こちらの記事で、クレジットカードとクラブオフで映画料金が割引できるという紹介しました。

では、実際にそれを利用するにあたって、クラブオフとクレカのどちらがお得なの?という疑問を抱く方もいるかと思います。

クレカにもクラブオフにもそれぞれメリットとデメリットがあり、それは利用者の映画の見方や、何を優先するか(割引額の多さ、配送の速さなど)によって変動するものです。

クレカとクラブオフ、事前予約はどちらもできない!

よく映画館に行く人なら活用していると思いますが、映画館ではオンラインで鑑賞したい日の数日前からお目当ての映画のチケットを購入し、事前に席を指定することができます。

事前予約さえしていれば、当日映画館に並ぶ必要もありませんし、上映時間に行けば必ず見ることができます。

しかし、クレジットカードとクラブオフの映画料金割引を利用するとなると、その事前予約システムを利用することができなくなります。

割引サービスで得た鑑賞チケットは、必ず直接映画館に出向いて、チケットを当日のチケットと交換しなければなりません。

そのため、もし人気作品を見ようというのならば列に並んで引き換えなければいけませんし、席の予約をしておきたい方は映画を見る日(大体二日前から予約を受け付けている)がくる前に自分で映画館に出向き、先に予約を済ませておかなければなりません。

割引される代わりに一手間増えるという面倒な点は、クレカとクラブオフどちらにも共通します。

クレカはその場で割引!でもクラブオフには配送期間がある!

クレジットカードの映画割引は、映画館に行ってクレジットカードを提示すればすぐに割引が適用されその日にすぐ映画が見られますが、クラブオフはその場で割引するわけではなく「割引価格の鑑賞チケットを配送する」という方法をとるため、申し込みから実際に会員が映画を見られるまでに一定の期間が空きます。

申し込みからチケット到着までにかかる期間は一週間です。

つまり、申し込んだ次の日に映画を見に行きたい場合や、見たい映画の上映期間が申し込んだ日から一週間以内に終わってしまうといったケースには、クラブオフは向いていないといえます。

すぐに映画を見たい方は、クラブオフよりクレジットカードの映画割引を利用したほうが良いでしょう。

クラブオフは鑑賞チケットに送料390円加算!

クラブオフの割引鑑賞チケットは大体の映画館が300~500円引きになっていますが、購入すると、配送費用として390円が加算されます。

つまり、500円引きの1,300円なら、送料を入れても1,690円で普通よりも約100円はお得ですが、たとえば300円引きの場合はチケットを1,500円で買えたとしても、配送費をいれれば1,890円になってしまうので、むしろ普通に映画館で購入するときよりもチケット代が高くなってしまいます。

2枚買った場合送料を割って一枚1,695円、3枚買って1630円、一気に10枚買えば一枚1,539円ということになりますが、クラブオフで購入したチケットにも有効期限(早いところで2週間など)があるので、買い溜めなどは出来ません。

つまり、クラブオフで1500円のチケットを買う場合は、2枚以上の購入じゃないと割引の意味がなくなるということになります。

映画チケットをひとりぶん(一枚)だけ買いたい場合は、クラブオフではなくクレジットカードの割引を利用したほうがお得だと言えます。

もっとも、クレジットカードの割引がきく映画館のみの話です。クレカ割引のない映画館ではクラブオフで送料を払ってもそっちの方が安い場合があります。

映画館名 クレジットカード割引 クラブオフ割引
(送料加算額)
TOHO CINEMAS ▼シネマイレージカード▼
毎週火曜のみ1,300円。
×
TOHO CINEMAS六本木ヒルズ ▼シネマイレージカード▼
毎週火曜のみ1,300円。
1,800円→1,500円
(1890円)
109シネマズ/東急系映画館 ▼東急TOP&カード▼
1800円→1500円
1,800円→1,200円
(1590円)
イオンシネマ ▼イオンカード▼
1800円→1500円
1,600円
(1990円)
MOVIX × 1,800円→1,300円
(1690円)
テアトルシネマグループ映画館 × 1,800円→1,300円
(1690円)
シネマイクスピアリ × 1,800円→1,300円
(1690円)
チネチッタ ▼アイワイカード、NICOSカード、セゾンカード、エポスカード▼
1800円→1500円
1,800円→1,300円
(1690円)
ユナイテッド・シネマ × 1,800円→1,200円
(1590円)
シネプレックス × 1,800円→1,300円
(1690円)
アレックスシネマ × 1,800円→1,300円
(1690円)
T・ジョイ 専用劇場 × 1,800円→1,300円
(1690円)
OS・シネモザイク × 1,800円→1,250円
(1640円)
ゲオディノス × 1,800円→1,300円
(1690円)
ミッドランドシネマ/名駅前 × 1,800円→1,200円
(1590円)
京成ROSA10 × 1,800円→1,300円
(1690円)
センチュリーシネマ/伏見ミリオン座 × 1,800円→1,300円
(1690円)
コロナワールド × 900円
(1290円)
札幌シネマフロンティア × 1,800円→1,300円
(1690円)
京都シネマ × 1,800円→1,300円
(1690円)
横浜ニューテアトル × 1,800円→1,500円
(1890円)
ニュー八王子シネマ × 1,700円→1,400円
木更津セントラル × 1,700円→1,500円
塚口サンサン劇場 × 1,700円→1,400円

クレジットカード割日に対応していない映画館でも、クラブオフに対応していてなおかつ1,500円以下でチケットを売っているならば、一枚からでも利用する価値は大いにあります(ユナイテッドシネマやシネプレックスなど)。

TOHOに関しては、クラブオフ対応が六本木店のみなので、六本木店が遠い方でTOHOによくいかれる方はやはりシネマイレージカードを持ったほうがいいでしょう。

安くチケットを買いたい、でも席をネット予約したい方ならムビチケ

映画を安く見たい、けれどネットであらかじめ席の予約もしておきたい、という方は「ムビチケ」などを利用するのもひとつの手かと思われます。

ムビチケは、オンラインで購入できる映画の前売券です。

ネットで簡単に購入できるうえ、作品によっては最大500円も割引になります。

オンライン前売り券を購入したあと、インターネットで好きな日時の座席を自分で予約できますので、前売りなのに自分でチケットを引き換えに行く必要はありません。

ただ、ムビチケは公開前の映画の前売り券しか販売しないので、すでに公開した後の映画のチケットを購入することはできません。

また、ムビチケに対応している映画館も限られており、今のところ、TOHO、角川シネプレックス、109シネマズ、ユナイテッドシネマ、シネマサンシャインのみとなります。


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