ATM手数料を払うのってもったいないですよね。

自分のお金を引き出すのにどうして手数料を払わなければいけないのだろう?と思いながら、現金を引き出したことはないでしょうか?

銀行は自分の口座がある支店でも、時間外(午後6時以降)のATM利用、また休日や祝日のATM利用でも手数料(一般的に110円)かかります。

また銀行が閉まっている時間帯に急に現金が必要になったら、コンビニエンスストアなどのATMで現金を下ろすしかありません。

コンビニエンスストアでもATM手数料は日中ならば110円、夜間は220円が口座から引かれます。

この手数料は、現金を1日キャッシングした時の金利よりも高いのです。

1回のATM利用で手数料110円~220円、積み重なれば大きい金額ですので、できればATM手数料は払いたくないですね。

ではATM手数料を節約するためには、具体的にどのような方法があるのでしょうか?

方法のひとつは「銀行のクレジットカードを作る」ことです。

銀行で作れるクレジットカードは、ATM手数料が無料?


銀行のクレジットカードは、一般カードに比べて還元率が高くない代わりに(0.5%還元)カードを持っているだけでATMの利用手数料や各種手数料が無料になります。

もちろん銀行だけではなく、コンビニエンスストアのATMも対象です。

メインバンクがクレジット機能つきのキャッシュカードで、「ATM手数料無料の特典」が付いているなら作られることをおすすめします。

出費を減らせるうえに、銀行カードはキャッシュカードとクレジット機能が一体なので、カードがかさばらず、財布がすっきりします。

みずほ銀行の「みずほマイレージクラブカード」

みずほマイレージクラブカードには、会員向けのサービス「うれしい特典」があります。

取引状況に応じてイーネットATMの利用手数料110円、時間外手数料110円、深夜・早朝の時間外手数料220円が最大月3回まで無料になります。

「うれしい特典」とは?

  1. みずほ銀行ATM・イオン銀行ATMの時間外手数料無料
  2. 取引状況に応じてイーネットATMの利用手数料110円、時間外手数料110円、深夜・早朝の時間外手数料220円が最大月3回まで無料
  3. みずほ銀行本支店宛の振込手数料が無料
  4. カード発行手数料無料

これらの特典を受けるには、みずほダイレクト[インターネットバンキング/モバイルバンキング]またはかんたん残高照会(インターネット残高照会)の登録をしたうえで、以下の条件のいずれかを満たす必要があります。

  • みずほマイレージクラブカード(クレジットカード)、みずほJCBデビット、みずほWallet、またはJ-Coin Payいずれかの利用
  • 給与の受け取り
  • 25歳未満の学生
  • 引落口座をみずほ銀行に設定しているオリコカードの毎月の利用が3千円以上
  • 各種預金の月末合計残高および、MMF・MRFなどの月末合計残高が30万円以上
  • J.Score※のスコアを取得し、みずほ銀行との情報共有に同意
  • 積立投資信託で毎月合計1万円以上のお引き落としがある
  • みずほ銀行・みずほ信託銀行・みずほ証券の資産運用商品(投資信託[MMF・MRFなどを除く]・金銭信託・外貨預金[特約付き定期預金を含む]・公社債・株式など)の月末の最終残高が100万以上ある
  • みずほ銀行の借入(住宅ローン・カードローンなど)の月末残高がある
  • みずほ銀行・みずほ信託銀行の各種預金(円預金[普通〔無利息型を除く〕・貯蓄・定期・財形]など)の月末合計残高および、みずほ銀行・みずほ証券のMMF・MRFの月末合計残高が30万円以上

※J.Scoreとは、AIを活用した個人融資。スコアによって金利や限度額が決まる。

さらにみずほマイレージクラブセゾンには、1年間通算で損害金を100万円まで補償する安心の保険サービスも付帯しています。

なので万が一キャッシュカードを盗まれて他人に不正利用されても安心です。

年会費無料なので、みずほをメインバンクにしている方は、みずほマイレージクラブセゾンがあると便利でお得ですよ。

<みずほ銀行:みずほマイレージクラブ>

三井住友銀行の「SMBC CARD一般カード」


三井住友銀行には、「SMBCポイントパック」というものがあり、下記2点のパッケージ名です。

  1. 残高別金利型普通預金
  2. SMBCダイレクト(ネットバンク)

