード」+「スマホ決済」で2重取り

コンビニエンスストアでは、アプリやポイントカードを組み合わせることで、お得にポイントが貯まります。

たとえばローソンでは、Pontaカードまたはdカードを提示することで貯まるポイントと、スマホ決済アプリで貯まるポイントがあり、結果的に2重取りできます。

  1. ポイントカードの提示で貯まるポイント
  2. スマホ決済による還元

「ポイントカード」+「スマホ決済」+「クレジットカード」で3重取り

スマホ決済アプリの支払い手段としてクレジットカードを登録することで、さらにお得な3重取りができます。

具体的には、以下の通りです。

  1. ポイントカードの提示で貯まるポイント
  2. スマホ決済による還元
  3. クレジットカードの利用(チャージ)による還元

アプリによってチャージできるクレジットカードの種類やポイント還元率は異なり、チャージはできてもポイントが付かないクレジットカードもあるので注意が必要です。

「ポイントカード」+「スマホ決済」+「クレジットカード」+「Kyash」で4重取り

上の方法に加え、ウォレットアプリ・Kyashで発行できるクレジットカードを、スマホ決済アプリの支払元として登録すれば、ポイントが4重取りできます。

具体的には、以下の4つの方法です。

  1. ポイントカードの提示で貯まるポイント
  2. スマホ決済による還元
  3. クレジットカードの利用(チャージ)による還元
  4. Kyashの利用による還元

4重取りをするには、事前にKyashを利用可能な状態にしておくために、Kyashに支払い用クレジットカードを登録しておきましょう。

国際ブランドがVisaまたはMastercardのクレジットカードが使えます。

JCBのクレジットカードは登録できません。

Kyash Cardは1%、Kyash Card Liteは0.5%のポイント還元率ですが、利用額・ポイント付与上限があるので注意してください。

スマホ決済アプリにカードを登録するには、本人確認サービス(3Dセキュア)の登録が必須です。Kyash Cardは対応していますが、Kyash Card Liteは対応していないため、ほとんどのスマホ決済に利用できません。

ポイントカードはアプリ化がオススメ

スマホ決済アプリでポイントの多重取りを狙う場合、利用するコンビニエンスストアが多いと、ポイントカードで財布がいっぱいになってしまうこともあります。

そこでアプリ化が可能なカードはダウンロードしてスマートフォンで管理しましょう。

2019年4月19日 作成
2021年5月6日更新





2020年12月22日 作成
2024年4月22日更新


メルマガ皆さんは「ポイント還元率が高いから」「ポイントやキャッシュバックなどのキャンペーンが良かったので」「友人知人が使っているから」といった理由でカードを選ばれることが多いと思います。お得ばかりを追い求めてカードを作り続けるとたいていポイントが分散してしまいます。それは入口にフォーカスしているからです。

入口=どこで使うか、出口=カードになにを求めるか、決済金額=一年にどれくらい使うか。
この3つの要素が揃って、はじめて有効なクレジットカードを選ぶことができます。大事なことは最終的にクレジットカードに求めるものを明確にすることです。つまり出口を決めることから始まります。当サイトでは「出口から逆算して決済金額で最適化する」ことを提案します。

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