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第二の青春を謳歌!リタイヤ自転車人生

サイクリスト 舘 浩道さん

<プロフィール>1937年、京都府生まれ。団体職員を62歳で定年退職。第二の人生に「自転車人生」を選び、国内のみならず、ドイツ、オランダ、済州島、ウィーン、アイルランド、イギリス、北欧三国、スペイン、トルコ、ブルガリア、セルビア、ポーランド、イタリア、キューバ、韓国、台湾など、全36ヵ国を走破。海外の走行距離は2万キロを突破。国内を含め走行距離は10万キロ以上。目標は80歳まで元気に自転車の旅を続けること。府中かんきょう市民の会。日本サーバス会員。府中国際交流センター日本語講師。舘さんのホームページ「リタイアは自転車に乗って」

(取材日:2014年9月 取材・構成:クレジットカードDB 大澤日出男)

60歳から80歳までが“第二の青春”だ!

-- バンダナにあごひげが、よくお似合いですね!

舘 このひげは45歳の時からはやしています。勤めていた時、上司に「ひげをはやすなんて生意気だ!」と言われましたが、私は京都生まれのせいか、反骨心が強く、回りの声は気にせず、ひげをはやしていました。当時、黒々としていたひげも、いまでは真っ白になってしまいました(笑)


-- 62歳でリタイアされたそうですが、ちょっと早くないですか?

舘 45歳のとき、仕事のストレスで体を壊し、大手術をしました。そういうこともあって、定年を迎えたら、第二の人生をどう生きるか、それだけを考えました。人生80年なら、あと20年。これを「第二の青春」として大切に使おうと決めたのです。


 

-- 第二の青春に、自転車を選んだ理由は?

舘 若い頃、山が好きで、山岳スキーもやっていましたが、膝を痛めたこともあって、60を過ぎてからの登山は足腰に負担がかかり、ケガのもとだと思いました。それに山へ出かけるのは、結構、時間と金がかかるんです。まずエコであること。日常的に使えること。そして経済的なこと。その条件で決めたのが、自転車とともに「第二の人生」でした。

自転車は漕げば漕ぐほど体力がつき、若返る!


-- 最初に買った自転車は?

舘 折り畳み自転車を買いました。車のトランクに乗せて、遠くへ出かけられるのが魅力でした。手始めに、多摩川のサイクリングロードを走ったんです。気持ちよくスイスイ飛ばしていたら、突然、目の前の少年達に気を取られ、向かってくるサイクリストとぶつかりそうになり、慌てて、急ブレーキ! その途端、頭から前方に宙返り、「危ない!」と両手を地面についたら、ボキッ! なんと両手首を骨折してしまいました。


 全治6ヵ月の重傷。食事も、服の着替えも、トイレも、一人では出来ず、連れ合いの手を借りての介護生活を送るはめになったんです。両手にギブスをはめたまま、回復するのをじっと待ちました。その間、「自分は自転車で何をしたいのか」を改めて考え直しました。僕は自転車で旅行がしたかったんだ。だったら折り畳み自転車ではなく、ツーリングタイプの自転車を買うべきだったと。

-- 二台目は、そのツーリングタイプを?

舘 「ランドナー」というタイプで、荷物が積めるように耐久性に優れ、電車や飛行機に持ち込むため、分解、組み立てがしやすく、雨の中でも泥はねを気にせず走れる全天候型の自転車です。タイヤも少し太めで、舗装道路から砂利道までオールラウンドに走れます。このランドナーはメーカー製が少なく、専門店でのオーダーメイドが一般的です。自転車屋の店主と話し合って、希望にかなった自転車を作ってもらいました。13、4年前で16万円。「これも投資だ」と現金で購入しました。

ところが、この自転車もバイクと接触し、フレームが折れ、その交換に時間がかかりました。その間、自転車に乗れないので、それならもう1台、同じ自転車をつくりました。そのほかに、「サイクルメーター」をハンドルに取り付けました。これは時速、走行距離などを測ってくれるマイコンのメーターで、旅行後のデータ整理にとても役立ちます。結局、なんだかんだと、30万円以上の投資になりました。

-- 自転車に乗って、まず、どこへ出かけましたか?

舘 最初に目指したのは、江ノ島(神奈川県)でした。自宅から片道60キロほど。行きはスイスイと快調に走って、江ノ島へ到着。海が見えた時は気分爽快でした。さて、帰り道、疲れが出て、太股がパンパンに張って、ペダルが踏めなくなってしまったんです。スタミナ切れでした。結局、自転車を分解し、電車に乗って帰ることにしました。体力には自信があったのですが、今にして思えば、体力もないのに無謀な挑戦です。翌日から、1日100キロ程度、ペダルをこげる体力づくりに励みました。

-- 60歳を過ぎて、体力は、つくものですか?

舘 自転車は、心肺機能を高め、腸腰筋を鍛える練習を重ねれば体力がついてきますよ! 足に優しく中高年向きのスポーツです。データを振り返ってみると、2000年から自転車に乗り始めて、今年で走行距離が12万キロを突破しました。この14年間で延べ1300日、1日平均78キロを走った計算になります。月に直すと800キロ、年間で1万キロを走ってきました。

世界を走り、世界に友達が出来た。

-- 海外でも走ってきたんですね!