SMBCポイントパックの特典

  1. 本支店ATMでのATM時間外手数料110円が無料(条件付)
  2. コンビニエンスストアなどのATM時間外手数料・ATM利用手数料が月3回まで無料(条件付)
  3. SMBCダイレクトでの本支店あて振込手数料が無料(条件付)
  4. パソコンやスマートフォンで取引明細が確認できるWeb通帳が利用可能

三井住友銀行では、キャッシュカードとクレジットカード(三井住友カード)が1枚になった「SMBC CARD 一般カード」を発行しています。

このカードを持つには「SMBCファーストパック」に申し込む必要があります。

SMBCファーストパックとは以下の3つが入ったパッケージサービスです。

SMBCポイントパックに三井住友カードを追加したものになります。

  1. 残高別金利型普通預金
  2. SMBCダイレクト(ネットバンク)
  3. 三井住友カード

「SMBCポイントパック」の特典に加え、 「SMBCファーストパック」ならではの特典も受けられます。

※SMBCファーストパックは、2018年3月1日より店頭での新規受付を停止しています。

すでに三井住友銀行の口座をお持ちの方は、ネットから簡単にファーストパックへの切替ができます。

「SMBC CARD 一般カード」があれば、条件付きで「三井住友本支店ATM」と「三菱UFJ銀行店舗外ATM」の時間外手数料が24時間無料です。

コンビニエンスストアATM(イーネットATMとローソンATM、セブン銀行ATM)の時間外手数料と利用手数料も、月3回まで無料になります。

さらにSMBCダイレクトでの本支店宛振込手数料も無料です。

ATMの時間外手数料が24時間無料になる条件は、SMBCポイントパックを契約の上、「当月」または「当月末」に下記のいずれか1つを満たすことです。

  • 給与受取または年金受取(当月)
  • クレジットカード利用代金引き落とし(当月)
  • 月末の預かり資産(円預金・外貨預金・投資信託など)の残高合計額が30万円相当以上(当月末)
  • Web通帳の契約(当月末)
  • SMBCデビットの契約(当月末)

「SMBC CARD 一般カード」は、初年度年会費無料。

次年度以降の年会費1,312円は、前年度に1回以上利用すれば無料です(キャッシング利用代金、年会費、一部保険料などの利用は対象外)。

なので公共料金やプロバイダー料金などの支払先を、SMBCカードに設定しましょう。

カードには銀行関連の特典のほか、最高2,000万円までの旅行傷害保険や最高100万円補償のショッピング保険も付いているので、旅行やショッピングでも役立ちます。

クレジットカード : 三井住友VISA SMBC CARD

三菱UFJ銀行の「三菱UFJ-VISA」

三菱UFJ銀行の発行している「三菱UFJ-VISA」は、永年年会費無料です。

「メインバンク プラス」(スーパー普通預金+三菱UFJダイレクト)を利用していて、クレジットカード(機能)のご利用代金の引き落としが1円でもあれば、三菱UFJ銀行のATM利用手数料が無料、提携先コンビニATM利用手数料も優遇適用期間中2回まで無料となります。

三菱UFJでは満たした条件の数によって優遇内容が変わる、独自のステージ制を展開しています。

優遇を受ける最低条件は「クレジットカードの決済口座に三菱のスーパー普通預金を指定する」ことです。

これは簡単にクリアできますね。

しかしランクの分岐点は次からです。利用状況によって3つのステージに別れます。

ホワイト、シルバー、プラチナともに、三菱UFJ銀行のATM時間外手数料は何度でも無料です。提携先コンビニエンスストアATM(セブン銀行、ローソンATM、イーネット)利用手数料は

  • ホワイト 有料
  • シルバー 月2回まで無料
  • プラチナ 月3回まで無料

です。また、プラチナのみ、三菱UFJダイレクトの他行あて振込手数料が3回まで無料です。

「三菱UFJ-VISA」ステージ別手数料
ホワイト シルバー プラチナ
ATM時間外 無料
提携先ATM 有料 月2回無料 月3回無料

 
ホワイトステージ判定条件
三菱UFJダイレクトの契約および初回登録と、以下のうちいずれかひとつ

  • 三菱UFJデビット引き落とし
  • ECO通帳(インターネット通帳)利用
  • 預金残高10万円以上
  • クレジットカード(NICOSカード等)利用代金引き落とし

