Credit Cards and Cash

クレジットカードの説明としてよく「リボ払いでポイント倍増」というキャッチコピーを見かけます。ポイント収集に熱意のある方なら非常に気になるところですが、果たしてこのサービス、本当にお得なのでしょうか?

リボ払いと分割払いは、請求額を分割して払う、という点では同じですが、毎月の支払額が異なります。分割払の場合、利用金額を支払回数で割り、それに手数料をプラスした金額が毎月の支払額に上乗せされます。支払いが増えていくことで使い過ぎに歯止めをかけることができますが、リボ払いの場合は支払額が設定した金額で常に一定なので、その点を見失いがちです。そのため、カード破産してしまう方の大半はカードをリボ払いにしている方です。

また、リボ払いは、設定した支払い金額に利息を含める「元利均等払い」(With In:ウィズイン)と、支払い金額に利息を含めない「元金均等払い」(With Out:ウィズアウト)があります。たとえば、「元利均等払い」の場合、20万円をリボ払いにすると、金利15%の定額1万円コースでは一回目の支払額のうち2,500円、25%が手数料ということになります。元利均等の方が支払い期間が長くなります。

手数料を払ってまでポイントを得るメリットはある?

たとえば一括払いよりもリボ払いがポイント2倍になるカードで、5万円の商品をリボ払いで購入した場合、(ポイント還元率1%の場合)一括払いでは500円分のポイントしかもらえませんが、リボなら1,000円分のポイントがもらえます(5千円の元金定額方式)。支払手数料を15%とすると手数料は3,330円。ポイントが2倍になっても、収支はマイナスです。これでは2倍の「ポイント倍増」してもあまり意味がありませんね。

ポイントが倍になってもリボ払いで得をするケースはほとんどありません。

たとえば1万円の買い物を5千円のリボ払いにすれば、手数料は191円。ポイントが3倍なら300円となり、このようにポイント倍率が高いケースであれば、一括払いと比べポイントを多く獲得できてお得と言えるでしょう。

ただし、高額の支払いをリボ払いにすればするほど、期間が長くなればなるほど、支払手数料の方が高くなるのは間違いありません。やはり、ポイントを多くもらえるくらいでリボ払いにするは経済的ではありません。

一番上手にポイントを貯めるには、リボ払い専用カードの「裏技」を使うことです。

リボ払い専用カードは通常のクレジットカードよりもポイント還元率が遥かに高く設定されています。しかしリボ払いをすれば手数料がかかってしまうので、ポイントが倍でも意味がないことはわかりました・・・では、リボ払いで手数料を払わずにポイント倍層の収支だけを受け取るにはどうしたらいいのか。

それは、リボ払いカードで月々に返済していく金額を、限度額一杯の金額に設定して実質一括払いにすることです。

これならリボでありながら一括払いという認識をされますので、手数料は0。けれど還元率そのままでポイントを付与してもらうことができます。

この裏ワザが通用するのは、初回手数料がかからないカードに限られます。なかにはリボ払いの金額を限度額一杯まで引き上げられないカードも存在しますので、確認が必要です。

「リボで失敗しないための10のポイント」はリボ払い使う前に必読です。


メルマガ皆さんは「ポイント還元率が高いから」「ポイントやキャッシュバックなどのキャンペーンが良かったので」「友人知人が使っているから」といった理由でカードを選ばれることが多いと思います。お得ばかりを追い求めてカードを作り続けるとたいていポイントが分散してしまいます。それは入口にフォーカスしているからです。

入口=どこで使うか、出口=カードになにを求めるか、決済金額=一年にどれくらい使うか。
この3つの要素が揃って、はじめて有効なクレジットカードを選ぶことができます。大事なことは最終的にクレジットカードに求めるものを明確にすることです。つまり出口を決めることから始まります。当サイトでは「出口から逆算して決済金額で最適化する」ことを提案します。

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