舘 まず目指したのはボクが勝手に呼んでいる“自転車天国”のドイツとオランダです。両国とも、どこへ行くにも「自転車専用レーン」があって本当に快適でした。ドイツ・オランダの旅で、海外を走る楽しさを知って、その後、イギリス、スペイン、ポーランド、キューバ、トルコ、韓国、台湾など、36ヵ国を走ってきました。2013年のキューバ横断は友人と2人で。今年2月、台湾一周の旅は仲間4人で出かけましたが、海外のツーリングは、ひとり旅が基本です。現地ではいろんな人との出会いが待っています。面白かったのは、スペイン巡礼路(1200キロ)を走ったときのこと。本来は、歩いて廻る巡礼路なので、道がガタガタなんです。さらに、すごく寒い日だったので、必死にペダルをこいでいたら、僕を呼び止める男がいました。「なんだろう?」と自転車を止めると、「ここで休んで、うまいものでも食べたらどうだ」とスープを恵んでくれたんです。そのスープのうまかったこと。ホッとしている僕に、スペイン人の男は、「自転車は、もっとのんびり旅をするものだぜ」と教えてくれたのかもしれません。

-- 海外で、宿はどのように見つけるのですか?

舘 事前に、全行程のスケジュールを組んでから出発します。1日70キロから120キロを走り、たどり着いた街で、宿を探します。ガイドブックには頼らず、道で会った人や、パブに入って客や従業員に聞くと、簡単に「B&B」などの安宿が見つかります。ただ外国では盗難が多いので自転車から目を離さぬこと。カギをかける時は“地球ロック”が原則。つまり自転車ごと持って行かれないように、街灯や柵などに自転車をくくりつけるようにロックします。宿に泊まる時、部屋に持ち込めない場合は自転車を分解してタイヤを部屋に持ち込みます。盗まれたら、そこで旅が終わってしまうので、これだけは気をつけます。

-- 旅先で、病気やケガはありませんでしたか?

舘 トルコで、アイスクリームを食べて食あたりを起こし、病院で点滴を受けました。海外の病院で治療を受けると高額な治療費を要求されると聞きますが、トルコは、旅行者が病気になったら治療費が無料という国なんです。これは有り難かったですね。ケガは、折りたたみ自転車で両手首を骨折したこと、イタリアのローマ近くで転倒し肋骨を骨折したことがあります。自転車は転倒がつきものです。車道を走るので自動車やバイクとの接触に気をつけなければなりません。万が一のために、海外旅行保険のほか、自動車保険の“対人対物賠償特約”に加入しています。

ポイントを貯めて自転車のタイヤ、チューブ代に!

-- 海外へよく出かけられますが、クレジットカードは活用されていますか?


舘 海外の場合、大きな街に行けば、シティバンクがあるので「銀行カード」で現地通貨を引き出しています。国内は郵便局が便利ですね。日本全国どこに行ってもありますから、郵便局のATMで、必要なお金を下ろしています。飛行機チケットは『ANAカード ワイド』で購入し、ANAのマイレージは貯めています。貯まったマイレージは、次の航空券の一部に当てています。北海道や九州などの国内旅行では、JRの『ビューカード』でキップを購入しています。クレジットカードは意識してポイントを貯めたことがないんです。自転車や、そのほかの装備品を購入する時も現金払いです。クレジットカードがどのくらい得なのか、それを教えてもらえたら、ちょっと考えを変えてみようと思います。

クレジットカードの活用頻度★★☆☆☆(星2つ)

クレジットカードDBからワンポイントアドバイス

-- 新しいカードを作るのではなく、今お手持ちのカードを上手に使いこなすことをおすすめします。当たり前の話ですが、現金払いはポイントが付きません。今現金払いしているものをクレジットカード払いに切り替えるだけで、ポイントやマイルを貯めることができます。

舘さんの場合、高額なお買い物として自転車購入費がありますが、自転車購入で30万円の決済をしたら、どれだけポイントがつくか考えてみてください。そのポイントで、自転車のタイヤ、チューブなど消耗品を購入できます。

舘さんはビューカードとANAカードをお持ちですが、カードの切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。

ビューカードは男性65歳から、女性60歳から入会できる『大人の休日倶楽部ジパング』がおすすめです。特典は、JR東日本、JR北海道のキップが何回でも30%割引。日本全国のJR線が20回まで、20%割引(1〜3回目)、30%割引(4〜20回目)です。どちらも乗車券の片道、往復、連続で201キロ以上のご利用の場合が割引きの適用条件です。201キロ以上の区間の切符を年間20,000円以上買われるのであれば、年会費4,285円払っても余りあるメリットがあります。

ANAカードは1つ上のクラスの『ANA VISA ワイドゴールドカード』がおすすめです。年会費は1万4000円(税抜)ですが、マイ・ペイすリボやWEB明細への登録で9,500円(税抜)まで年会費を下げることができます。また、ポイントをマイルに移行するのに、ワイドカードだと6,000円かかる移行手数料(10マイルコースの場合)が、ワイドゴールドカードは無料です。クレジットカード会社が用意している空港ラウンジが利用できるのも大きなメリットです。1,000円で1ポイント=10マイルが貯まるので、30万円の自転車を買ったら 3,000マイルも貰えます!

(文中敬称略)


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