シルバーステージ判定条件
三菱UFJダイレクトの契約および初回登録と、以下のうちいずれかひとつ

  • 給与受け取り10万円以上
  • NISA・つみたてNISAでの「投信つみたて(継続購入プラン)」自動振替
  • 三菱UFJクレジットカード利用代金の引き落とし

プラチナステージ判定条件
三菱UFJダイレクトの契約および初回登録と、以下のうちいずれかひとつ

  • 三菱UFJカード・プラチナ・アメリカンエキスプレスカードの利用代金引き落とし
  • 住宅ローン利用
  • 預金残高500万円以上
  • 借入残高500万円以上

<ICクレジットカード「三菱UFJ-VISA」>

りそな銀行の「りそなカード《セゾン》一体型ICキャッシュカード」


りそな銀行では、年会費無料で「りそなカード《セゾン》一体型ICキャッシュカード」を発行しています。
2019年3月15日(金)に新規取扱停止しています。

「指静脈認証」を採用しているので、セキュリティの面でもかなり安心のカードです。

「りそなクラブ」「埼玉りそなクラブ」「近畿大阪クラブ」では取引内容に応じて《りそなクラブポイント》が貯まり、取引内容に応じて毎月「スタンダード」「パール」「ルビー」 「ダイヤモンド」の4段階ステータスに分かれ、ステータスに応じて各種手数料の優遇や特典を受けることができます。

▼ りそなクラブポイントステータス別特典
パール ルビー ダイヤモンド
りそなATM手数料 無料
コンビニATM手数料キャッシュバック 有料 月3
他行宛振込手数料優遇 有料 月3
他行宛ATM手数料キャッシュバック 有料 月3
本支店他行ATMカード振込手数料キャッシュバック 有料 月3

 
手数料キャッシュバック対象ATMは、セブン銀行ATM、ローソンATM、JR東日本(ビュー アルッテ)、イーネットATM(ファミリーマート等)のみに限ります。

ただし、カード振込時にかかる利用手数料はキャッシュバックの対象外なのでご注意ください。

引落月の翌月第2営業日に、手数料分のお金が引落口座に戻ります。

さらにりそなカードは銀行取引で「りそなクラブポイント」とクレジットショッピングで「りそなポイント36」ふたつのポイントが貯まり、ふたつのポイントは相互交換ができます。

<りそなカード《セゾン》一体型ICキャッシュカード|りそな銀行>

りそな銀行の「りそなカード《セゾン》一体型ICキャッシュカード」は、2019年3月15日(金)に新規取扱停止していますが、「りそなデビットカード」というカードがあります。

VISA加盟店で支払いができるVisaデビット機能付ICキャッシュカードになります。

利用金額に応じてクラブポイントが貯まります。

コンビニエンスストアによってATMの種類が違います!


コンビニエンスストアに置いてあるATMは、コンビニエンスストアによってそれぞれ種類が違います。

よってATM手数料無料の銀行クレジットカードを持っていても、対象外のATMでお金を引き出してしまえば手数料がかかります。

自分のカードがどこのコンビニエンスストアのどのATMに無料対応しているかをきちんと把握しておきましょう。

現在コンビニエンスストアに設置されている主流ATMは、イーネット、ローソン、セブン銀行、ゆうちょ銀行、イオン銀行、タウンネットワークサービスなどです。

▼ カード別無料対応ATM一覧
カードの種類 無料対応ATM
みずほマイレージクラブカード イーネット・ローソンATM・セブン銀行
SMBCカード イーネット・ローソンATM・セブン銀行
三菱UFJ-VISA イーネット・ローソンATM・セブン銀行
りそなカード《セゾン》 イーネット・ローソンATM・セブン銀行・JR東日本(ビュー アルッテ)

 

▼ ATM別コンビニエンスストア・スーパー・ドラッグストア他設置状況
ATMネットワーク 設置店舗
イーネット ファミリーマート、ポプラ、生活彩家、デイリーヤマザキ、セーブオン、セイコーマート、ミニストップ、コミュニティ・ストア、ニューデイズ、アンスリー、ライフ、バロー、ベルク、ベイシア、ユニー、三和、万代、サミット、富士シティオ、フレッセイ、とりせん、スーパーアルプス、イズミヤ、サンプラザ、主婦の店、たいらや、ハローズ、エコス、与野フードセンター、ぎゅーとら、関西スーパー、さえき、マルト、スーパーナショナル、せんどう、マルイチ、マルエー、スーパーバリュー、ミニピアゴ、オーケー、大学生協、ドン・キホーテ、MEGAドン・キホーテ、コストコ、カインズホーム、プレミアム・アウトレット、アカカベ、ジョイフルエーケー、万代、玉川高島屋S・C、シダックスアイ、オアシスMSC、恵佑会札幌病院、東京武蔵野病院、弘前記念病院
、松田病院、南生協病院ショップ、国立国際医療研究センター、日本中央競馬会、NEXCO西日本SHD、ハウステンボス、サンリオピューロランド、JR九州、楽天カフェ、タイトー、京阪電気鉄道、etc…
ローソンATM ローソン
セブン銀行 セブン-イレブン、イトーヨーカドー、デニーズ、セブン&アイ・ホールディングスグループ内、新京成電鉄 東京メトロ等の駅構内、空港ターミナル 制限エリア内、etc…
タウンネットワークサービス よしや、東急ストア、ロピア、食品館あおば、相鉄ローゼン、リーガロイヤルホテル、コスモス薬品、ニトリ、カインズ、西友、マツモトキヨシ、ビバホーム、ライフ、サンドラッグ、クリエイトエス・ディー、ジョイフーズ、ヤオコー、ヤックス、ベイシア、蔦屋書店、旭山動物園、箱根小涌園ユネッサン、清泉女子大学、各地の医療センター・病院、etc…

 
今回紹介した4枚の銀行クレジットカードは、イーネット、ローソンATM、セブン銀行の3つに対応しています。

この3つのATMが利用できれば、近くにあるほとんどのコンビニエンスストアのATMで手数料無料の優待が受けられるでしょう。

スマホ送金アプリ「pring」を使えばキャッシュカード無しで出金可能に

pring(プリン)は、無料で使える送金アプリです。

登録した銀行口座からチャージをしてpringでスマホ決済をしたり、家族などに送金するのもかんたんです。

またチャージしたpring残高は、別の口座に出金することもできます。

出金の上限額は1日あたり10万円までで、1円単位で出金することが可能です。

ほかの決済アプリでも銀行口座などに出金できるものもありますが、基本的に手数料がかかります。

pringなら一部の銀行で制限はあるものの、ほとんど手数料がかかりません。

※2020年7月1日から「ユーザーアプリの手数料」「取扱金額」が変更になります。

銀行カードはあくまでサブ!メインカードは還元率が高いカードを!!

紹介してきたとおり、銀行のクレジットカードはATM手数料や振込み手数料を節約できるとても便利なカードです。

コンビニエンスストアなどでお金を下ろす機会の多い方にはぜひ1枚持ってもらいたいカードです。

しかし銀行カードを日常で使うメインカードとして利用することはあまりおすすめしません。

理由は冒頭でもちらっと触れたとおり、ポイント還元率が高くないから(大体0.5%)です。

還元率が1%以上のクレジットカードが多い中、還元率0.5%のカードで買い物をするのはもったいないです。

よって銀行カードは、ATM手数料を無料にする条件を満たすための最低限の支払い(たとえばプロバイダー料金のみの引き落とし先に設定するなど)にとどめ、その他の支払いには還元率1%以上のカード利用をおすすめします。

他のメインカード+サブは銀行カードの2枚持ちでカードを使いこなし、無駄な出費を抑えつつポイントを効率よく貯めてくださいね。

2012年2月6日 作成
2022年4月13日更新


メルマガ皆さんは「ポイント還元率が高いから」「ポイントやキャッシュバックなどのキャンペーンが良かったので」「友人知人が使っているから」といった理由でカードを選ばれることが多いと思います。お得ばかりを追い求めてカードを作り続けるとたいていポイントが分散してしまいます。それは入口にフォーカスしているからです。

入口=どこで使うか、出口=カードになにを求めるか、決済金額=一年にどれくらい使うか。
この3つの要素が揃って、はじめて有効なクレジットカードを選ぶことができます。大事なことは最終的にクレジットカードに求めるものを明確にすることです。つまり出口を決めることから始まります。当サイトでは「出口から逆算して決済金額で最適化する」ことを提案します。

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